スポーツの動きは、決まった動きの繰り返しが要求されるものと、相手の動きなどに合わせて反応して動く必要があるものがあります。

前者は野球のピッチャーなど。

後者はサッカーやラグビーなどです。

 

 

 

 

動きのパターンの観点からみると。

前者は再現性が高い(動きパターン少)

後者は多様な動き(動きパターン多)

 

 

 

これは競技ごとの分類だけでなく、同じ競技のポジションなどによっても異なります。

 

 

 

再現性グループでは、ピッチングフォームなどは高い再現性が求められるため、トレーニングでも同じフォームを高いレベルで再現できることは重要な課題です。

 

 

 

 

多様性グループでは、綺麗なトレーニングフォームを繰り返しているだけではかなり不十分です。

だからやっている競技によって「正しいトレーニング」は変わります。

 

 

 

ただし再現性グループであっても動きのパターンの固定化はやはり怪我につながるため、再現性の高い動きの下部構造としてやはり多様な運動パターンを獲得しておくことは重要です。

様々な動きを使って、その結果として再現性が高まっていくように。

なぜならシーズンを通して体調など身体が変化していくから。

 

 

 

多様性グループでは、トレーニングのパターンを増やすことで多様な動きを獲得することはより競技に近い運動パターンの学習につながります。

逆に多様性グループのトレーニングにおいて「正しいフォームの獲得だけ」を目的化するのは、ちょっと危なかったりもします。

 

 

 

俗にいう正しいトレーニングフォームの”外側”、つまりそのフォームが崩れた時に対処できる運動パターンの獲得が不十分になるからです。

 

 

 

参照:

▶︎”正しい動き”ばかりトレーニングすると怪我をする

▶︎「正しい動き」なんて、いらない。

 

 

 

 

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多くのトレーニングでバランスの保持が重要視されますが、僕はそれに加えて「バランスが崩れた時の対応」もトレーニングの課題として重要視しています。

 

 

 

バランスを保つ。

バランスを取り戻す。

 

 

 

両方が不可欠です。

なぜなら特に相手のあるスポーツは相手のパフォーマンスを発揮させないこと、すなわち相手のバランスを崩すことが勝つための重要なファクターです。

だからバランスが崩れないようにするためのトレーニングします。

これはもはや常識です。

 

 

 

しかし勝負ですから、自分がバランスを崩されてしまうこともありますよね。

 

 

 

その時にいかに早くバランスを取り戻せるかが、致命傷にならないためのポイントです。

崩れた時にどれだけ素早くバランスが取り戻せるかは次のアクションをどれだけ迅速に再開できるかがポイントなのです。(バランスを取り戻す動き=リロードと呼んでいます)

 

 

 

ここでいうバランスを取り戻した状態とは、次のアクションをすぐに始められる状態のこと。ピタッと止まって立てればバランスがある、とは一線を画します。

 

 

 

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話を少し展開すると、コンタクトなどの外力が加わった時の対応パターンは分解してそれぞれ鍛えておく必要があります。

 

 

 

バランスがある、ないの基準は、どこにあるのか。

そのための枠組み、指標となるはずです。

 

 

 

 

外力が加わった時に有効となる対処戦略は大きく分けて3パターン。

あくまで僕の視点です。

 

 

 

1)跳ね返す

俗にいう「体幹が強い」というイメージから多くの人がイメージする対応です。外力よりも強い力で身体を固定して跳ね返すことでバランスを保ちます。

→跳ね返せる力よりも強い外力が加わった時や、その力を発揮できない姿勢で外力が加わった時にバランスが崩される弱点あり。

 

 

 

2)往なす

外力を身体のずらしやたわみを利用して分散し、自分のバランスが崩れないようにする。

JARTAではそのまま「イナシ」というトレーニングとして鍛えられるようにメソッド化されています。

 

 

 

3)崩れてからの復帰

リロードといいます。猫が落下した時に綺麗に着地するイメージがわかりやすいと思います。崩れてからいかに早くバランスを取り戻すかがポイント。

これらは通常のトレーニングで養われる動きや筋力とは全く違う運動パターンなので、専門的にトレーニングしておく必要があります。

 

 

 

 

僕の主宰するJARTAではこれら外力対応能力を高めるためのトレーニングを、Ex(エクス)コーディネーションと名付けて体系化しています。

 

 

 

主に上記2)と3)が対象です。

→理由は、1)は一般的なもので鍛えられること。それから選手のレベルがどんどん上がると必然的に自分より体格の大きな選手(海外選手など)への対処法が要求されるため。

*もちろん指導としては1)のトレーニングも行います

 

 

 

Exコーディネーションは、筋力がつけばできるようになるという類のものではなく、脳や神経が深く関与するトレーニング体系です。

それゆえなるべく早い時期から開始した方が良いでしょう。

 

 

 

最後に、

僕が実際に選手に指導しているリロードトレーニングご紹介します。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

失敗集ではありません笑 エクスコーディネーションというトレーニング体系の中のリロードという種類です。 スポーツではバランスを保つことが重要ですが、崩れた時にどう反応するかも同じぐらい重要。 バランスを保つ。 バランスを取り戻す。 どちらも不可欠。 不規則な崩れ方をするからバランスボールは有効ですが、激しくやりすぎて怪我しないように。→自己責任でお願いします。 #ネコが落下した時のようなリロードを目指しましょう #バランスボール #リロード #JARTA #身体操作 #中野崇 #JARTAトレーニング #バランス #体幹 #反応 #外力

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重要>

やり方だけを真似しても身につかないのがExコーディネーションの特徴です。

専門的な指導を受け、段階的にやっていかなければ「その動きはできたけど試合では使えない」ものになってしまいます。

JARTAのトレーニングサポート、またはバランスボールトレーニングやJARTAベーストレーニングの動画プログラムをご利用ください。

 

 

 

▶︎JARTAのトレーニングサポート

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

▶︎動画プログラム

https://jarta.jp/online-jarta-training-program/

*ベーストレーニングは7月1日リリースです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

トレーナー向け>

▶︎Exコーディネーションは体系立てて学んでいただけます。

https://jarta.jp/j-seminar/newcourse/

 

 

 

 

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