3月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6766
ナイス数:587

戌井昭人 芥川賞落選小説集 (ちくま文庫い-107-1)戌井昭人 芥川賞落選小説集 (ちくま文庫い-107-1)感想
芥川賞落選作をまとめたもので、敢えて自虐的なタイトルにしている。既読作品多め。久しぶりに読んだが面白い。特に「すっぽん心中」がいい(こちらは川端康成文学賞受賞作)。町田康氏の解説文も面白かった。
読了日:03月01日 著者:戌井 昭人

このミステリーがすごい! 2025年版このミステリーがすごい! 2025年版感想
辻村深月氏×湊かなえ氏の対談と、毎年恒例の作家さんのエッセイ「私の隠し玉」(活動・出版予定)が目当て。気になる作品もいくつかあったので読んでみたい。
読了日:03月02日 著者:

いのちの波止場いのちの波止場感想
シリーズものだとは知らずに読んだが、単体でも問題なく読める。まほろば診療所の看護師・星野麻世は緩和ケアの勉強のため、能登さとうみ病院で実習を行う。その実習のなかでであう患者にどのようなケアを行うか。第四章の「キリコの別れ」の患者の意思と家族の意思の狭間で麻世が悩むのは、自分の仕事(医療ではなく福祉だが)でもよくあることで、その悩みはわかるなぁと思いながら読んだ。人が関わるとこというのは決まったルールだけでは割り切れないところがたくさん。そのなかでいかに最良の判断をするか。大変な仕事だと思う。
読了日:03月02日 著者:南 杏子

合本 日本酒におぼれたい (プレジデントムック)合本 日本酒におぼれたい (プレジデントムック)感想
日本酒紹介本。東日本のお酒が多め。福島の飛露喜、長野の信州亀齢、奈良のみむろ杉が気になる。
読了日:03月02日 著者:

慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)感想
ホラーアンソロジー。収録された6編中では、貴志祐介「猫のいる風景」、櫛木理宇「追われる男」がぞぞっと感が強くて好み。
読了日:03月04日 著者:有栖川 有栖,北沢 陶,背筋,櫛木 理宇,貴志 祐介,恩田 陸

骨が折れた日々 どくだみちゃんとふしばな11 (幻冬舎文庫 よ 2-44)骨が折れた日々 どくだみちゃんとふしばな11 (幻冬舎文庫 よ 2-44)感想
タイトル通り著者が骨折していたときのコロナ禍真っ只中(2021.10 〜2022.5)のエッセイ。今の日本に失望しているのでは。著者の作家としての仕事はほぼやり終えたというような文章も。「人生って、自分のほうがちょっと多めにやってこそなんとか回っていくものだ」、「ごはんがまずくなるつきあいはよくない」 「それぞれが才能を活かして生きていくことだけがこの世の花だな、よけいなことはなにも考えなくていいんだ、〜それは芸術の分野には限りません。その人がその人であることだけが、人生でできることなんだ」。
読了日:03月06日 著者:吉本ばなな

嵐をこえて会いに行く嵐をこえて会いに行く感想
いろいろな形の人と関係や出会い、あるいは別れがあることを感じられる短編集。収録の5編どれも好きだが、「ひとひらの羽」、「遠まわり」、「花をつらねて」が特に好み。
読了日:03月07日 著者:彩瀬 まる

京都レトロ喫茶 (淡交ムック)京都レトロ喫茶 (淡交ムック)感想
京都の喫茶店紹介。有名どころから知らなかったお店まで。行きやすそうな場所にあっていいお店だなぁと思っても、なかなか喫茶店に入る機会がないのが実際のところ。
読了日:03月08日 著者:

ニッポンの美味 お取り寄せの世界 (ぴあMOOK)ニッポンの美味 お取り寄せの世界 (ぴあMOOK)感想
自分で買うには贅沢すぎるかもしれないけれど、贈り物にしたいなぁと思うものがちらほら。商品ごとに注文用のQRコードを載せているのが商売上手。
読了日:03月08日 著者:

