「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」(2019/6/13再掲) | 南行徳 1Heartボクシングクラブの不思議な日常

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こちら南行徳えんぴつ公園前 格闘技研究所。プロ育成ジムではないので、ほんわかした雰囲気です。

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※2019年6月13日の記事を再掲載したものです。

先日どうにか時間を工面して、神保町の岩波ホールに映画「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」を見に行った。

ジム立ち上げの頃から“地元に根ざしたコミュニティジム”を目指してきたが、最近のうちのジムの雰囲気を見ていると…どうもいまの1Heartには“コミュニティ”よりも“パブリック”という言葉が合うのではないか?と思えてきた。

そこにこのフレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー映画封切りの報。パブリックということのヒントをもらいに映画館に足を運んだ。

実に上映時間3時間25分!その画面に通低しているのは、ジョーさんとの会話からも感じる、アメリカ合衆国の良い部分だ。

つまり自由と民主主義。

これは元々のアメリカの国の成り立ちが“移民”の集合体であることが強く関係していると思う。

日本も古代の歴史を辿ればは色んな民族の掛け合わせだったのかも知れないが…とりあえず1500年以上の長い時間をかけて日本という“お国柄”を作ってきた。

その日本と比べるとアメリカ合衆国の歴史は短い。が、それ故に“パブリック(公共)”という事への考え方が実に徹底している。

多様性を認める、どんな弱者やマイノリティにも開かれている場所としての図書館。

僕もこれまでの人生で図書館の恩恵をこれでもか!というくらい受けてきたが、このニューヨーク公共図書館のスタッフ達の志と“手間のかけ方”には感動するし、この図書館のサービスを受けられるニューヨークの人達には軽く嫉妬してしまう。それくらい無条件に素晴らしい。

考えてみると“知る自由”というのは、実に民主主義の根幹であると思う。

どんな権力をもってしても、人をコントロールして良い理由は無いはずだ。

パブリックな空間とは、あらゆる人がその人自身で居られる場所…そしてその自由を保証する場所だと思う。

これからの1Heartに大きな示唆を与えてくれる3時間25分だった。