ドクターエックスの見ろよ、てめえら! -69ページ目

更に続)ビューティフル

で、話しを戻すとだな、ウスパル自身、移民の斡旋で金は貰いながらも、貧しい訳だが自分の子供達にはちゃんと躾もするし、食卓囲むシーンが結構でるんだが、やはり並ぶ食事も質素で子供達はもう魚食べたくないパフェ食べたいとかオムレツ食べたいとかいうんだよ。でアスパルはシリアルに牛乳を掛けたのを子供達に差し出し、ほらオムレツにパフェだぞと食べさせる。全くオムレツでもパフェでもない、ただのシリアルを子供達はわ~オムレツだパフェ!だと喜びその気になって食べる訳


そのシーンだけでもウスパルは本当に子煩悩な父親だと分かるんだよ

情緒不安定の妻と別れたのは子供達の為だし

癌で余命2ヶ月と診断されたアスパルは、その残された短い人生で、別れた妻に歩みより家族でまた過ごす時間を作り

移民達を出来るだけ助けようとする

が、移民達は有らぬ問題が溢れだし

妻の病気は治る事はなく

しかしアスパルは文句を言わない、基本的に無表情なんだがセリフ以上にアスパル演じるハビエル・バルデムはこの無表情ひとつでこれだけの悲しみや、やりきれなさを表現出来る俳優ってそうそういないぜ


で自分に迫る死を周りに言わない、それとは裏腹に彼に負担をかけ続ける妻や兄貴

この映画は再生をテーマにしている。

ウスパルと同じ死者と話せる能力を持つウスパルの唯一の相談者女性ベアにはウスパルの残された余命を知っており、彼女はウスパルにいう死は受け入れなければいけない、潔く死ぬか愚かに生きるかと、しかしあんたは死ぬのよと....

ここは死生観や宗教心皆無な日本人には理解出来ない部分かも知れないが

明らかに死生観や宗教観をモチーフにしてる、アスパルにもキリストにも似た救済の心が少なからず見受けられるしな、同じアレハンドロ監督のバードマンでも匂わせてたし


でベアは死ぬ前にこの石を二人の子供に渡しなさいと石を2つ渡すんだが

これは見てればラストで分かる続)

続)ビューティフル

この映画って、普段ハリウッド脳に犯された人間が見るとだな。文化や思想、セリフ回し、何よりストーリーのテンポに惑わされるんだよ。メキシコ映画だからな。フランス映画もテンポ合わないのは合わないしな

しかしストーリーは非常に分かりやすく上映時間148分あるが、あっという間に鑑賞出来てしまうんだよ


そして何より映画だから誇張もあるだろうが、鎖国移民反対の島国日本からは考えられない。想像を絶する移民達の暮らしぶりが反映されてる訳


最近はトルコなんかの国から日本にやってくるけど日本の行政が動かないから、仕事もない移民が現実に居る訳、しかも法律違反スレスレで裏で動いて移民をなんとかしようなんて人間は日本人には居ない訳


まず主人公、ちとアル・パチーノ似?のウスパルは法律違反と知りながら、まあ自分も斡旋料を貰いながら警察に賄賂を渡し自分も貧しい暮らしを送りながら移民を手助けしてる訳だ

アスパルもかつてメキシコから移住してきた経路から異国の地に居る人間の気持ちが解るんだろうな?


しかもしっかり移民達をサポートしてやろうとする。法律違反を犯してでも


しかしそれでも移民達の暮らしは楽じゃないからセネガル黒人系移民のエクウェメ達はドラッグ売ったりするし


中国系は違法滞在して仲間達が工場で働いててそこを仕切るハイがピンハネしたり、同性の愛人至り(笑)


とにかく国民性の特徴なんかも写し出されてんだよ(まあ詳しい事は見りゃ分かるよ)



で、ウスパルには兄貴が居て自分だけは上手く立ち回り金を稼いでる訳

とにかく様々な移民達が集い捕まったら強制総監され恐怖に怯える暮らしぶりは、見てるこちらの心が痛くなる


そうこの映画非常に心が痛む作品なんだよ。


沢山の賞を取りアカデミー賞のノミネートも多数されており、それを納得させられる映画だと思うな


で、最初、見始めた時にウスパルが遺体安置所で子供達の遺体が数体並んでて、その中の一人の少年と話してる訳

最初、えっ?どういう事と思ったら、どうやらウスパルは死者と会話出来る事が分かる(これも見て理解するしかないシーンなんだが)
続)

ビューティフル

ビューティフルは2010年に公開されたメキシコ映画で厳密に言うとだな。メキシコとスペインの合作な訳だ


監督はバベルや最近だと、分裂幻想ヒーロー賛否両論2014年度アカデミー賞総なめ映画。バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

今年のアカデミー賞候補?もう終わったか?2015年レヴェナント蘇えりし者を世に送り出したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督である


人間の死生観を織り混ぜたハードかつ宗教的な作品を作るのを得意とした監督な訳だ


さて、まずこのビューティフル。ストーリーはだな。

スペイン・バルセロナにかつてメキシコから移住してきた男・ウスパルは自分と同じような移民や不法滞在者達に時には闇ルートも駆使して職を彼らに斡旋し、生計を立てている。しかし収入は乏しく、情緒不安定の妻・マランブラと別れて以来、男手一つで二人の子供を養い、ギリギリの生活を送っている。彼の世話してるセネガル系移民のエクウェメ達はドラッグを売りさばいて警察に目をつけられており、中国系移民達の給金は彼らの元締めのハイがピンハネしてる等、問題は外でも山積みだった。


そんな状況でウスパルは癌と診断される。前立腺から全身に転移しており、既に手遅れの状態だった。余命は僅か2ヶ月。
そしてウスパルはまだ躁鬱の波を抑えきれないでいる。別れた妻マランブルに懇願された事もありウスパルは二人の子供を託すことを考え、関係を修復しようとする。

だが、その間にも進行していく病、さらには移民達が抱える問題が一気に噴出し、容赦なく彼に山積みにされた問題がのし掛かり、蝕んでいく....

Wikipedia参照な

続)