こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
「フロリダ」ってわかりますか?
アメリカの州ではなく、「風呂入るからトークを離脱するね」という意味です笑
若い子たちの使う言葉です。
自分が使うかどうかは別として笑、なかなかやるな!って思いました。
多くの分野でトップレベルで活躍されている方は、必ず言葉を大切にしています。
明確な知識として持っていなくても、自分が発する言葉が聞く側にどんな影響を与えるのか、などなど言葉の力や影響力を知っています。
(そして同時に、誰が言うか、によって影響力が変わるという”言葉の限界”も知っています)
僕やJARTAの講師たちは、トップレベルの方々には当然まだまだ及ばないものの、やはり言葉をとても重要なものとして扱っています。
ちなみに言語学の中には、「理論言語学」と「社会言語学」があります。
理論言語学は「正しい日本語とは何か」を追求し、社会言語学は「その場にふさわしい日本語は何か」を研究します。
なので社会言語学において、「正しい日本語」は存在しません。
話し手と聞き手の状況や関係性において、良好な関係が築ければ、それで良しとなります。
だから社会言語学的には、フロリダはOKなのです。
だから指標次第では一概に間違った言葉、とは言えないわけです。
批判も多い若者言葉ですが、このような傾向は、言葉の本質を知る良い機会ともいえるわけです。
これとよく似た関係に、指導と説明の違いがあります。
指導というのは、説明するのとは大きく異なります。
この違いを知ることは、指導または説明のどちらかを行う立場の方にとっては使える知恵につながると思います。
*こちらは説明と指導の違いをごちゃごちゃ語った記事です。
http://ameblo.jp/bodysync/entry-12106548023.html
「説明と指導の違いは?」
結構前の記事ですが、今もランキングで上位に上がってくる記事です。
そして選手は、指導側の知識や技術や手本はもちろん見ています。
手本は現場レベルでは特に重要です。
説得力が変わります。
ただしそれだけではありません。
こちらが使う言葉をしっかり聞いています。
その言葉が、「その選手用に的確にアレンジされているか」。
それを通して、我々がどれだけ選手の理解に合わせた言葉を選択できているか、感じ取っています。
具体的な細かい知識をいくら知っていても、本当の意味で選手に理解して行動と変化につなげられなければ、何の意味もないのです。
そういう言葉の目盛調整レベルが、「信頼レベルの違い」というものにつながっていくことは言うまでもありません。
なぜならこれは、結局、相手への気配りができるかどうかだからです。
そういう人が選手からとても信頼されているのを何度も見てきました。
(残念ながら、その逆も。。)
同じことを、専門家にも小学生にもわかるように伝えられるようになるといいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
文中で、選手はこちらの手本を見ていると、さらっと書きましたが、ここも非常に重要です。特にトレーニングを指導する上では手本は必須です。
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