前回はスポーツトレーナーのプレゼン能力の重要性をお話ししましたが、今回はもう少し掘り下げます。
認定試験では指導力の試験もあり、皆さん大変苦労されていたようなので、今回は分かりやすくなるようにプレゼンを「指導」に置き換えてお話ししたいと思います。
皆さんは、説明と指導の違いを明確に言えますか?
これは漢字を見ればわかります。
説明は、説を明らかにすることが目的です。
指導は、指し示して導くことが目的です。
両者の違いは明らかです。
まず主体がどちらにあるか。
説明は、自分に主体がありますね。
単純に言えば、説を明らかにできればOKなのです。
それに対して指導は、相手に主体があります。
相手を導けなければ、成立しないのです。
選手にトレーニングを教えるとき、どうでしょうか?
説明と指導、どちらが必要ですか?
トレーニング指導という場面では、こちらが準備してきたものを単純に提示するだけでは全く成立しません。
指導は、先にも書いた通り、相手ありきです。
相手を導くことができて初めて成立します。
トレーニング指導であれば、選手がそれができるようになる、またはそれができるようになるためのプロセスを理解することが必要です(そのトレーニングがパフォーマンスアップにつながることは当然として)。
その指導を終えた時、選手にどうなっていて欲しいか。
そして選手がどうなりたいと願っているのか。
全てはここから始まります。
特に指導に慣れていない場合、自分の準備してきたものをその通りやることに意識が向いてしまいがちですが、残念ながらそれでは良い指導にはなり得ません。
もちろん、準備は必要ですが。
指導場面では、変化や理解を含めて相手の反応を見ながら準備してきたものを修正しつつ提示する、そしてまた反応を見て、という繰り返しです。
トレーナーの仕事は、”自分が上手くやること”が目的ではありません。
選手が結果を出してこそ、意味があるのです。
自分が提示するものを説明できるのは当たり前として、その上で良い指導と言えるものまで昇華させることが重要であり、そうでなければ選手にとっては無意味なのです。
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中野 崇