エジプト人の記したものによると、トコジラミは古代エジプトにもいたらしい。
殺虫剤のない時代、トコジラミをどのように駆除していたのだろう。
何か効果のある植物を活用していたのだろうか。
クスノキの香りには強い忌避成分が含まれているそうだ。
しかし、忌避成分に殺虫効果はないだろう。
すでに家に入り込まれた後にクスノキの香りを撒いたところで、家から出て行ってくれるわけもないしねぇ……
どうしていたのだ。
教えて、古代エジプトの人!
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これまでのいきさつ:
うちにトコジラミがいる。
トコジラミが上がってこないよう、ベッドのマットレス側面にハエ取り粘着シートを貼りつけた。
しかし吸血被害はなくならない。
我が家にトコジラミがいることを夫は信じていなかったが、どうやら少し信じはじめたような?
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我が家はベッドのマットレスにボックスシーツをかけ、その側面にぐるりとハエ取り粘着シートを貼りつけている。
だから、シーツを洗うたびにハエ取りシートの貼り替えが必要となる。
非常に面倒くさい。
そんなに面倒くさいことを日々頑張っているにも関わらず、トコジラミは一匹もかからない。
悔しい。
その日も、取り替えたシーツにハエ取りシートを仕掛けていると、書斎から出てきて寝室に顔をのぞかせた夫が、
「それさぁ、そもそも粘着力不足ってことはないの?」
と声をかけてきた。
「それは大丈夫でしょ。ハエが取れるシートなんだから、ハエより小さいトコジラミのパワーじゃ、かかったら粘着剤から逃れられないと思うわ」
「でもそれ、100円ショップで買ったんでしょ? ハエすら、本当に取れるのかなぁ」
夫は100均商品の品質に懐疑的だ。
昔、わたしが100円ショップで秤を買ってきた。
それは、正確な重さは計れずだいたいの重さしか計れない「目安ばかり」という謎の商品だった。
「重さを正確に計れない秤を商品化するとは!」
衝撃を受けた夫は、それ以来100円ショップを避けるようになったのだ。
「このハエ取りシートは大丈夫。トコジラミ駆除経験者が『役に立った』とネットに書いていた商品だし、実際これを使ってトコジラミを捕獲している人の書き込みも写真つきで見たことがあるから」
(ちなみに、ダイソーの「強力ハエ用粘着シート」という商品だ)
わたしの説明を聞いた夫は、
「じゃあ、トトリの言うとおり天井から落下して来ている可能性もあるのかなぁ」
と言い出した。
おお!?
いつの間にか夫も「トコジラミはいる」という前提で話をしている!
ついにトコジラミの存在を信じたのかと夫に尋ねると、そういうわけではないと首を振った。
でも、万が一いたときのために、対策をしておくことには賛成なのだそうだ。
いや、でもなんか、やっぱりうっすら信じはじめているよね?
ともあれ、トコジラミが天井から落ちてこないよう、そもそも天井に登れないようにすることにした。
天井付近にぐるりと部屋一周、ハエ取り粘着シートを貼ろう。
寝室は7.5畳なので、必要数はだいたい12箱。
さて、12箱も売っているだろうか。
売り場に12箱なかった場合、在庫があるか聞くのは恥ずかしいなぁ。
だって、そんなに沢山のハエ取り粘着シートを欲する人なんて、家にトコジラミがいる人以外にいる!?
いや、たとえトコジラミのことを悟られなかったとしても……
1箱5枚入り×12箱=60枚
店員さんに、
「どんだけハエいるんだよ」
って思われるよねぇ?
トコジラミとの戦いの模様を最初から読むなら↓