ダッフンダ事件 | ALSの元ビルダー リバース目指す奮闘記

ALSの元ビルダー リバース目指す奮闘記

2022年6月ALSの確定診断を受ける。
50歳までボディビルをしていたスポーツ大好き人間。
いろんな手法でこの疾患をリバース(停止でなく反転)させるべく奮闘中です。
時々変な方言だと感じた方、広島弁です。
なるべく前向きな記事を心がけています。




食事中の人、これ読むのは控えたほうがよき。


わたしの記事を読むような年代の人が、スマホいじりながらメシ食う、とかはないか。 


いや偏見か。


いや、メシ時でなくても嫌なもんは嫌か。



はよう本題いけや。



ちょっと前まで、少し便秘気味だった。


原因は腹筋、括約筋の筋力低下のため、少し硬いと踏ん張っても押し出してくれないからだ。


浣腸したり、便秘薬を飲んでみたりしてなんとか切り抜ける日が続いていた。



少し攻め方を変えてみようと、水分の摂取量をかなり増やし、さらに便秘薬にも使われている酸化マグネシウムのサプリを摂るようにしてみた。


頻尿にはなるが、それくらい大したことはない。


なんせわたしのパンツには尿漏れパッドという神アイテムが常備されているからな。


すると


おー、ドンピシャで効くではないか。


鼻歌混じりで糞ができる日が来るとは。



そんな余裕の中、東京のホテルでの朝の出来事。


というより大事件。



この日も朝から快便、しかも朝のうちに2回も普通に便通が。


こんなの何ヶ月ぶりだ?



ホテルには隣の棟ではあるが、温泉がある。


派手な格好してデカい帽子を被ったおばちゃんが社長のババホテル、ちゃうアパホテルね。



そしてその朝、妻とのやり取り


ちょっと髭も剃りたいし温泉にいってくらー  


1人でええん?


ええよ

あ、ちょっとまたクソしたくなったわ


してったほうがええんじゃないん?


大丈夫よ風呂の更衣室にトイレあるし


ケータイ持ってかんでええん?


必要なし!



そして颯爽(ヨチヨチ)と隣の棟まで杖ついて移動し、エレベーターに乗った瞬間だ。



突然の猛烈な便意が!


そしてエレベーターを下りてすぐ右奥が大浴場なのだが、そこまで行けねー



漏れるー


するとすぐ左にトイレのマークが。


助かった!



身障者用のトイレに駆け込む。



正確にはナマケモノのようなスローな動きで。



鍵をかける。


ヤバいかも。



便器が遠い。


閉まれマイ肛門


でんでん閉まらーん



メリメリメリ


怪人二十面相がマスクを剥がすときもこんな感覚なんやろうなー

 

いうとる場合じゃない。


生暖かいアレがおニューのパンツに溜まっていく。


止まらない。


もう力石徹に無抵抗で打たれ続ける矢吹丈だ。


そして止まった。



どうする?



とりあえずパンツを脱ごう。


いや、脱げん


脱ぎやすいはずのおニューのナイキゴーフライイーズを裸足で履いてるから、張り付いとるー


靴を手で引っ張ると、腹筋が攣るー


上半身を伸ばして、痙攣を収めるー


いつまでも脱げぬー



ここは妻に助けを


ケータイ無いー


扉の外では掃除中の掃除機の音がし始めたー


焦るー



なんだかんだで、出来立てキーマカレー入りのパンツを脱ぐことに成功。


幸いにも身障者用のトイレには、人工肛門の人でも使える流しがある。


そこで、下半身丸出しのGGが汚れたパンツを丁寧に洗うという、情けない状態。



部屋に戻ると


いい湯じゃった?

え、髭剃っとらんじゃん


かくかくしかじかで



大笑いした後で鼻をつまみながら



ウチが言ったこと全部断るからよ

はようシャワー浴びてパンツ捨てんかい!



これがお気に入りのおニューなパンツと少しばかりのプライドを捨てた、脱糞だ事件の顛末じゃ。


恐るべしALS。


いや、過信は禁物じゃの。