サッカーや野球など、チームトレーニングをしていていつも感じること。
時間の使い方がもったいない。
チーム全体というより、個人レベルでの話です。
ほとんどのチームには、追いつき追い越さねばならない相手がいます。
「自分たちより強い相手」のことです。
その相手に勝てるように、監督やコーチはひたすら作戦を練って、それを実現するために日々の練習を構築しています。
その観点として、チームとしての練習の「量」で勝るのはあまり現実的ではありません。
なぜなら、練習できる時間には練習場所、集中力持続、そしてオーバーユースの理由から考えても限界があるからです。
だからほとんどのチームに練習量の差はないはずです。
(本気で強くなろうとしているチーム基準です)
現実問題として、量で差は埋められない。
ということは、質で差を埋めていくという戦略に重きが置かれるべきです。
では質とは?
練習の質とは?
一つは集中力。
「一つひとつのプレーの集中力を高めよう!」
最も一般的に使われる手法です。
じゃあ集中力を高めるってどういう状態だ?という問題はありますが、ここはひとまずスルー。
(近いうちに書くかも。集中するだけでプレーの質は上がるとは言えないかもね…)
練習の質を高めために、あとは一つひとつの練習に「プレッシャーをかける」という方法もあると思います。
例えば全ての練習が勝負をつける形式でプレッシャーを高めるというのは、ヨーロッパなんかではよく使われる方法です。
他にどんなことが思い浮かびますか?
僕が使っているのは、上記に加えて「基本動作そのものの動きの質を高める」という手法です。
上記プレッシャー云々は僕の立場ではコントロールできないことも多いので、練習の質を高める観点ではむしろこちらの方がメインタスクになっています。
ひとつのダッシュ、
ひとつのターン、
ひとつのストップ、
ひとつのジャンプ、
ひとつのコンタクト。
練習中に数多く使われる、これら一つひとつの動きの質が高まるようにもっていきます。
これらは基本的な動きであるがゆえ、多くのスキルに関与し、その質によってもプレーの差って生まれます。
だから数多くのスキルの土台になるこれらの動きの質が高まれば、その先にあるスキルムーブメント向上につながります。
例えばダッシュ力やターンが高まれば、シュートやパス、フォーメーション実行能力が高まります。
そんな風に考えればフィジカルとスキルは別物どころかかなり密接です。
じゃあ、どうやってその質を高めるのか。
もちろん日々のトレーニングはそのためにもとても重要です。
積み重ねないと、本物の質は身につかないのは当然です。
でも今回の話は練習時間の使い方がテーマ。
と書きながら決めました笑
練習時間中に、どうやって動きの質を高めるか。
練習中に発生する5秒の余白を使う、というようなスタンスの方法ですが、プロのトップクラスはここを徹底的にやります。
トップクラスで居続ける選手との差はそういうところに現れます。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
量をこなすことで質を凌駕する、という考え方もあります。
もちろん、これは動きの自動化獲得の観点から欠かすことのできない考え方です。
しかし、量はみんなこなしている。
量をこなす動きにも質を求めれば、レベルアップは早いのではないか。
この部分は欲張るべきだと思う。
こちらも参照。→「動きの質」とは
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