数年前、子供が描いた絵が200万だの100万だのでポンポン売れているという様な番組をテレビで見た。
あんま詳しくないけど、いわゆる
NFTアートって奴よ。
じゃあNFTアートってなんぞやという話だが。
通常だとネットに転がる数多の画像データなんかは、製作者による最初の一枚である事の証明ができないんだよね。
デジタルが故に右クリックでコピーをするだけで全く同じものを複製できてしまうから。
なのでデジタルの画像データというのは希少性からくる付加価値がつきにくいんだよね。
ところがこのNFTアートってやつは、ソレが唯一無二、本物の最初の一枚であると証明できるんだよ。
なので理屈の上では現実に存在するアート作品と同様に扱われる事が可能で、欲しがる人がいれば価格が上がるという需要と供給の世界に入れるんだよ。
そんなもんだから数年前にNFTアートが流行った時には、投機対象として将来の値上がりを目論んだ連中がこういったNFTアートを売り買いした。
そんな中、どこぞの日本人少年がお絵描きツールで書いた落書きの様なドット絵が240万円で買われ、その後も100万だのでポンポン売れるという怪現象が起こったわけ。
これが冒頭の話。
まぁそんな現象は長続きするもんじゃないなと俺は思ってたけど、案の定その後すぐにNFTアートバブルは崩壊した。
最近目にした記事だと、当時アメリカの有名人たちがこのブームに乗り、投資?投機?目的で買った商品が大暴落して、95%も価値が下落した物や、中にはほぼ無価値になったものもあるみたい。
まぁこういう一過性のトレンドは最初に乗って、すぐに逃げるのが正解ではあるので、当時絵を売った少年とその家族は勝ち組であり、投資目的でブームに乗って作品を買った連中は負け組なんだろね。
もちろん純粋にその作品に価値を見出して購入した人もいるだろうから、そういう人にとって価格は関係ないのかも知れんが…まぁでも当時、金銭的価値を度外視してNFTアート買ってたやつなんてほぼいねぇだろとは思うw
少年が売ったあの落書き、もとい芸術作品は一体今いくらになってんだろなぁ。