アンソロジーたまごアンソロジーたまご感想
たまご料理エッセイ集。たまごサンド、オムレツが食べたくなった。たまごかけごはんにこだわりがある人か多いけれど、私は生は苦手。小さい頃は食べていたのに。少し前に読んだ『たまごだいすき』(中公文庫)でも収録されていた重複作品有り。
読了日:04月19日 著者:阿川佐和子,池波正太郎,石井好子

ゆびさきに魔法ゆびさきに魔法感想
ネイル業界のお仕事小説。私はネイルには疎く、技術や素材の話を想像しながらほうほうと読んでいた。自分でお店をもって、星絵という弟子をとってやっていく月島のがんばりが素直に好ましかった。表紙カバーのキラキラもネイルのホログラムをイメージさせていて素敵。
読了日:04月21日 著者:三浦 しをん

そういえば最近そういえば最近感想
12年前に小説家デビューした迫田瑠依はなかなか作品が書けず、担当者から結婚をテーマにした作品を書くことを提案される。結婚で思い浮かべたのは同じ時期にデビューした作家とその妻。そこから創作パートと入り組んでいくのだが、読んでいて混乱していき、入り込めないまま読了。
読了日:04月22日 著者:寺地 はるな

世界99 上世界99 上感想
相手の気持ちがわからず、空気を読むことができない空子。幼少期から人と関係をつくるため、そして自分を守るために、相手の行動をトレースし、呼応する方法をとる。不思議にみえる考え方や行動も、空子からすれば合理的なやり方なんだろうなと思う。上巻終わりの方でタイトルの意味がわかった。見事な村田ワールド。下巻へ。
読了日:04月25日 著者:村田 沙耶香

衣食住、暮らしに寄り添うもの選び衣食住、暮らしに寄り添うもの選び感想
還暦を迎えた内田さんの暮らしの紹介本。年齢を重ねることで暮らしやすい住まいの形は変わっていくというところが印象に残った。掃除や調理アイテムで気になるものをチェック。
読了日:04月26日 著者:内田 彩仍

月とアマリリス月とアマリリス感想
北九州の山中で起こった死体遺棄事件を追うみちる。背景にある虐待やDV、いじめ等がみえてきて重い。九州が舞台ということで男尊女卑の思想も強く出ていて、それも事件に影響している。ミステリー要素以上に人間模様の部分で読み応えを感じた。
読了日:04月26日 著者:町田 そのこ

原田マハのポスト印象派物語 (とんぼの本)原田マハのポスト印象派物語 (とんぼの本)感想
ポスト印象派の解説と、その画家たちのストーリー。カラー絵が見られるのが良い。オディロン・ルドンの作品を観たくなった。
読了日:04月26日 著者:原田 マハ

ものごころものごころ感想
自然と子どもの世界がテーマになった短編集。9編収録。2021年から2023年頭までの作品でコロナ禍を感じさせる部分も。好みは「心臓」とその続編の「ものごころごろ」。
読了日:04月26日 著者:小山田 浩子

もの想う時、ものを書く-Amy's essay collection since 2000 (単行本)もの想う時、ものを書く-Amy's essay collection since 2000 (単行本)感想
エッセイコレクション。やはり文章が素敵。面白かったのが芥川賞選評。ある作品については「素直だ。好感が持てる、と称すべきなのだろう。でも、文学に好感なんて、そんなに必要か?好感を持たせるものは、概してお行儀が良い。そして、お行儀が良いものは、退屈と紙一重。」と。すでにお亡くなりになっている作家との交流も貴重なエピソード満載。
読了日:04月28日 著者:山田 詠美

警官の標 警察小説アンソロジー (朝日文庫)警官の標 警察小説アンソロジー (朝日文庫)感想
警察小説アンソロジー。7編収録されているが、テイストはさまざま。好みは月村了衛「ありふれた厄災」、松嶋智左「同期の紅葉」。
読了日:04月29日 著者:月村 了衛,深町 秋生,鳴神 響一,吉川 英梨,葉真中 顕,伊兼 源太郎,松嶋 智左

