悲しい悲しい雨が降る。

まだ信じられない。こんなのは嘘だ、悪い夢を観ているんだ、ドッキリなんやろ? なぁ?

 

2020.9.3 ジョッキーズトークより

まだ25歳、人懐っこい可愛らしいキャラが大好きで、

ジョッキーズトークに出る日はとても嬉しくて。

レースの合間のCMの彼も癒やされた。

 

ファイナル男と呼ばれた負けず嫌いのジョッキーは

昨夜の雨の不良馬場の中を時速70km/hは出していただろう

馬が躓いた瞬間、後ろから追ってきた競走馬の群れに

転がり落ち消えていった。

 

パトロールビデオを観た瞬間に悟ってしまった。

それでも祈った。

時間がかかっても、脊髄損傷でリハビリ復帰を目指す妹尾将くん同様、生きてさえいれば…。

 

塚本雄大騎手、雄大くん…。

高知競馬で修ちゃん(赤岡騎手)同様に応援していた大好きな、大好きな騎手でした。

塚本5兄弟の次男坊、末っ子以外は現役の地方競馬のジョッキー、その中でも一番大好きでした。

 色んな苦難を乗り越えて来た高知競馬。

経営危機に陥ったし、ジョッキーの事故や怪我もあった。

宮川実ジョッキーは隻眼、騎手生命を脅かすような大怪我を負っても、皆這い上がってきた。

 高知競馬初めての落馬事故による死者。


月が満ちる時は人の生死に関わる事故が起こりやすい。

雄大は…、25歳、男の厄年。

そして辰巳天中殺。

節分から辰年の辰月に入ってた。

加えて昨日は九星気学では日破殺が入ってた。

そして天戦地冲…。

逃れられなかった。


馬も騎手も、常に危険と背中合わせのレース。

通常の乗馬と違い、より速いスピードを出すために食事、体重管理を行い、馬に跨る時も、馬に負荷を掛けない騎乗スタイル。

 

それだけに悪天候、馬の状態などに左右され、

いくら体幹を鍛えていても、こうした事故は

起こり得る。


不幸中の幸いは、他の馬や騎手を巻き込まなかったこと。

 

それでも、それでも、

夢であって欲しかった、

生きてて欲しかった…。

あの事故では例え助かったとしても、

騎手としてはもう…、  

それでも、それでも…、

涙が止まらない。

 

高知の未来ある騎手が桜の散る前に

散ってしまった。

 

今日も高知は雨。

悲しみの雨。

忘れられぬ雨…。

この雨で高知の桜は散ってしまっただろうか。


橋口さんと話す時、そしてバババパークの映像の中の雄大くんの笑顔が忘れられない。


2024.3.27追記:

翌日3/26、遠征騎手のお別れセレモニーが中止になった以外は、雄大が騎乗予定だった馬は他の騎手に変更になり、レースは通常通り開催された。

場内には雄大の献花台が設置された。

詳細は此方のブログにあります↓


同日、名古屋の弟くんは馬券内に入る活躍を見せた。

職業柄、芸能人同様、家族の不幸があってもすぐには駆けつけられないのか、あるいは空き時間に対面したのか、それはわからない。

ご両親もその場にいなければ、間に合わなかっただろうし、子供を失った悲しみは計り知れない。

ファイナル男、雄大が騎乗予定だった馬には西森騎手が騎乗し、4着。

頑張ったと思います。

今日、年度末最終日、晴天、事故や怪我なくファイナルレースまで無事に終えられますように。


塚本雄大騎手のご冥福をお祈り申し上げます。

 

Excentric*Kanon