サッカー日本代表の決定力不足。
ものすごく長く言われ続けている問題です。
僕ももちろんサッカーの日本代表は応援していますが、だからこそ得点が入らないシーンばかりを見せられるのは辛い。
https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK60022_09062018000000/から引用
スイス戦も、監督は「決定力不足」とお決まりのようなコメント。。
点が入っていないから、決定力が不足しているのは確かでしょう。
しかし、この「決定力」が「不足」という言葉は、とても曖昧ではないか。
そもそも、決定力とは何かを定義できてるのか。
それをチーム内で、いや日本のサッカー界で共有できているのか。
「決定」するための条件は?
「決定」、するための条件。
まず状況。
いわゆる相手の守備のバランスが崩れた状態。
でもこれは戦術的な部分の割合が高いため、僕は専門外。
もっと詳しい人のコメントを活用します。
中西哲生@tetsuo14
0-2でスイスに負けた試合直後の西野監督のインタビューを聞くと…… アタッキングサードまでは侵入できている、あとは決定力。 絶句。 監督が本当にそう思っているのであれば、日本代表のW杯は相当厳しい。選手たちもそう思っているのだろうか。
2018年06月09日 08:13
中西哲生@tetsuo14
そもそも決定力は簡単に改善出来るものではないのだから、決定機をいかに多く作れるかではないのか。 その為にはアタッキングサードに侵入するのが目的ではなくて、どう侵入するのか。 願わくば相手がバランスを崩した状態で、乾のようなアタ… https://t.co/uZnnPMAO6k
2018年06月09日 08:30
アタッキングサードに侵入できていても、崩せていなければ決定力を発揮できる「決定機」にならないことが論理的に見えてきます。
もう一つは、「どんなシュートが決まりやすいのか」。
同じポイントに決まったシュートでも、その軌道や速度や状況は非常に多岐に渡ります。
要するにどの角度のどの軌道のシュートが決まる確率が高いのか、少なくともそれらを把握するのが当たり前の基準だと思いますが、言葉の端々から感じるに意外にまだ曖昧なのかも…。
*上にコメントを引用した中西哲生さんはEUROの全ゴールを分類してます。
いずれにせよサッカーの競技経験のない僕にとっては専門外。
この部分の具体的なところを反論されても辛いので、この辺りで。
今度は僕の専門部分。
「決定する」ための条件、身体操作の部分です。
ものすごく根本的なところでいうと、そもそも「狙ったところに蹴れるか」。
僕の印象(いや事実として)ですが、日本代表の選手たちは身体が硬い。
構造的にも硬いかもしれないし、動きの中で出現する硬さもある。
硬い動き×速く不規則に動くボールの組み合わせは果てしなく悪い。
そしてどんな「蹴り方」をするのか。
キーパーやDFがいる競技においては、気持ちよく蹴れるだけでは無意味。
実測の速さだけが全てではなく、速く感じさせるというファクターにもっと注目するべきではなかろうか。
バカにされるかもですが、僕はマジックの種明かし動画をこの視点で本気で観たりもする笑
これらは結局のところ、どんなフォームでどんなタイミングで蹴るのかという部分を規定することになります。
「蹴り方」が先にあるのではなく、「決まる条件」が先にあるべき。
決まる条件があるから、それに合致した蹴り方が発生するというのが本来の競技技術の位置付けのはず。
どんな状況でどんな軌道で放たれるシュートが決まる確率が高いのかがわかれば、あとは、どんどん身体操作のファクターの割合が増えてきます。
「蹴るという運動」なので、スキルと身体操作が入り混ざる、と思われがちなややこしい部分です。
しかしスキルと身体操作は決して別々のものではなく、スキルを実現するための土台として身体操作があるという関係だと僕は考えてます。
*ちょっと話の要素が増えてきたので整理しますが、これらは「決定力」の中身です。
それらの身体操作を土台としたスキルが「活きるかどうか」の部分では、「蹴ろうと決めたときから実行するまでの思考×動きのスピード」が影響が大きくなります。
これらの条件を満たしていくための戦略がチーム作りの構造や選手選択に存在するのか。
「あとは決定力があれば」。。
このコメントがもう少し具体的に掘り下げられていくことを切に願う。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
以前はこんな感じの分析もやりました。
『ブラジル戦からみた根深い差』
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12327602935.html
サッカーなのに脚のことはやらない、サッカー上半身トレーニングセミナー。
上半身のことしかやりません。が、かなり本質部分につながるかも。
http://jarta.jp/j-seminar/soccer/
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