こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
スポーツでは、よく「下半身の安定」という言葉が使われます。
特に日本のスポーツ界は、どの競技であれ、下半身の安定が重視されます。
この背景には文化的な要因も深く絡んでいますが、今回はこの話ではなく。
その辺りに興味のある方は、ALE14でのプレゼンをご参照ください。
下半身の安定。
下半身が安定しないからバランスが悪い、スピードが出ない、カラダがぶれる、再現性などとの関係が強いものとして指導に使われます。
言われたこと、使ったことありますね?
では、あなたの競技での下半身の安定は、もっと具体的にいうとどういう状態のことですか?
下半身の安定とされているものは、先ほど挙げた通り、
フォームの安定感・どっしり感(再現性のことと推測)
疲労しにくい
パワーの発揮
この辺りに集約されていくと思います。
確かに間違っていないと僕も思います。
ただ、、
これって、かなり抽象的ちゃいますか。。
目指す状態、獲得したいものが抽象的すぎる場合、「何となく」が暴走します。
つまりこれらの項目を獲得したら本当にその競技のパフォーマンスが上がるのかの論理的な部分が薄くなることを許してしまいます。
「何となく」は、努力と成果の間にロスを生みます。
もうちょっと突っ込むと、上記で下半身の安定の項目を3つ挙げてみましたが、ここから競技を想定できますか?
下半身を使うほぼ全ての競技に当てはまってしまいませんか?
相撲と投手の下半身の安定は、サッカーと柔道の下半身の安定は、同じでいいですか?
何が言いたいかって、「下半身の安定」という言葉があまりにも抽象的で簡単な言葉であるがゆえに、何となくに依存しすぎてしまうってことです。
だから、競技ごとに「下半身の安定はこういうことです」、って具体的に決めちゃわないといけません。
下半身の安定を目指してトレーニングしたけれど、野球じゃなくて相撲が強くなった、みたいなことにならないように。。
今日から募集が開始された投手用トレーニングセミナーでは、そんな話もします。
ピッチャーの下半身の安定とは、3つの条件を満たす必要がある。
その3つの条件を満たすようにトレーニングが考えられている。
どんなに筋力がついても、どんなに走れても、どんなにどっしりしていても、3つの条件を満たさなければ、「ピッチャーの」下半身の安定とは言えないということをしっかりと説明しています。
投手用トレーニングセミナー
http://jarta.jp/j-seminar/pitcher/
大阪|11月25日(土)
東京|11月26日(日)
今回ももちろん録画完全OKです。
シーズンオフにやって欲しいとの要望を受けての追加日程です。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
ご参加は、野球経験者でなくてもOKです。
これまでもサッカーしかやったことない方など結構たくさん参加されています。
サッカーセミナー、秋になりそうです。
JARTAセミナーラインナップ
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