今回はトレーナー向けの内容ですね。

トレーニングのパクリ問題についてです。

 

 

 

一般的に音楽や著書などの制作物には著作権が付随します。

もちろんアイデアにも。

ただしアイデアは形のないものだから、そのアイデアが具体的な物質やサービスになるまではなかなか著作権の適応は難しかったりもしますね。

 

 

 

一方でトレーニング業界に目を向けると、著作権はかなりグダグダ。

パクった、パクられた、の話を結構頻繁に目にしたりします。

それもそのはず、トレーニングやトレーニングシステムって、とても成立しにくい性質があります。

実際、特許だってトレーニングを含む身体の運動に関するものには非常に成立しにくい。

(何らかの物を使用すると特許が降りやすい)

 

 

 

一方で、トレーニングそのものが売れるというトレー二ングのビジネス化も進んできました。

 

 

 

だから、トレーニングに属するアイデアはパクりやすいし、パクられやすい。(*知らずに被ることも実際にはあります。人間の身体構造は同じだから。音楽の類似よりは頻繁に起こるかな)

 

 

 

最近、JARTAや僕のインスタではオリジナルのトレーニングの動画を公開しまくっているけれど、「パクられる心配はしてないんですか?」とよく質問やその種の報告はけっこうあります。

 

 

 

▶︎JARTAのインスタ

▶︎中野崇のインスタ

 

 

 

僕はいつも「別にパクられてもいいです」って答えてます。

 

 

 

僕はそれも予想した上でトレーニング動画を公開しています。

予想というとかっこつけてるな笑

予想というより、「実際そんなにパクる人はいないでしょ。それにもしパクられても別にいいんじゃない笑」というのが実際のところ。

 

 

 

 

すでに業界で初めてセミナーの動画撮影の完全許可は導入し、僕の講義は全て、初めから最後まで録画してもネットに公開してもOKにしました。

それを踏まえて、次の段階としてインスタを使ったトレーニングの無料公開をスタートしました。

 

 

 

パクられても困らないのか。

僕は困りませんし、別に個人的にはOK。

でも根底にあるロジックを踏まえずにパクることで選手を困らせるのは絶対にNG。

だからそこだけは守ってほしい。

 

 

 

リアルなところとして、トレーニングの形だけを真似てそのまま使える(=目の前の選手にとって本当に有効なもの)ことってほとんどありえない。

 

 

 

なぜなら僕らのトレーニングはひたすら目の前の選手の動きや課題について分析した結果生まれているから。

物理学や記号学や脳科学や神経学、解剖学をものすごくたくさん組み込んで、その上で可能な限りシンプルにしたものだから、地味な外見以上に本当はややこしい。

 

 

 

分かっていただける方も多いと思いますが、複雑な構造のものを、再現性を担保した形でシンプルにするのってものすごく大変なんです。

(専門家の方は動画からその辺りまで読み取ってくれると嬉しいっす)

 

 

 

だから本当はそのままじゃなくて良いトレーニングを生み出すきっかけの一つとして使ってくれると嬉しいです。

パクリじゃなくて、ヒントに。

「パクったパクられた」という言葉は僕はもう使わないようにしよう。

 

 

 

ヒントにした、でいい。

JARTAや中野崇のトレーニング動画で得たヒントが選手の役に立った、ならもっといいな。

 

 

 

以前からこのブログでは言い続けているけれど、トレーニング業界はトレーナーがいろんなものを奪い合うようなフェーズには到底達していない。

それぐらいユーザーは少ないし、社会的な信頼度・影響力・貢献力という意味ではものすごく低レベル。

そんな僕らがやるべきことは、奪い合いではなく、協力のはず。

▶︎そんなめんどくさいことを書いた記事はコチラ。https://ameblo.jp/bodysync/entry-12318872970.html

 

 

 

ただし僕はあんまりそれが積極的にできるタイプの人間ではありません。。

好きなこと、興味のあることには周囲は関係なく自分一人で突っ走ってしまうタイプ。

 

 

 

このブログのタイトルにある「和して同ぜず」の、和しての部分から本当はすでにつまずいてるんです笑

 

 

 

協力という目的においてたくさんの労力を割くことにあんまり興味はないんだけれど、その必要性そのものは、ものすごく感じる。

たぶんトレーナー業界の中ではこの点だけはかなりトップクラスと思います。

 

 

 

だから、今の僕らができることをやる。

 

 

 

それがまずは動画でトレーニングをどんどん公開し、それを使いたい同業者の方には自由に使ってもらうということ。

単になんとなく動画を公開しているわけでは決してない。

 

 

 

▶︎JARTAのインスタ

▶︎中野崇のインスタ

 

 

 

そして次のフェーズ、「トレーニングという手段を用いて選手のパフォーマンスを高めるサポートをしようという立場の人たちは、みんな協力者でみんな同僚だ」、というスタンスを言葉だけでなく行動として提示していくこと。

 

 

 

トレーニング業界に属するみんなで、選手のパフォーマンスを高めたいと心から望む者というかけがえのない唯一無二の共通項を有するみんなで、この業界を良くしよう。

 

 

 

 

集団で集まる、群れる、みんなで同じことをする、チームワークのためのチームワークっていうのはものすごく苦手な僕だけれど、それぞれが全体のことを考えてそれぞれの立場でできることを実行するというミッションを作る、実行するのは好きです。

 

 

 

少ない資源を奪い合ってきた歴史を繰り返すのではなく、自分たちが共有しているものは何なのか、自分たちが武器にすべきものは何なのか、それを最大化できる考え方と手段は何なのか。

 

 

 

何より、トレーナーという仕事を志してくれている後輩たちに、より素晴らしい仕事としてトレーナーという仕事を残せるか。

 

 

 

先輩の責任。

 

 

 

それを実体のあるものとして実現すべく、新たな準備を始めました。

 

 

 

 

最後に。

動画は公開しているし、パクってもヒントっても全然OKですが、ちゃんと料金を支払っていただいて指導を受けてくださる方がたくさんいる以上、全ての動画を体系的に公開することはありません。

おそらく有料動画という形になると思います。

この点はどうかご理解ください。

 

 

やっぱり本質の理解は大事よね、と思われる方は。

▶︎JARTAのトレーニング指導はコチラ。

 

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

イタリアの先輩たち。

みんな味方。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

追伸

僕らは選手のパフォーマンスアップのためには、手段に囚われない。

今回の内容も、やはりこのコンセプトに沿ったものなんです。

 

 

 

JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

 

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