『アイ,ロボット』 | 映画・出来事備忘録

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観た映画の感想や日々の出来事などを書きます。備忘録的な。映画は洋画ばっかりネタバレしまくりなのでご注意を!

今日は、


アレックス・プロヤス監督作品『アイ,ロボット』を観ました!



ロボット3原則によりロボットと人間が共存している2035年のアメリカ。様々なロボットが一般家庭に普及しており、U.S.ロボティクス社製の最新型万能ロボNS-5の発売も開始されようとしていました。そんなある日、同社の開発担当であるアルフレッド・ラニング博士が死亡するという事態が起きます。それを自殺として処理した警察でしたが、その判断に疑いの目を向けたのが自他共に認めるロボット嫌いのデル・スプーナー(ウィル・スミス)刑事。最新型NS-5のうちの一体、サニーに目をつけ、ロボット心理学者のカルヴィン博士とともに調査を進めます。果たして博士の死の真相とは…。



この映画の中でまず重要になるのが、『ロボット3原則』です。


原則1:ロボットは人間を傷つけてはならない。また、人間への危険を見過ごしてはならない。


原則2:原則1に反しない限り、ロボットは人間の命令に従わねばならない。


原則3:原則1と2に反しない限り、ロボットは自己を守らねばならない。


この作品に登場する全てのロボットに、基本プログラムとしてこの3原則が組み込まれています。3原則を破ることは人間が水の上を歩くことが出来ないように、絶対に不可能とされています。


初めて観たときは、ちょいちょい出てくるU.S.ロボティクス社の社長ロバートソンが黒幕だと思い込んでました。だって本当に臭いんですよロバートソン…。何回観てもやっぱり犯人臭いですw


この映画で何が一番好きかっていうと、やっぱりサニーのロボットなのに感情があるところですねー!量産されてるNS-5は感情なんて無くてただ中枢コンピュータ「VIKI」に制御されてるだけですが、サニーだけは別。博士が特別に作ったサニーはとっても『ユニーク』な存在です。この『ユニーク』って単語をめぐる一連のやり取りも好きなんですー!初めてスプーナーとサニーが落ち着いて接触する取調室の会話もいい。「これはどういう意味ですか(片目パチリ)」「信じろってことだ」っていう「ウィンク」に関するこのやり取りが終盤の大事なシーンに生きてくるんですよねえ!素敵な演出です。


人間の保護という名目の下に人間を支配しようとするVIKIに、「それは心がない」と返して聞く耳をもたないサニーがかっこよかったです。あのセリフが「自分は博士の『特別』である」っていうサニーの人間らしい自尊心を象徴していると思います。


サニーが暴走したNS-5たちを投げ飛ばしながら廊下を突っ走るところ、すごくかっこいいです。しなやかでなめらかな動きがたまりませんな…!


旧世代のロボットたちは…。NS-5たちによる暴動から守るために、「逃げて…」とぼろぼろになりながらスプーナーの脚にすがりつきます。めちゃめちゃ親切だ。さすがロボット3原則に忠実なだけあります。可愛いけど切ない。


スプーナーがロボット嫌いになった理由が中盤で語られたことで、最後のサニーとの和解がさらにほっとするものになったと思います。サニーには感情があるけどだいたい理性的で、そういうところはロボットらしいです。まるっきり人間じゃないのがいいなあ。


そのうち、この映画みたいなロボットと共存できる世の中が訪れるんでしょうか。私が生きている間に来てくれたら嬉しいです。私はスプーナーとは違ってロボット好きなので、毎日楽しいだろうな。一緒におでかけとかしたいですね。そんな時代が来るのが楽しみです。


それでは、この辺でー!