プロ野球のピッチャーたちとの自主トレも第2クール最終日。
シーズンオフでオフになった身体に慎重に刺激を入れていった第1クールとは異なり、第2クールでは負荷が高くなってきます。
選手たちの身体にも疲労がたまってくるので、毎日のコンディショニングは非常に重要であることは言うまでもありません。
今日の熊本は天候がとても良かったのですが、朝からすごい霧。
霧はさておき。
僕の指導する自主トレでは毎日かなりの種類のトレーニングを行います。
中でも重視しているのがランジ。
いろんなパターンのランジを行います。
ランジを行う前提条件かつ目的として重要なのが、下半身の安定。
ピッチャーに重要なファクターとしてよく出てきますよね。
下半身の安定とはどういう状態でしょうか。
▶︎「下半身の安定」についての問題を過去に書きました。
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12285690299.html
リンク記事にあるように「下半身の安定」というワードは日本のあらゆる競技指導で使われてきました。
サッカーでも、野球でも、あらゆる競技で。
ではサッカーの下半身の安定と、ピッチャーの下半身の安定の違いは?
同じわけがありませんよね。
ここの違いが明確にできないと、トレーニングという選手の努力と成果の間に大きなロスが生まれます。
ピッチャーの下半身の安定に関しては、僕は3つのファクターとして定義していますが、とにかく重要なことは、下半身から上半身に向かって力を伝達できること。
そのための力を起こせること。
そのためにメインとして働かせる部位は、モモ裏・内転筋。
なのでランジ系トレーニングの前やセット間には股関節入れや四股ポジションでの肩入れでそれらの部位に刺激を入れて働きやすい状態を作ります。
ただし、ランジといっても単に正面向いて踏み出せばいいってもんではありません。
まずピッチングは片脚立ちになります。
片脚立ちでバランスを崩しているようではそのあとの全てが崩れます。
その横向きの片脚立ち状態から、横向きのまま踏み出しつつ前脚を踏み込むギリギリのタイミングで回旋が始まる動きが要求されます。
なぜ踏み込むのかって、その後の回旋のスピードを高めるため。
ここは絶対に外しちゃいけないポイント。
だから踏み込む途中に回旋が始まってしまうと回旋のパワーが逃げてしまって急回旋できなくなります。
そうすると何が起こるかっていわゆる”ボールが見やすいピッチャー”になってしまいます。
このあたりが150km/hオーバーでも打たれるピッチャーと140km/hでも空振りを取れるピッチャーの差の一因です。
特にこの部分はプロの世界だと致命的。
彼らはこの見づらいかどうか、という点をものすごく重視しています。
この感覚獲得・強化のために僕は「割れランジ」というトレーニングを使います。
動きの獲得そのものがかなり難しいトレーニングですが、獲得できるとかなりの体幹トレーニングにもなります。
手には重いボールを持って腕の脱力トレーニングも同時に。
末梢部(手)を安定させる(重めのボールを持たせる)と中枢部(肩甲骨周り)がリラックスしやすいという原則を使っています。
他にも踏み込みトレーニングもかなり重視して行なっています。
モモ前でなくお尻と足裏の母指球がきつくなればうまくできています。
毎回書いていますが、僕がインスタで紹介しているトレーニング動画は全て参考用です。
見よう見まねでやっても効果は保証できません。
それどころか無理してやると怪我のリスクにも繋がる可能性だってあります。
なぜなら映像ではわかりにくいぐらいの重心コントロールや力の抜き入れ具合を調整したりする必要があるからです。
努力と成果のカンケイをできるだけ良いものにするためにも、JARTAの認定資格を持ったトレーナーから的確な指導を受けることを推奨します。
JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。
その他、トレーニングの写真。
坂ダッシュ。
僕もかなり走らされます走っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
オフ日は雑誌に掲載するためのサッカーの記事を書いています。
切り替えがなかなか大変…。
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https://www.instagram.com/tak.nakano/
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