医薬品の宣伝栞 その2 | しおり博覧会 Bookmark Exposition

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コレクションのしおりを紹介

 

いずれも泰昌製薬の宣伝栞。泰昌製薬は大正3年(1914年)、まさに第一次世界大戦が

勃発したその日に設立された医薬品会社です。左の3枚は、過酸化水素を成分とした

ハータ過酸化石鹸は、今で言うところの美白剤、kの他に目薬のアドラ、胃腸消化薬の

ゴルフ、緩下剤のチーカなどが主力商品でした。この会社の前身にはタカジアーゼの

発見でも知られる高峰譲吉が関わっているので、アドラ(アドレナリンが主成分)や

消化薬が主力となっているようですね。デザインが5枚とも異なる作家のように思えます。

 

 

左の3枚はいずれも、高橋盛大堂薬局の宣伝栞。安政5年、大阪堂島にて高橋安兵衛

により創業された薬屋で、明治16年から盛大堂を名乗っている会社です。この時代の

ものとしてはモダンなデザインを採用してますね。その右の2枚は解熱剤の「敬震丹」

と下痢止めの「活壽丸」の宣伝、左側の栞に描かれているのは、二宮金次郎では

ないでしょうか。右端は日本的ですっきりしたデザインの目薬「一方水」の宣伝です。

 

 

左端は、福井商会の胃腸薬「健康」の宣伝。福井商会は、現在でもよく知られる

「宇津救命丸」を全国的に販売したことで知られ会社です。そしてその右は、脚気の新薬

「パラトヌリン」の販促栞、真ん中がしもやけの薬「ピクタス」の販促栞、右側の2枚が

コナオチチ「ラクトーゲン」の宣伝栞です。つまり、乳糖を主成分とした粉ミルクの始まり

のようなものですね。輸入品だそうです。右端の栞は表記が右から左に書かれており、

一見戦後の栞のようですが、裏面には大正12年の日曜表が載っています。