一段と上達するデザインのテクニック~植物の性質を知る | 花匠美日記◆阿佐ヶ谷のお花屋さん

花匠美日記◆阿佐ヶ谷のお花屋さん

ドイツフローリストマイスターのお仕事日記

こんにちはフラワーデザイナーのmisakoです。



昨日、葉がどうして紅葉するのか


というお話をしましたが、ドイツのマイスター学校では植物学を勉強します。


植物学っていえば、あまり切り花には関係ないって思う方いるかもしれませんが


いえいえ とんでもございません。


すごく重要なんですね。



その植物がどんな環境で育っているのか。


どんな場所で



どんな環境で



どんな仲間と



植物のメカニズムをしっているとデザインの幅が広がったり、知らずにタブーを犯す事がなくなります。


例えば、南国系の植物に高原にさくエーデルワイスの組み合わせ。


どう思いますか?


最悪だと思いませんか?



そう、育つ環境が全く違う花を組み合わせるとしっくりこないことが多いです。


下の写真、


見にくいかもしれませんが、花材に蘭がはいっています。


ドイツ帰りのフローリストが語る本場もののヨーロピアンデザインのヒント


フラワーデザイナーがよくするデザインですよね。


土を使わず、蘭をそのまま、枝や異質素材に巻きつけて固定するというテクニックです。


固定するテクニックはここでは置いておいて


土を使ってないという事に意味があります。


どうして土を使ってないデザインなのか。


ご存知の方は多いとは思いますが


一般的に胡蝶蘭は、台湾~スマトラなどの亜熱帯地方に生息します。


樹木などに着生し、普通の草花のように地中に根を下ろさずに、気根と呼ばれる根を空中に伸ばしたり、樹木の幹や枝の肌に根を這わせるようにして張り付き、生育しています。

空気中から水分を吸収し、露出した根が栄養分を吸収する働きを持っています。

樹木の幹に張り付いて生活していますので

水分補給はあめか空気中の湿度です。


もうお分かりですよね。


そもそも蘭は、土が必要ではないのです。


蘭の本来の自然の姿をデザインで表現しているのです。


デザインの発想の源は常に自然である というのが私の考えです。


その植物本来の姿を意識しながらデザインしていく。


これが大切です。


ちなみに、日本では亜熱帯のように高温多湿ではないので、空気中から蘭が必要なだけの水分をとりのが難しいです。


なのでこまめに霧吹きかけたり、結構面倒ですね┐( ̄ヘ ̄)┌