世界99 下世界99 下感想
上巻に比べて世界の振り幅が狭くなり、落ちついた印象の下巻。とはいえ、現実の世界を性格工場、人工感動製造機、人工愛情製造機といった捉え方をする空子や空子と共鳴する人は奇妙。でも、相手の態度や言動に合わせて自分の反応が変わるのは普通にあることだなぁと思った。
読了日:04月30日 著者:村田 沙耶香

読書メーター


4月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:6788
ナイス数:626

禁忌の子禁忌の子感想
第34回鮎川哲也賞受賞作、2025年本屋大賞候補作。救急医の武田のもとに運ばれた溺死体が自身とそっくりだったというところから始まるミステリ。生殖医療の問題も絡んできて、スリリングな展開。ラストの部分の、人の気持ち如何で常識が崩れる、人が思いもよらない行動をとることがあるということを認めているところが好き。
読了日:04月02日 著者:山口 未桜

ギャンブル脳 (新潮新書 1074)ギャンブル脳 (新潮新書 1074)感想
ギャンブル依存(著者は「ギャンブル症」としている)についての解説。依存の治療には特効薬がない、一度脳の仕組みが壊れてしまうと元通りにはならず一生ギャンブルを断つ努力を続けていくしかない(それを支えるために自助グループがある)。国を挙げてIRを進めていることに警鐘を鳴らす。
読了日:04月04日 著者:帚木 蓬生

発達障害者が旅をすると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる (文春文庫 よ 41-1)発達障害者が旅をすると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる (文春文庫 よ 41-1)感想
40歳で発達障害の診断を受けた著者が20代後半〜30代にかけて海外のいろいろな地域にいった記録。日本で人とうまくつきあえない部分があり、海外に行っても言葉の壁とは別に、変な人と認識されるのを著者が感じとっているところが興味深い。特性的に他の人より秀でている部分と苦手な部分が極端に出てしまう(今の子どもだったら「発達に凸凹がある」いう表現をされそうな)ため、海外の人からストレートに「(人として)秀でているのか愚かなのか」と困惑されながら問われる部分がリアル。発達障害の診断がつくことが良いかどうかは一概には→
読了日:04月04日 著者:横道 誠

物語をつくる神話 解剖図鑑物語をつくる神話 解剖図鑑感想
神話のテーマ、モチーフ、アイテムそれぞれについて見開き2ページで解説されている。タイトルに図鑑とあるようにイラスト含めてさらっとみていく感じ。そのジャンルのことを知りたくなったときの導入には良いと思った。
読了日:04月04日 著者:平藤 喜久子

DTOPIA (デートピア)DTOPIA (デートピア)感想
第172回芥川賞受賞作。3作連続で芥川賞候補に挙がり、遂に受賞。すごいなと思うけれど、今作も理解がなかなか追いつかず。物語半ばから混乱してしまい、後半は流し読み。
読了日:04月06日 著者:安堂 ホセ

ゲーテはすべてを言ったゲーテはすべてを言った感想
第172回芥川賞受賞作。仕事でくたびれているときに読んでいたら、言葉が滑っていくようであまり自分のなかに吸収できなかった。落ち着いて読めば面白くなりそうなのだけど。機会があれば再読したい。ゲーテのことを多少なりとも理解した上で読んだ方が理解が進みそう。
読了日:04月08日 著者:鈴木 結生

へこたれてなんかいられない (単行本)へこたれてなんかいられない (単行本)感想
人生の少し先をゆく先輩の言葉として読んでいる。今回の先輩としての言葉として「五十代は過信との戦いになるだろう」を重く受け止めた。
読了日:04月10日 著者:ジェーン・スー

C線上のアリアC線上のアリア感想
最近の湊作品のなかではかなり私の好みのテイスト。介護、嫁姑問題がテーマになったミステリ。『ノルウェイの森』(カバーの色、上下巻)をモチーフとしてストーリーにうまく絡めていて、印象的だった。
読了日:04月12日 著者:湊 かなえ

コッペリア (創元推理文庫)コッペリア (創元推理文庫)感想
2003年刊行。新装版として文庫化。日数をかけて読んでいたためあまりハマりきれず。人形に魅せられた了のストーカーっぷりがラストまで怖い。
読了日:04月12日 著者:加納 朋子

