正規の簿記の原則 | 簿記スクール メイプルのブログ

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みなさん、こんにちは!

 

簿記の教室メイプルのみなみです。

 

今回は、一般原則の2つめの「正規の簿記の原則」について、お話しさせて頂きます。

 

企業会計原則第一・二において

 

「企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない」と規定されており、これが正規の簿記の原則です。

 

正規の簿記の原則のポイントは2つあり、1つは要件、もう1つは要請です。

 

まず、正規の簿記の原則の要件には、網羅性、秩序性、検証可能性の3つあります。

 

それぞれの意味をざっと説明すると、

 

網羅性は、会計記録は取引を網羅していること、つまり、記録漏れがないこと、

 

秩序性は、簿記の流れ、すなわち、取引→仕訳→勘定→試算表→貸借対照表・損益計算書といった流れに沿って、秩序立って行われていること、

 

検証可能性は、記録内容が領収書や請求書といった証憑等によって検証することができること、

 

と言えます。

 

もう1つのポイントの正規の簿記の原則の要請は、会計記録にもとづいて財務諸表を作成すること、を示唆しています。なお、会計記録にもとづいて財務諸表を作成することを、誘導法といいますので、そのことも合わせて知っておくと良いです。

 

正規の簿記の原則は日商簿記1級の試験で要件も問われたことがあるので、文言だけでなく要件と要請も覚えておくと安心だと思います。

 

それでは、この後も前向きにポジティブに頑張って下さいね!