おひとりさま日和 ささやかな転機 (双葉文庫 に 03-09)おひとりさま日和 ささやかな転機 (双葉文庫 に 03-09)感想
おひとりさまをテーマにしたアンソロジー。6編の収録作品中では、大崎梢「アンジェがくれたもの」、松村比呂美「セッション」が好み。
読了日:03月09日 著者:大崎 梢,岸本 葉子,坂井 希久子,咲沢 くれは,新津 きよみ,松村 比呂美
3月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6766
ナイス数:587

戌井昭人 芥川賞落選小説集 (ちくま文庫い-107-1)戌井昭人 芥川賞落選小説集 (ちくま文庫い-107-1)感想
芥川賞落選作をまとめたもので、敢えて自虐的なタイトルにしている。既読作品多め。久しぶりに読んだが面白い。特に「すっぽん心中」がいい(こちらは川端康成文学賞受賞作)。町田康氏の解説文も面白かった。
読了日:03月01日 著者:戌井 昭人

このミステリーがすごい! 2025年版このミステリーがすごい! 2025年版感想
辻村深月氏×湊かなえ氏の対談と、毎年恒例の作家さんのエッセイ「私の隠し玉」(活動・出版予定)が目当て。気になる作品もいくつかあったので読んでみたい。
読了日:03月02日 著者:

いのちの波止場いのちの波止場感想
シリーズものだとは知らずに読んだが、単体でも問題なく読める。まほろば診療所の看護師・星野麻世は緩和ケアの勉強のため、能登さとうみ病院で実習を行う。その実習のなかでであう患者にどのようなケアを行うか。第四章の「キリコの別れ」の患者の意思と家族の意思の狭間で麻世が悩むのは、自分の仕事(医療ではなく福祉だが)でもよくあることで、その悩みはわかるなぁと思いながら読んだ。人が関わるとこというのは決まったルールだけでは割り切れないところがたくさん。そのなかでいかに最良の判断をするか。大変な仕事だと思う。
読了日:03月02日 著者:南 杏子

合本 日本酒におぼれたい (プレジデントムック)合本 日本酒におぼれたい (プレジデントムック)感想
日本酒紹介本。東日本のお酒が多め。福島の飛露喜、長野の信州亀齢、奈良のみむろ杉が気になる。
読了日:03月02日 著者:

慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー (角川ホラー文庫)感想
ホラーアンソロジー。収録された6編中では、貴志祐介「猫のいる風景」、櫛木理宇「追われる男」がぞぞっと感が強くて好み。
読了日:03月04日 著者:有栖川 有栖,北沢 陶,背筋,櫛木 理宇,貴志 祐介,恩田 陸

骨が折れた日々 どくだみちゃんとふしばな11 (幻冬舎文庫 よ 2-44)骨が折れた日々 どくだみちゃんとふしばな11 (幻冬舎文庫 よ 2-44)感想
タイトル通り著者が骨折していたときのコロナ禍真っ只中(2021.10 〜2022.5)のエッセイ。今の日本に失望しているのでは。著者の作家としての仕事はほぼやり終えたというような文章も。「人生って、自分のほうがちょっと多めにやってこそなんとか回っていくものだ」、「ごはんがまずくなるつきあいはよくない」 「それぞれが才能を活かして生きていくことだけがこの世の花だな、よけいなことはなにも考えなくていいんだ、〜それは芸術の分野には限りません。その人がその人であることだけが、人生でできることなんだ」。
読了日:03月06日 著者:吉本ばなな

嵐をこえて会いに行く嵐をこえて会いに行く感想
いろいろな形の人と関係や出会い、あるいは別れがあることを感じられる短編集。収録の5編どれも好きだが、「ひとひらの羽」、「遠まわり」、「花をつらねて」が特に好み。
読了日:03月07日 著者:彩瀬 まる

京都レトロ喫茶 (淡交ムック)京都レトロ喫茶 (淡交ムック)感想
京都の喫茶店紹介。有名どころから知らなかったお店まで。行きやすそうな場所にあっていいお店だなぁと思っても、なかなか喫茶店に入る機会がないのが実際のところ。
読了日:03月08日 著者:

ニッポンの美味 お取り寄せの世界 (ぴあMOOK)ニッポンの美味 お取り寄せの世界 (ぴあMOOK)感想
自分で買うには贅沢すぎるかもしれないけれど、贈り物にしたいなぁと思うものがちらほら。商品ごとに注文用のQRコードを載せているのが商売上手。
読了日:03月08日 著者:

