おはようございます。

 

東京での様々な打ち合わせや選手・チームの指導を終え、昨日大阪に戻りました。

 

 

 

 

 

さて今回は、主に理学療法士、そして作業療法士の方向けの内容として、高齢者の方など一般のリハビリとスポーツの関係について書きたいと思います。

(リハビリという言葉は本当はもっと奥が深いのですが、ここでは一般的に馴染んでいる意味で使っています)

 

 

JARTA

 

 

理学療法士や作業療法士、それらを目指す学生の方々の中には、スポーツ現場に携わりたいという気持ちでその資格を目指したけれど、実際は病院などの勤務にならざるを得ず、本来の動機であるスポーツには携わっていない、という方は大変多いと思います。

(もちろんその中で一般のリハビリにやりがいや価値を見出し、そちらに軌道修正する方も多いと思います。)

 

 

 

 

 

僕自身も、理学療法士の資格を取った動機がスポーツに携わることでしたし、上記の悩みも持っていました。

 

 

 

 

 

実際、主催するスポーツトレーナー団体であるJARTAを設立するまでは理学療法士として一般病院・老人保健施設・デイサービス・訪問リハビリという流れで働いてきました。

その間、スポーツ現場には勉強という形で無償で携わっていました。

無償サポートに関して問題意識を持っている方はこちらに僕の意見を書いています

 

 

 

 

 

よく、スポーツに関わることを動機に理学療法士や作業療法士を目指す学生の方や現職の方から、

 

 

 

 

「スポーツに携わる職場(病院やクリニック)を探している」

「中野さんはどうやってスポーツに携わるようになったんですか?」

「自分は一般病院なので、スポーツ現場の経験がないがどうしたら良いいですか?」

 

 

 

 

という質問をいただきます。

 

 

 

 

 

そんな時、ほとんどの場合僕は同じ旨の回答をします。

 

 

 

 

 

「どこで働いても同じです。すべて自分次第です。」

 

 

 

 

 

なんと冷たい言い方でしょう笑

(もちろん実際はもっと丁寧に説明しています、、)

 

 

 

 

 

でも実際これが僕が進んできた道であり考え方ですし、それ以外に自分のやりたいことを実現する方法はあり得ませんでした。

ただこの回答だけでは意味がわからないと思うので、もう少し説明します。

 

 

 

 

 

「すべて同じ」

 

 

 

 

 

これは別々に見える要素の「共通項」を見つけるためのキーワードです。

僕が様々なリハビリ現場から得た教訓の一つです。

一見全然別のものに見えるものも、必ずどこかに共通項がある、という発想です。

 

 

 

 

 

一般のリハビリと、スポーツ選手のトレーニング、ここに共通項を見出すことができれば、具体的には一般の、例えば高齢者の方へのリハビリにおいてスポーツ選手のトレーニングに活かすことができるものを見つけることができれば、すべてつながります。

 

 

 

 

 

つまり高齢者のリハビリをしながら本質的にはスポーツ選手のトレーニング指導の経験を積むことだってできるのです。

注)そもそもそこを別個でしか考えられなかったり、目指す道ではないと一般のリハビリを軽視することが仮にあるならば、それそのものがスポーツ界で通用しない理由です。詳しくは過去のこの記事に書きました。

 

 

 

 

 

すべて同じ、と考えながら別々に見える要素を見ると共通項を見つけることができますし、逆に別物だと思って考えると共通項なんて気づきもしません。

 

 

 

 

 

見つけられなければ、スポーツに携わることを目指す人にとって高齢者のリハビリは「目指すこととは違う時間」になってしまいます。

 

 

 

 

 

学校であれば、やりたいこととは関係ない授業、として手を抜くかもしれません。

しかし共通項を見出していればすべてがつながるのです。

いやむしろ無関係に見える要素を繋げることこそ、やりたいことへの道筋として必須の能力です。

 

 

 

 

 

これは大変難しいことですし、スポーツ現場と高齢者など一般のリハビリの両方を経験しているから言えることだ、という反論もいただくかもしれません。

実際今はそうかもしれませんが、少なくとも僕はスポーツ現場の経験がない時からやっていました。

 

 

 

 

 

経験がなくても勉強そのものはできますので、目の前の高齢者の方に全力を傾けつつ、スポーツに繋げるなにかを得るつもりで、スポーツへの準備という意識も持ちながらやっていました。

 

 

 

 

 

スポーツのことを考えながら高齢者のリハビリをするなんて舐めたやつだと思われるかもしれませんね、、

ただ、目の前の方に全力を傾けることと、先に向けての準備をすることに意識を向けることは両立できないことではありません。

 

 

 

 

 

一流の料理人さんは目の前の料理に全力を傾けつつ、次の料理や全体の流れ、他のスタッフの動き、お客さんの反応に対して意識を向けることができます。

ビジネスの世界でも、一つのサービスや商品と他分野のものの共通項を見つけることでそのサービスや商品の質を高めるといったことは実際によくあることなのです。

 

 

 

 

 

ちなみに上の質問の回答では、むしろスポーツ選手に関わらない職場で働くことによるメリットを伝えています。

一般のリハビリに従事しながら、個人の行動として自分が必要とされるスポーツ現場や選手を探せばいいのです。

いきなり身体を触らせて、トレーニングを指導させて、は無理でしょう。

まずはチームや選手にコンタクトをとって見学からさせてもらうのが妥当です。

(JARTAでは、認定試験を修了した方対象に、無料で実際のスポーツチームにトレーニング指導ができる研修制度を設けています。)

 

 

 

 

 

高齢者や病気や怪我を抱えた方のリハビリとスポーツの経験の共通項を見つけ、それを自らの進む道の糧にすることは、本当に有益です。

 

そしてそういう経験こそが、他の人にはない自分だけの「強み・武器」になることに気づいて欲しいです。

 

 

 

 

 

スポーツだけに携わる人は本当にたくさんいます。

それが良くないこととは言いませんが、その人達と同じことができてもあんまり意味がないと僕は思います。

 

 

 

 

 

自分だけにしかできない価値を提供できてこそ、多くの人に望まれる存在になれるのではないでしょうか。

そしてそういう存在こそが、業界の発展に繋がっていくのではないでしょうか。

 

 

 

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JARTA

中野 崇