天使は見えないから、描かない天使は見えないから、描かない感想
30代の弁護士である永遠子と18歳年上の叔父・遼一との恋愛。永遠子は子どもの頃から遼一が好きだった。だが、結婚・離婚をし、その後も別の人と出会いや恋愛関係がある。最終的には遼一とやっていくのだが、これをハッピーエンドといっていいのかは微妙。設定もストーリー展開も現実感ないな…と思うが、そこが島本作品っぽいとも感じる。
読了日:04月12日 著者:島本 理生

赤の女王の殺人赤の女王の殺人感想
このミス2025年版の新人作家作品紹介で取り上げられていて気になり手にした作品。島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。松本市役所の市民相談室勤務のあずさと、夫で刑事である具樹が転落死事件を追うというストーリー。市民相談室に持ち込まれた相談や関係者がうまくつながっていく展開が面白かった。
読了日:04月14日 著者:麻根 重次

頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集感想
ホラー作品集。7編収録のうち、タイトル作が好み。著者解説のトップに「ホラーの本質は"愛"である」の言葉が印象的。
読了日:04月16日 著者:澤村伊智

ピクニック部ピクニック部感想
久々の野ばら作品。3編収録。50代になった著者は10代読者とはリンクできなくなったとあとがきにあったが、高齢ロリータの物語が面白い。還暦を過ぎてロリータ道を進む「こんにちはアルルカン」では、野ばらさんの描くロリータの、本質は変わらずとも新たな世界がみえて楽しかった。「ピクニック部」も途中展開が読めなかった、面白いラブストーリー。
読了日:04月18日 著者:嶽本 野ばら
4月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:6788
ナイス数:626

禁忌の子禁忌の子感想
第34回鮎川哲也賞受賞作、2025年本屋大賞候補作。救急医の武田のもとに運ばれた溺死体が自身とそっくりだったというところから始まるミステリ。生殖医療の問題も絡んできて、スリリングな展開。ラストの部分の、人の気持ち如何で常識が崩れる、人が思いもよらない行動をとることがあるということを認めているところが好き。
読了日:04月02日 著者:山口 未桜

ギャンブル脳 (新潮新書 1074)ギャンブル脳 (新潮新書 1074)感想
ギャンブル依存(著者は「ギャンブル症」としている)についての解説。依存の治療には特効薬がない、一度脳の仕組みが壊れてしまうと元通りにはならず一生ギャンブルを断つ努力を続けていくしかない(それを支えるために自助グループがある)。国を挙げてIRを進めていることに警鐘を鳴らす。
読了日:04月04日 著者:帚木 蓬生

発達障害者が旅をすると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる (文春文庫 よ 41-1)発達障害者が旅をすると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる (文春文庫 よ 41-1)感想
40歳で発達障害の診断を受けた著者が20代後半〜30代にかけて海外のいろいろな地域にいった記録。日本で人とうまくつきあえない部分があり、海外に行っても言葉の壁とは別に、変な人と認識されるのを著者が感じとっているところが興味深い。特性的に他の人より秀でている部分と苦手な部分が極端に出てしまう(今の子どもだったら「発達に凸凹がある」いう表現をされそうな)ため、海外の人からストレートに「(人として)秀でているのか愚かなのか」と困惑されながら問われる部分がリアル。発達障害の診断がつくことが良いかどうかは一概には→
読了日:04月04日 著者:横道 誠

物語をつくる神話 解剖図鑑物語をつくる神話 解剖図鑑感想
神話のテーマ、モチーフ、アイテムそれぞれについて見開き2ページで解説されている。タイトルに図鑑とあるようにイラスト含めてさらっとみていく感じ。そのジャンルのことを知りたくなったときの導入には良いと思った。
読了日:04月04日 著者:平藤 喜久子

DTOPIA (デートピア)DTOPIA (デートピア)感想
第172回芥川賞受賞作。3作連続で芥川賞候補に挙がり、遂に受賞。すごいなと思うけれど、今作も理解がなかなか追いつかず。物語半ばから混乱してしまい、後半は流し読み。
読了日:04月06日 著者:安堂 ホセ

ゲーテはすべてを言ったゲーテはすべてを言った感想
第172回芥川賞受賞作。仕事でくたびれているときに読んでいたら、言葉が滑っていくようであまり自分のなかに吸収できなかった。落ち着いて読めば面白くなりそうなのだけど。機会があれば再読したい。ゲーテのことを多少なりとも理解した上で読んだ方が理解が進みそう。
読了日:04月08日 著者:鈴木 結生