おひとりさま日和 ささやかな転機 (双葉文庫 に 03-09)おひとりさま日和 ささやかな転機 (双葉文庫 に 03-09)感想
おひとりさまをテーマにしたアンソロジー。6編の収録作品中では、大崎梢「アンジェがくれたもの」、松村比呂美「セッション」が好み。
読了日:03月09日 著者:大崎 梢,岸本 葉子,坂井 希久子,咲沢 くれは,新津 きよみ,松村 比呂美

近くも遠くもゆるり旅近くも遠くもゆるり旅感想
2016〜2024年の旅の記録。ミリさんは、旅だからといってその土地の名産品や名物にこだわらず、そのときの気持ちに正直に食べたいもの(カレーやピザ)を食べたり、映画を観たりしていて、そういうところがいいなと思う。もちろん、その土地ならではのものを楽しんでいることの方が多いのだけれど。青森の朝市、函館のホテルの朝食ビッフェ、浜松の餃子食べ比べがいいな。奈良ホテル他クラシックホテルでの宿泊にも憧れる。
読了日:01月18日 著者:益田 ミリ

新久千映の まんぷく広島 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)新久千映の まんぷく広島 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
再読。ワカコ酒の著者による出身地・広島のグルメ紹介。お好み焼き、牡蠣、あなごめし…美味しそうなものがいっぱい!
読了日:01月18日 著者:新久 千映

灯 (単行本)灯 (単行本)感想
読メの感想をみて気になって読んだ。母子家庭で暮らす高2の相内蒼は母や周囲の人たちとの関係になじめなず、違和感をもっている。進路の希望調査で出したのは、小4のときに出会い、高校で再会した米田から聞いた「夜間街光調査官」という仕事。青春小説といえるけど、ただ若いなぁと思うだけではなくしんみりするところがあっていいなと思う。若さゆえの自分は周りと違うという思いをもって、蒼が他者と距離をとりつつも浮かずにいられるのは、周りが気を遣ってくれているからだとずばっと蒼に指摘するところも良い。
読了日:01月19日 著者:乾 ルカ

また団地のふたりまた団地のふたり感想
団地の隣棟に住む50代のおひとりさまのなっちゃんとノエチ。ふたりの生活は続編でも変わらず、のんびりしたもののように見える。なっちゃんがフリマアプリでいろいろなものを売り、ふたりでごはんを食べたり家で映画をみたり、と日々の時間の拘束がないことがとても羨ましく思える。
読了日:01月19日 著者:藤野 千夜

百年かぞえ歌百年かぞえ歌感想
町役場で勤める由佳利の謎解きもの。由佳利の担当する地元の作家・貴地崇彦の生家館に関係する人たちと貴地に関係していると思われる青年の死亡事件。最後まで読み切ったけど、あまり自分のなかで盛り上がりきらず終わったような印象。
読了日:01月22日 著者:大崎 梢

お口に合いませんでしたお口に合いませんでした感想
食がテーマになっている短編集。ゴーストレストランで作られたフードデリバリーのシチュー、安居酒屋の肉寿司等出てくる食べ物がどれも美味しくなさそうで、食べることが好きな私でもこれほどまで食指の動かないものばかりを集めてくるのが逆にすごいと思った。
読了日:01月24日 著者:オルタナ旧市街

メシ通レシピ 自宅でつくるといいことしかない!メシ通レシピ 自宅でつくるといいことしかない!感想
レシピ集ではあるものの、実験的な過程が載っているところが面白かった。
読了日:01月25日 著者:

とても小さな理解のためのとても小さな理解のための感想
デビュー作の詩集の増補新装版とのこと。あまり自分のなかに言葉が入ってこず。
読了日:01月26日 著者:向坂 くじら

私のまんまで生きてきた。 ありのままの自分で気持ちよく生きるための100の言葉 (一般書)私のまんまで生きてきた。 ありのままの自分で気持ちよく生きるための100の言葉 (一般書)感想
レミさんは自分に素直で、他者のことをあれこれ気にする暇なんてないと割り切っていて気持ちいい。亡夫・和田誠さんとのエピソードがたくさんあって、和田さんが亡くなられて数年が経った今も寂しく感じる、和田さんにごはんを作ることが幸せだったといえるのは本当にいい夫婦関係を築かれていたんだなと思う。今も息子やその妻、孫に囲まれてお幸せそうでなにより。
読了日:01月26日 著者:平野 レミ

