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こんにちは♪
40年の運用歴を誇るニューヨークのヘッジファンドが「市場のリスク回避志向を見抜けなかった」として、今年前半の投資収益がマイナス17%の結果となったそうです。
(日経新聞より)
そのヘッジファンドは米景気の回復を前提に景気敏感株を大量に購入。
しかし、欧州情勢が混迷したあおりで、米景気も下振れし、景気が悪化しても収益が落ちにくいディフェンシブ銘柄に逃げ、その景気敏感株は大きく値を下げてしまったのでした。
ではここで、「景気敏感株」ってどんな業種だと思いますか?
景気がいいと、物やサービスなどの消費が増えたり、家を買ったりしますよね。
そうなると、その物を作るためには材料や機械が必要となります。
つまりそれらに関わる業界なのです。
具体的に言うと、鉄鋼や化学メーカーなどの素材関連、また工作機械やそれらを運ぶ運輸会社などが代表として挙げられます。
つまり、アメリカの景気がよくなれば、それらの企業の売上が増えるため、それを見越して投資をしたのですが、景気が思うように回復しなかったため、大きな損を招いてしまったということなのです。
ちなみに「ディフェンシブ銘柄」というのは、景気に左右されない業種の企業を指します。
例えば、代表的なのが医薬品や電力、ガスなどのエネルギー株、また食品など、生活になくてはならない業種のことを言います。
そんなプロでも読めないのがここ最近の市場。
やっぱり欧州を始め、アメリカの景気もなかなか簡単には良くならないんですね。
それにしても、来月にはQE3が実施されるのかどうか、それによってまた大きく動いていくかも知れませんね。
*投資判断は自己責任でお願いします。