へこたれてなんかいられない (単行本)へこたれてなんかいられない (単行本)感想
人生の少し先をゆく先輩の言葉として読んでいる。今回の先輩としての言葉として「五十代は過信との戦いになるだろう」を重く受け止めた。
読了日:04月10日 著者:ジェーン・スー

C線上のアリアC線上のアリア感想
最近の湊作品のなかではかなり私の好みのテイスト。介護、嫁姑問題がテーマになったミステリ。『ノルウェイの森』(カバーの色、上下巻)をモチーフとしてストーリーにうまく絡めていて、印象的だった。
読了日:04月12日 著者:湊 かなえ

コッペリア (創元推理文庫)コッペリア (創元推理文庫)感想
2003年刊行。新装版として文庫化。日数をかけて読んでいたためあまりハマりきれず。人形に魅せられた了のストーカーっぷりがラストまで怖い。
読了日:04月12日 著者:加納 朋子

天使は見えないから、描かない天使は見えないから、描かない感想
30代の弁護士である永遠子と18歳年上の叔父・遼一との恋愛。永遠子は子どもの頃から遼一が好きだった。だが、結婚・離婚をし、その後も別の人と出会いや恋愛関係がある。最終的には遼一とやっていくのだが、これをハッピーエンドといっていいのかは微妙。設定もストーリー展開も現実感ないな…と思うが、そこが島本作品っぽいとも感じる。
読了日:04月12日 著者:島本 理生

赤の女王の殺人赤の女王の殺人感想
このミス2025年版の新人作家作品紹介で取り上げられていて気になり手にした作品。島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。松本市役所の市民相談室勤務のあずさと、夫で刑事である具樹が転落死事件を追うというストーリー。市民相談室に持ち込まれた相談や関係者がうまくつながっていく展開が面白かった。
読了日:04月14日 著者:麻根 重次

頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集感想
ホラー作品集。7編収録のうち、タイトル作が好み。著者解説のトップに「ホラーの本質は"愛"である」の言葉が印象的。
読了日:04月16日 著者:澤村伊智

ピクニック部ピクニック部感想
久々の野ばら作品。3編収録。50代になった著者は10代読者とはリンクできなくなったとあとがきにあったが、高齢ロリータの物語が面白い。還暦を過ぎてロリータ道を進む「こんにちはアルルカン」では、野ばらさんの描くロリータの、本質は変わらずとも新たな世界がみえて楽しかった。「ピクニック部」も途中展開が読めなかった、面白いラブストーリー。
読了日:04月18日 著者:嶽本 野ばら

青い星、此処で僕らは何をしようか青い星、此処で僕らは何をしようか感想
1976年12月2日生まれの後藤さん(アジカン)と藤原さん(大学准教授)のおふたりによる対談と往復書簡・メッセージ。同じ生年月日のおふたりの考え方の近しい部分とそうでない部分がみえると面白いなという動機で読んだ。環境問題、社会問題についてがテーマで、思っていた内容とは違ったが、とても大事なことが語られている。藤原さんの著作『分解の哲学』を読んでみたくなった。
読了日:03月22日 著者:後藤正文,藤原辰史

満月珈琲店の星詠み~月と太陽の小夜曲~ (文春文庫 も 29-26)満月珈琲店の星詠み~月と太陽の小夜曲~ (文春文庫 も 29-26)感想
シリーズ第6弾。今回は星の要素は少なめの印象。今作単体でも読めるとは思う。巻頭に人物相関図があって、それをみてもあまり人物のつながりがわからないなと思ったら4作目が読めていなかったことに気づいた。
読了日:03月23日 著者:望月 麻衣

秘境駅の世界 (旅鉄BOOKS PLUS)秘境駅の世界 (旅鉄BOOKS PLUS)感想
辿り着くにもひと苦労しそうな秘境駅が紹介されている。素晴らしい景色のなかに佇む駅舎の数々。以前読んだ小説の舞台にもなっていた比羅夫駅は気になる(駅舎に民宿「駅の宿ひらふ」がある)。臨床心理士でもある濱田教授が心理学的にユングの性格タイプ論をもとに秘境駅の魅力を解説しているのが面白かった(そんなことまで考える鉄オタ!)。
読了日:03月23日 著者:

カレー記念日 (中公文庫 ち 8-20)カレー記念日 (中公文庫 ち 8-20)感想
カレーをテーマにしたエッセイアンソロジー。上の年代の方ほど、長く食べてきたカレー、初めてカレーが登場した頃のカレーに思いが強い様子。カレーライス以外のカレーパン、カレーうどん・蕎麦、カツカレーはダメだという意見も意外と多い。
読了日:03月24日 著者:中央公論新社

ゴールドサンセット (小学館文庫 し 26-1)ゴールドサンセット (小学館文庫 し 26-1)感想
前に著者の別の作品を読み、他の作品も読みたいと思い手にした。連作短編集。あまり読んでいて集中できず。カバー裏の「読後には"いきること""老いること"が愛おしく感じられる」のコメントは大げさすぎる。
読了日:03月26日 著者:白尾 悠

しずかなパレードしずかなパレード感想
終始不穏な空気が漂う。カンフーマンとともに消えた晶。晶が消えてから12年間の夫や幼児だった娘、愛人、その他の周りの人たちの物語。離婚でも死亡でもない、行方不明となった場合の周りの受け止め方の難しさがみえる。消えた理由がわからないときには、周りの人たちは自分たちでその消えた理由やストーリーを描くしかなくなるのだなということを感じた。
読了日:03月28日 著者:井上 荒野

人生劇場人生劇場感想
昭和初期に室蘭の次男坊として生まれた新川猛夫の一生を描いた物語。家族に疎まれ、伯母のもとで暮らしていたのに兄が亡くなれば長男扱いされる疎ましい家族関係。職人になりたいと願い理容師になったのに、誘われて簡単に違う商売に手を出す。家族に苦しめられたのに自分が作った家族を大事にせず、小さい頃から世話になっていた女と長年関係する。周りからみれば何故という選択をしてしまう猛夫だが、そういう風にしか生きられない人いるよなぁ。そんな人物の描き方が桜木さんは素晴らしい。夜中に読み始めたのに、一気読みしてしまった。
読了日:03月28日 著者:桜木紫乃

ロイヤルホストで夜まで語りたいロイヤルホストで夜まで語りたい感想
多くの書き手によるロイヤルホスト愛エッセイ。私は子どもの頃から今までファミレス全般に縁がなく、ロイホに行ったのは1回しかない(覚えている限り)ので、皆さんが書いている好きなメニューがどんなものか知りたくて、読みながらオンラインのメニューを調べてしまった。いろいろな食べ物があるなかで、よく登場していたパラダイストロピカルアイスティーが気になる。
読了日:03月29日 著者:青木 さやか,朝井 リョウ,朝比奈 秋,稲田 俊輔,上坂 あゆ美,宇垣 美里,織守 きょうや,温 又柔,古賀 及子,高橋 ユキ,似鳥 鶏,能町 みね子,平野 紗季子,ブレイディ みかこ,宮島 未奈,村瀬 秀信,柚木 麻子

今夜はジビエ (幻冬舎文庫)今夜はジビエ (幻冬舎文庫)感想
2022年の日記エッセイ。拠点を長野に移されてからの生活の様子が書かれている。前作ほど大きな驚きはなかった印象。
読了日:03月29日 著者:小川糸

くますけと一緒に-新装版 (中公文庫 あ 58-9)くますけと一緒に-新装版 (中公文庫 あ 58-9)感想
平成3年に大陸書房から出ていたものの新装版。タイトルは前から知っていたけれど初読み。想像していた内容と違う、ぬいぐるみホラーだった。今読んでも古さを感じない。むしろ毒親という存在がメジャーになった今だからこそ、家庭環境がしんどい子が入りこみやすい内容かも。
読了日:03月30日 著者:新井 素子

読書メーター

人魚が逃げた人魚が逃げた感想
銀座で「王子」と名乗る青年がテレビ取材を受けて、「人魚が逃げた」という言葉を発したことでSNS上で話題に。同時にいろいろな人たちの人生の節目ともいえることが起こっていて…。さらりと読めるけれど、あまり印象に残らず。
読了日:03月09日 著者:青山 美智子

