【山城跡を訪ねるシリーズ】(その5)大野城・古代の石垣がスゴイ | 仮装ランナー★ボバランナー

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特に期待しないで観に行った映画が予想外に面白かったことがたま~にありますが、

先日観た映画が、まさにそんな映画でした。

 

 

フォードVSフェラーリ

 

1960年代に経営難に陥っていたフォードが、

起死回生のためにル・マン24時間耐久レースにチャレンジして、

見事優勝するという実話に基づいた映画です。

 

フォードに雇われた、マット・デイモンが演じる元レーサーでスポーツカーのビルダーと、

クリスチャン・ベイルが演じる頑固でコミュ力は低いながらも天才的なレーサーが、

 

フォードのためというより、おのれの誇りをかけてレースに挑む展開が、

とにかく熱すぎて思わず見入ってしまいました。

 

魂をゆさぶられる映画です。

 

★★★★

 

山城シリーズです。

 

前回は基肄城 を訪ねたので、今回はその姉妹城である、

 

大野城を訪ねました。

 

 

太宰府天満宮の前の通りすぎて山の方に上っていくと、駐車場があります。

ここを起点に城を巡ります。

 

城と言ってもほとんど山歩きなので、多くの登山ウエアの人たちを見かけました。

 

大野城の説明板です。

最近設置されたもののようです。

 

 

大野城の説明です。

 

基肄城の土塁の総延長が4キロなのに対して、

こちらは8キロと倍の長さです。

 

建物跡も70棟と基肄城の倍近い数があり、

とにかく規模が大きい城です。

 

目の前が大宰府政庁なので、こちらの方が重視されたのでしょう。

 

城の全体図です。

 

周囲をぐるっと土塁に囲まれて、その中に建物が70棟ほど建っていたようです。

 

基肄城もかなり広いですが、ここはさらに倍の規模なので、

城内をくまなく回っていると、とても1日では回り切れません。

 

今回は、いくつかに絞って、見て回ることにします。

 

これが土塁です。

 

この辺りは、土塁の上を歩くことができます。

 

大野城の規模の大きさを物語る巨大な土塁です。

眼下に見えるのは、大宰府政庁です。

当時は政庁を中心に、碁盤目状の街が眼下に広がっていたことでしょう。

 

礎石が残っている地区の一つにやってきました。

 

ここには、復元図のような倉庫が10棟ほど建っていたとのことです。

正倉院のような倉庫ですね。

 

等間隔で並んだ礎石が確認できます。

 

このように、一つ一つの礎石が非常に大きいです。

 

 

段になっている部分を、石垣で固めてある箇所もありました。

 

城内の大半は、このようなアップダウンだらけの登山道となっています。

至る所に分岐点があり、適当に歩いているとすぐに自分の位置が分からなくなります。

 

 

この近くにある岩屋城という中世山城の武将が、ここで馬の訓練をしていたのでしょうか。

例によって、島津に攻め滅ぼされています。

 

この城の見どころの一つ、城門跡です。

 

このような門だったようです。

 

門の石垣もよく残っています。

 

ここもよく残っています。

 

最大の見どころが、百間石垣です。

長さが百間くらいある事からこの名称が付けられています。

 

圧巻の石垣です。

 

 

土塁の曲面に沿って、石が積んであります。

戦国期の石垣と違って、一つ一つの石は小さいです。

 

1350年崩れずに存在しているのが驚きですね。

 

4時間くらいは、登ったり下りたりウロウロしていましたが山道で多少迷ったこともあり、

見て回れたのは全体の3分の1(以下)くらいでしょうか。

 

とにかく広くて、全貌を把握するには何回かに分けて見て回らないと、

とても無理です。

 

ここも再度訪れることになりそうです。