小さい午餐小さい午餐感想
2019.1〜2021.1に連載された食エッセイ。エッセイといいながら巻頭では「私小説であり、事実でありフィクションである」と書かれている。面白いなと思ったのは、お店で何かを食べたそのものだけではなく、そのお店に行くまでの流れ、お店でメニューを眺めて注文の品を決め、店員や客のやりとりを見聞きし…という流れが書かれていること。自分がお店に行った時に何気なくしている行動をこのように文章に起こすのって、難しそうだなと思った。登場する食べ物のなかでは、著者が暮らす広島のお好み焼き、汁なし担々麺を食べてみたい。
読了日:01月26日 著者:小山田浩子

死んだ木村を上演死んだ木村を上演感想
大学の演劇研究会のメンバー5人のうち、演出を担当していた木村が死んでしまった。木村の妹に呼び出され、8年ぶりに集まった4人が木村がなぜ死んだのかを探る。前作のときと同じく、あまりテンションが上がらないまま読了。この『死んだ〜』はもう次は読まなくても良いかなという感じ。
読了日:01月29日 著者:金子 玲介

うそコンシェルジュうそコンシェルジュ感想
11編収録。タイトル作とその続編、「買い増しの顛末」、「二千回飲みに行ったあとに」が特に好み。津村さんの作品は、家族や友達より少し遠い人間関係、特に会社のなかでの交流の様子が面白い。細かなやりとりが現実的にありそうで、でも奇妙なところもる。両方がある面白さ。
読了日:01月31日 著者:津村 記久子

読書メーター
1月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:5306
ナイス数:517

傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫 み-37-1)傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫 み-37-1)感想
2025年初読みはこちら。長く積読にしていたもの。精神科医でカウンセリングも行っている著者によるエッセイ。特に最後の方の傷やトラウマに関する文章が良かった。専門家であっても治療には迷いや悩みがあること、無力感や罪悪感をもつこと等が率直に綴られている。専門家として治療がうまくいかなかったとしても、それを受け入れ包み込む大切さが語られているのは、患者と向かい合う姿勢に温かさを感じた。引用されている天童荒太氏『包帯クラブ』、その続編も気になるので読んでみたい。
読了日:01月01日 著者:宮地 尚子

あめりかむら (新潮文庫 い 86-2)あめりかむら (新潮文庫 い 86-2)感想
文庫化され、すぐに買ったのに積読だった。5編収録。タイトル作がとりわけ良かった。タイトルの「あめりかむら」はまさかの心斎橋のアメ村のことだった。仮名表記としたことでアメ村がイメージできなかった不思議。主人公の「なっちゃん」が自身の収入や体調を心配しつつ、京都〜大阪へ出向いた旅の様子が描かれる。羽振りの良さようにみえた同級生戸田くんの自殺について考えながら、なっちゃんは旅先で出会った人たちとの交流で自分が生きていることを実感する。「夏の温度」も病気と旅について描かれていてちょっと似たトーン。「大踏切書店」→
読了日:01月02日 著者:石田 千

ウバステウバステ感想
還暦前後の世代の女性たちの物語。小説家でおひとりさまの世津子をはじめ、プロデューサー、俳優など5人の女性たちが抱える終活、お金、住まい、介護をめぐる問題。そして高齢者向けの施設の秘密。巻末に(イヤミス的)「おひとり様終活ノート」付き。
読了日:01月04日 著者:真梨 幸子

BARゴーストの地縛霊探偵 (宝島社文庫 Cう 12-4)BARゴーストの地縛霊探偵 (宝島社文庫 Cう 12-4)感想
バー・コーストを舞台にした謎解き短編集。設定、キャラクターが面白そうだと思い読み始めたものの、最後までハマりきらず読了。
読了日:01月05日 著者:歌田 年

