「おはよ~晴れ
昨日の電話ど~した!?」


優衣からのメールに

「ちょっと学校行く前に家行ってもいいはてなマーク」



「おいでドキドキ」

誰かに話したくて
すぐに優衣の家へ向かった.



だんだん朝寒くなってきて
部屋を出るのがつらくなってきた.
でも,この時期の澄み渡った空が
私の気持ちのようで大好きになった.



コーヒーの淹れたての香りの中で
優衣が迎え入れてくれた.


「昨日ね,あの電話の後,
幸人の家に行ったんだ.
ちょっと不安になって優衣に背中押して欲しくて・・・」



「はぁ?マジ?!」


眠たげだった優衣の顔が一気にさめた.

「で?でぇ???」


「一緒に,いようかってなった.」


にやけた私の顔に
優衣が抱きついてきた.


「嬉しい!!!ほんとよかったね!!!!
ホント嬉しいよ.見つけたんだね!!!」


ANNA SUIのネイルでキレイに飾られた手で
目頭を押さえて涙目になった
優衣が可愛かった.


「一杯のろけて!!!」

そういって,昨日の出来事を
嬉しそうに聞いてくれた.


女の子ってのろけ話,嫌いだったりする.
笑顔でうなずきながら違うこと考えてたり,
だから,人にそんな話するの,今まで
好きじゃなかった.

けど,優衣は自分のことのように
喜んでくれて,それだけで良かったって思えた.


優衣は本当に一緒に成長してきた.
最初は絶対気が合わないって思ってたけど
(お互い性格悪いだろ?とさえ思ってた)
いつの間にか大事な存在になって
今ではバイトも,合コンもオシャレも.
何をするにも親友だった.

「いつかSATCみたいになりたいんだ.」
そう私達4人の事をお茶目に話す
優衣は一番私達の仲を大切にしてくれる.
そしてもちろんかかっていた曲は
安室奈美恵のGIRL TALK.


「優衣は祐介君とはどうなの?」

「う~ん.相変わらず?
倦怠期かもね.」


「そっかぁ.もう,生活になってるからね.」

「でも,今日樹里の話聞いたから,
なんか祐介にも優しくできそう.」



その日はもちろん4人で緊急集会.

みんな本当に喜んでくれた.

彼氏がずっといない美奈.
穏やかで,やさしい真理奈.
そして優衣に私.


「よかったよ.樹里に好きな人ができて.
幸せそうで嬉しい.」
そう,言ってくれた真理奈に対して,


興奮冷めやらぬ感じの美奈は
「まぁっじうらやましいんですけど!!!!
次の合コンで絶対なんか起こしてみせる!!!」
そう,叫んでた.



・・・・・・・そうだった.


すっかり,
忘れてた.


まだまだ合コンが残っていたことを.
友達の傾向ってない??


私は,
親友はA型.


人生を変えてくれる人は
子持ちのお姉さん的存在が多い.


昨日,さらに
これからの人生変えてくれる人と仲良くなった.


新しいお姉さん.


また深い中になれるといいな.


とりあえず今度のイベントに一緒に
また行く約束をして,

カウントダウンは
クラブでマチガイナイコトになりますドキドキ

お互いほろ酔いになってきた.

幸人のそばにはいつも音楽がある.
私の知らない曲ばかりだったけれど,
すべてがすんなり
まるで映画のシーンに流れてるかのような感覚だった.


「ナオから連絡来てるでしょ?」

「うん.」

「樹里ちゃんのことすごい気に入ってたからさ.」
その真意は?
でも私は幸人しか見えてないよ?


そう言おうとして気持ち飲み込んだ.



「私ね,幸人に会った時からね
目が離せないんだ.」



「前の彼女と別れてからさ,
色んな娘とも,遊んだりしたよ?
でもさ,触れたいとか,そばにいたいとか
思えなかったんだ.
樹里ちゃんは会ってから,
仕事の事も含め踏み込んできてくれた.
初めて一緒にいたいって思えた.
俺ね,次付き合う人とは,結婚したいって思ってる.
会ったばかりで将来のことはまだわからないけど,
今,一緒に居て欲しい.

いい?」




その瞳に私がうなずかないわけなかった.
これから先も,幸人に会える.
その事実だけで嬉しかった.


展示会のカタログを見せてくれながら
「俺ね,
展示会中ずっとこれ樹里ちゃんに似合うだろうなって
考えてたんだ.」

それは,かわいいバングルだった.


「嬉しい.私は今,幸人と居れるだけで十分だよ.
そのバングルが発売されるまで一緒に居れたらもっといいな.」


「カウントダウンね,みんなで毎年集まってるんだ.
みんなそれぞれ大事な人つれて.
その時樹里ちゃん紹介したいな.」


幸人はその時その時を大事に生きてる人なんだって思った.
その時の中で
今一緒にいたいって私を選んでくれたこと.
出逢えたこと.
本当にすべてに感謝した.


眠れずに幸人の寝顔を見てたら
涙があふれてきた.


いろんなこと,あきらめないでよかった.
これから,この人との人生が始まる.

今の私aikoのシアワセとおんなじだ.
そう思って,その愛しいのどに
起こさない様にそっとキスをした.