悲しい悲しい雨が降る。
まだ信じられない。こんなのは嘘だ、悪い夢を観ているんだ、ドッキリなんやろ? なぁ?
まだ25歳、人懐っこい可愛らしいキャラが大好きで、
ジョッキーズトークに出る日はとても嬉しくて。
レースの合間のCMの彼も癒やされた。
ファイナル男と呼ばれた負けず嫌いのジョッキーは
昨夜の雨の不良馬場の中を時速70km/hは出していただろう
馬が躓いた瞬間、後ろから追ってきた競走馬の群れに
転がり落ち消えていった。
パトロールビデオを観た瞬間に悟ってしまった。
それでも祈った。
時間がかかっても、脊髄損傷でリハビリ復帰を目指す妹尾将くん同様、生きてさえいれば…。
塚本雄大騎手、雄大くん…。
高知競馬で修ちゃん(赤岡騎手)同様に応援していた大好きな、大好きな騎手でした。
塚本5兄弟の次男坊、末っ子以外は現役の地方競馬のジョッキー、その中でも一番大好きでした。
色んな苦難を乗り越えて来た高知競馬。
経営危機に陥ったし、ジョッキーの事故や怪我もあった。
宮川実ジョッキーは隻眼、騎手生命を脅かすような大怪我を負っても、皆這い上がってきた。
高知競馬初めての落馬事故による死者。
月が満ちる時は人の生死に関わる事故が起こりやすい。
雄大は…、25歳、男の厄年。
そして辰巳天中殺。
節分から辰年の辰月に入ってた。
加えて昨日は九星気学では日破殺が入ってた。
そして天戦地冲…。
逃れられなかった。
馬も騎手も、常に危険と背中合わせのレース。
通常の乗馬と違い、より速いスピードを出すために食事、体重管理を行い、馬に跨る時も、馬に負荷を掛けない騎乗スタイル。
それだけに悪天候、馬の状態などに左右され、
いくら体幹を鍛えていても、こうした事故は
起こり得る。
不幸中の幸いは、他の馬や騎手を巻き込まなかったこと。
それでも、それでも、
夢であって欲しかった、
生きてて欲しかった…。
あの事故では例え助かったとしても、
騎手としてはもう…、
それでも、それでも…、
涙が止まらない。
高知の未来ある騎手が桜の散る前に
散ってしまった。
今日も高知は雨。
悲しみの雨。
忘れられぬ雨…。
この雨で高知の桜は散ってしまっただろうか。
橋口さんと話す時、そしてバババパークの映像の中の雄大くんの笑顔が忘れられない。
2024.3.27追記:
翌日3/26、遠征騎手のお別れセレモニーが中止になった以外は、雄大が騎乗予定だった馬は他の騎手に変更になり、レースは通常通り開催された。
場内には雄大の献花台が設置された。
詳細は此方のブログにあります↓
同日、名古屋の弟くんは馬券内に入る活躍を見せた。
職業柄、芸能人同様、家族の不幸があってもすぐには駆けつけられないのか、あるいは空き時間に対面したのか、それはわからない。
ご両親もその場にいなければ、間に合わなかっただろうし、子供を失った悲しみは計り知れない。
ファイナル男、雄大が騎乗予定だった馬には西森騎手が騎乗し、4着。
頑張ったと思います。
今日、年度末最終日、晴天、事故や怪我なくファイナルレースまで無事に終えられますように。
塚本雄大騎手のご冥福をお祈り申し上げます。
Excentric*Kanon