以前遠距離で悩んでたリンゴ


「やっと,遠距離する覚悟が出来た.」



そう話してくれた.


ほんっっっと嬉しかった.

彼女はいつの間にか
自分が彼とのコトで傷つくより
彼を自分を傷つけるのが怖いって
思うようになってた.



それって本当の愛なんだって思った.



「いつもGが言ってた
信じればいいじゃん!
誰かを疑う自分が悲しい.
って言ってたこと,ホントそうだって
思って人生変わったんだ.」


そういってもらえて
涙が出そうになった.


一緒にいつでも成長してきたリンゴと私.


これからも,その彼と色々
あって,
それでも最後には笑ってくれることを祈って.



ほんと おめでと.

より戻してくれて嬉しいよ.

周りがどう思ってもいい.
ホントウノコトは二人にしか絶対分からない.
だから,自分の中での絶対を信じてすすんでね.





初めて幸人の部屋に遊びに行くことになった.


会ってからぜんぜん時間もたってないから
当然ではあるけれど・・・・



でも,誰かに背中を押してほしくて
優衣に電話をかけた.


こんな夜中.
学校で精一杯の私たちで
起きてるわけなんかなかった.



「会うって分かったらちゃんとオシャレしてきたのに...」



いつもだったら絶対会いに行ったりしない.
完璧にオシャレじゃない私なんて
見てほしくないから.

でも,そんなこと比べ物にならないくらい
会いたかった.


「とりあえず,ヒールだから大丈夫(笑)」

そんなわけの分からない励ましを自分に向け,

夜の通りをCrystala Kayの恋におちたらを口ずさみながら
幸人の家へと向かった.

この一歩一歩が確実に
私の人生を変えてゆく気がした・・・・







マンションの入り口に着いた私に
部屋までの暗証番号も
なんのためらいもなく教えてくれて
玄関の前に立った.



「どうぞ...」



その笑顔に,
保育園の時の気持ちを思い出した.
早く迎えにきてほしくて,
なんだかすっごく孤独で,
もう,限界かもって思って
今にも泣き出しそうだったときに
迎えに来てくれたママの笑顔を見たときのような.


「私,この人に会いたかったんだ.」

って.






「お邪魔します・・・」


部屋はシンプルで,
彼の好きな,2pacのポスターだけが飾ってあった.


「ごめんね,バイトの後で疲れてるでしょ?」

「ううん.全然大丈夫.」

それから,他愛もない話してた.
幸人の声は心地よかった.


それから,幸人はキッチンに行って
一本の赤ワインを持ってきてくれた.


「このワインね,今の店オープンした時に
友達がくれたんだ.大事な時に飲もうって思って飾ってたんだ.
一緒に飲まない?」


「そんな大事なものあけられないよ.」


「樹里ちゃんと飲みたいんだ.
今の店,ずっともめててさ,
でも,樹里ちゃんと話してて,もう一度頑張ろうって
ここから初めて行きたいって
思わせてくれたから.
だから,一緒に開けてほしいんだ.」






「ありがと・・・・」






何にもしてなかったのに.
ただ,店にいる,幸人が好きで,
大好きな服なのにそれで悲しい顔
してるのがつらくて.
元気になってほしかった.
そんな風に思ってもらえて.

素直に,ダメもとで飛び込んで本当に良かった.
そう思った.










卒業に向けた論文の日々.

「昨日どうだったの~?」
優衣と美奈がにやけながら聞いてきた.


「好き....だね.」



「どういうことぉ~!!!」
2人同時に叫んだ.
それから幸人のことを話した.


これからどうなるかはわからない.
期待は,しない.
そう決めた.




ここにいるよが流れた
携帯の着信は
ナオ君か
ずっと男友達.

バイトに向かう途中に
幸人の店が見えるけれど
立ち寄る勇気もなく
通り過ぎた.



バイトのあと,
夜中になって
幸人から着信が入っていた.



「声が聞きたくなって.」
かけなおしたらそう返ってきた.




涙が頬をつたっていく...




そのまま幸人に
会いに行った.