そういえばわたし、コーキング材のほか、隙間埋めに適してそうな別のもの(名前忘れた)も購入したのだった。

 

でもそれは量が少なくお値段高めだったので、基本的に予定どおりコーキング材を使い、補助的にそれを使った。

 

ベッドのパーツがくっついてしまったのは、コーキング材でなくそちらが原因なのかもしれない。

 

でもまあ、いずれにしろ、とにかくガッチリくっついたのだ。

 


*****

 

トコジラミと戦うトトリ。

 

ベッドの隙間を埋めてトコジラミを隙間に封じ込める作戦を決行。

 

*****

 

 

 

ルカさんに指摘されたあと、気になって、せっかく隙間を埋めたけれど試しにサイドの板を外してみることにした。

 

「うっ、外せない……」

 

作業してから日数が経っていたからか、しっかり乾燥できていたであろうそれは、ガッチリとくっついて外せなくなっていた。

 

どう頑張っても外れない。

 

「まあ、しっかりくっついていて隙間にトコジラミが入れず、出ても来れないなら、それでいっか」

 

そう思ったのだけど。

 

一つ、大きな問題が発生した。

 

 

 

 

我が家の木製ワイドダブルサイズのベッドは、やたら重い。

 

横の板を片側外してからでないと、わたしの力ではとても一人でベッドを立てられなかったのだ。

 

ベッドの裏側をスチーム攻撃するには、立てないとできないのに。

 

ベッドの裏側はこまめにスチーム処理をしたいのに、いちいち夫に手伝ってもらわないといけなくなった。

 

 

あーもう。

 

何だかわたし、やることなすこと裏目に出ているなぁ……

 

 

5秒くらい落ち込んだ。

 

 

でも、夫に迷惑をかけようと、スチーム攻撃をやめるわけにはいかない。

 

隙間を埋めようとも、奴らはどこかに潜んでいるに違いないので、スチーム攻撃の手をゆるめるわけにはいかないのだ。

 

 

 

 

その日も、夫に手伝ってもらい、ベッドを立てて。

 

わたしはベッド裏のスチーム処理をしていた。

 

そしてわたしは、またしても発見してしまった。

 

「……これって!」

 

血糞らしきものを。





ベッド裏はこまめに見ているのだから、分かる。

 

前回は絶対になかった、数個の汚れ。

 

新たにできた黒い汚れって……

 

血糞か黒カビ以外に何かある?

 

そっとスチームを近づけると、それはシュッと跡かたもなく消えた。

 

 

スチームで消えるということは、やっぱり血糞なんだ!

 

 

と思った次の瞬間。

 

あー、また写真撮るの忘れたーー!

 

と、ガクっと肩を落とした。

 

 

 

 

わたしってば……

 

もっと冷静に、ちゃんと対処しようよ自分……

 

 

同じ失敗を繰り返してしまう。

 

でもそれはきっと、冷静さを失わせるトコジラミのせい。

 

 

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