「怪物」と瑛太先生が職員室で食べてた店屋物 | ボクらの映画めし

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映画に出てきたごはんを作ってみた。なるべくヴィーガン

小学校の先生、永山瑛太が、残業の職員室で冷やし中華?を食べるシーン。

同僚の女性教師が声を潜めて、校長のウワサ話を瑛太に伝える。
その言い方が、怪物。

そう、この映画に出てくる人が、みんな怪物。
人は誰しも、自分の内に怪物を育てている。わたしも、例にもれず。
ひとつひとつのセリフに、グサッとくる。

 



っていう、この映画のエグさの中にあって、冷やし中華?がなんとフツーに見えたことか。
瑛太先生は、ままならない状況と不信感を飲み込むように、かきこむ。
やっぱここは、麺類でなければいけない。

ちなみに、息子は季節柄冷やし中華はありえないし、のどに詰まり気味だったので焼きそばだといい、夫は、信州が舞台だから冷したぬき蕎麦ではないかという(笑)

私のはそのどれでもなくて、ヴィーガン&グルテンフリー(米麺)で、冷蔵庫にあるものを乗せてみた。

 



さて、小学校と子どもたちの家庭を舞台に、親子、先生と生徒、子ども同士の関係を軸に展開されるこの映画。

もちろん、その背景に、学校や社会の不気味な岩盤がひかえている。

それぞれの立場で過酷な状況を経験する怪物たち。
あー、もう死んじゃうよね、死にたくなるよね
というシーンが続々と繰り出される。
(詳細はかかないけど)

 



もちろん、田中裕子はじめとして役者ぞろいなんだけど
子役たちが、なんてオトナなの?
役者として。
もう、せつなすぎる、特にあのシーン(ネタばれしたくない💦)

 

 

 

最後のシーン
わたしは、現世において理不尽さやしばり、とらわれから解放されて、新たなモードで生き延びていく光が差したと受け取った。

そう思いたいし、そうじゃなきゃいやだ!

が、息子は「それは違う」という。

 



坂本龍一の音楽で浄化されていくような
この映画のラストを
みなさんはどう思いましたか?

それと、台風で泥まじりの雨がガラス窓に降り注ぐシーン

監督さんかどなたか、うちのご近所友田村祐子ちゃんのサンドアート観たことあるでしょ
と思った。
私がほかのアーティストのを観たことないからそう思ったのかもしれないけど(笑)

ガラスの外にいる先生とお母さん、ガラスの内側にいる子どもたち、それぞれの感情が、絶妙に表現されてた

どうやって撮ったんだろうなあ

 

※写真をお借りしました。ありがとうございます