ワンルームワンダーランド ひとり暮らし100人の生活ワンルームワンダーランド ひとり暮らし100人の生活感想
ひとり暮らしをしている人の部屋と暮らしの紹介。年齢、場所、仕事もバラバラ。その場で住まう人の生活や人生を想像しながら読んだ。
読了日:03月12日 著者:

おいしいアンソロジー スープ (だいわ文庫)おいしいアンソロジー スープ (だいわ文庫)感想
スープにまつわるエッセイ。41編収録。面白かったのは水上勉「三月の章(抄)」で、イギリスの劇作家が高野豆腐の煮物の煮汁を素晴らしいスープだと絶賛したというもの。美しくて人たらしな文章だなと思ったのは向田邦子、森茉莉、金井美恵子、江國香織。
読了日:03月12日 著者:阿川佐和子,その他

ワカコ酒 (24) (ゼノンコミックス)ワカコ酒 (24) (ゼノンコミックス)感想
いつも刊行時期と出てくる食べ物の旬がずれてて一瞬あれ?と戸惑う。今回もみょうがの味噌焼きが美味しそう〜でも、夏だなぁと思ったところからのスタート。牡蠣のオリーブオイル漬け、さんまの佃煮、ガリサバ、いくら乗せ卵焼きでお酒を飲みたいなぁ。
読了日:03月15日 著者:新久千映

たまごだいすき (中公文庫 ち 8-21)たまごだいすき (中公文庫 ち 8-21)感想
卵に関するエッセイアンソロジー。玉子料理に関する内容が多いけれど、実験的な内容も。実験的な内容ではバンコクの「焼きタマゴ」を帰国してから自宅で作ろうとした玉村豊男のエッセイが面白かった。この本を読んでオムレツ、月見うどん、玉子サンドを食べたくなった。
読了日:03月15日 著者:

蕎麦打ち万太郎 (単行本文芸フィクション)蕎麦打ち万太郎 (単行本文芸フィクション)感想
モンゴル出身の元力士・万太郎が妻・希子と新橋で営む手打ち蕎麦店を舞台にした連作短編集。原さんらしい感じの作品だけど、わりとさらっと読了。これからシリーズ化されそうな予感。
読了日:03月16日 著者:原宏一

幸せって何だろう (JAF Mate Books)幸せって何だろう (JAF Mate Books)感想
『JAF Mate』で連載されていた幸せをテーマにしたエッセイ。書き手のジャンルが広くて興味深い。幸せといっても概念的なところから、具体的な日常の事柄まで幅広い。日々小さなうれしい出来事に感謝して幸せを感じられる人間でありたい。
読了日:03月17日 著者:

謎は花に埋もれて謎は花に埋もれて感想
フラワーショップを営む志奈子と刑事である昇司の周りで起こる殺人事件。ミステリー短編集。事件の解決とあわせて、その背景にある人間の心のありようにまで思いを馳せるところがいいなと思った。6編とも良かったが、特に最後の「家族写真」が好み。
読了日:03月18日 著者:宇佐美まこと

はざまのわたしはざまのわたし感想
帯には自伝的エッセイとある。在日コリアンとしての自身のアイデンティティの揺らぎがタイトルの「はざま」に表されている。韓国人であることを隠し、自信がもてなかったからこその犠牲と奉仕によって相手に好かれようとするところが男性との交際にも影をさす。また親からも厳しく服装から仕事にまで口を出され、自分を押し殺して生きていた様子が読んでいても苦しくなった。自分を曲げて生きるのは本当にしんどいだろう。まだ著者の小説は未読なので読んでみたい。
読了日:03月20日 著者:深沢 潮

風待荘へようこそ風待荘へようこそ感想
夫から離婚を求められ、娘は夫側についていき、ひとりになった眞夏は京都のゲストハウスで働くことに。そのゲストハウスを舞台にした物語。みんなそれぞれの考えで生きていて、言葉を尽くした方がいいと思っていてもそうもできず、家族であってもわかりあえないことがある。「傷つけられた方は忘れなくても、言った方は簡単に忘れてしまうんだと思います」の眞夏の言葉に、泣きそうになった。
読了日:03月21日 著者:近藤 史恵