罪名、一万年愛す罪名、一万年愛す感想
九州に本店をもつデパート経営をする梅田家の3代目・豊大から依頼を受けて「一万年愛す」という名の宝石探しをすることになった探偵の遠刈田。初代の壮吾の米寿祝いに親族や関係者が集う場に遠刈田も招かれるが、そこで壮吾が行方不明に。壮吾と宝石の行方を追う物語。壮吾の生い立ちにまで遡り、内容からすれば軽快なタッチで謎が解けていく様子が面白かった。
読了日:01月06日 著者:吉田 修一

幻肢痛日記: 無くなった右足と不確かさを生きる幻肢痛日記: 無くなった右足と不確かさを生きる感想
30歳で右足を切断した著者が、切断してから4年間足の感覚や状態等を記録したもの。べてるの家の当事者研究を思い出す(実際に参考にされたよう)。それだけではなく、著者の職業が独立型のキュレーターでもあることからのアート視点的な見方、哲学的な見方といろいろな視点があって興味深い。タイトルから福祉・医療関係者が興味をもつことが多そうだが、アート・哲学に関心ある方にも是非読んでほしい。「世の中には自分のルールや客観的な事実だけでは割り切れない当事者にとっての真実がある」。これは専門職が本人よりも本人のことを理解→
読了日:01月09日 著者:青木 彬

フランネルの紐フランネルの紐感想
手芸全般への愛を込めて書かれたという短編集。ひと針ひと針縫ったり編んだりするように紡がれた言葉。どれも温かく、絵が浮かぶようだった。
読了日:01月10日 著者:東 直子

マリアージュ・ブランマリアージュ・ブラン感想
友人関係で結婚した奈穂と尊。結婚しても恋愛感情はもたず、性交渉なく、子どもももたないという関係。前半でなんとなくストーリー展開は読めたけど、結末で泣きそうな気持ちになった。私も標準モデルの生き方ではないので、「普通の」とされるところから外れる苦しさを感じるところがあり、奈穂の苦しさと重ねて読むところがあった。決して明るい気持ちで読める作品ではないけれど、読んで良かったと思える作品。
読了日:01月11日 著者:砂村 かいり

異界夫婦異界夫婦感想
Xでたまたま流れてきて戌一さんと妻のふくしひとみさんのことを知った。ふくしさんは本当に不思議な方。運動も音楽も才能があり、それでも親には認められずかなりの努力を重ねてきたのがわかる。そして不思議な霊的な力もある様子。自宅に作ってしまったというバーカウンターでお酒飲めるのはいいな。ふくしさん「今自分は幸せか?って考え始めた瞬間に不幸が始まるから、そんなことは考えない方がいい。大体どこに居たって、それなりに幸せだし、それなりに不幸だよ」。
読了日:01月11日 著者:戌一

逃亡するガール (100min.NOVELLA)逃亡するガール (100min.NOVELLA)感想
著者の出身地である富山が舞台。高校生の美羽とスタバで勉強中に出会って友達になった比奈の物語。美羽の母は美羽に対して若くして結婚して孫を見せてくれたら良いという考え。地方の古い考えは今もまだ残ってるんだろうなと思う。学校の岡部先生、塾のニシナさんが美羽の世界を拡げる助けをする存在。いろいろな人と関わって、親以外の考え方を知るのって大事だと思う。
読了日:01月12日 著者:山内 マリコ

ショートケーキは背中からショートケーキは背中から感想
本屋さんでみかけて面白そうと手にした。食に関するエッセイ。多くは外食に関するもの。子どもの頃から家族でも外食に親しみ、学生時代でもチェーン店ではないお店の味に親しんでいたのは住む場所と家族の資本が大きく影響しているのだろうと思った。味の好みは保守的なものより新しいものを好むタイプで、私とは好みが違う方なんだろうと思いながら、私にはない感覚を楽しんだ。食べ物が消えていくのに抗いたくて、その記憶を残すために文章に残し始めたのが食べ物エッセイを書くきっかけというのが面白い。
読了日:01月14日 著者:平野 紗季子

さよなら校長先生さよなら校長先生感想
小学校教諭として30年以上、校長まで務めた高村先生について、友人、教え子、娘などが語るエピソードから高村先生の温かさが浮かび上がってくる。穏やかな気持ちで読める1冊。
読了日:01月16日 著者:瀧羽 麻子
読了日:10月19日 著者:中村 航
難問の多い料理店難問の多い料理店感想
ビーバーイーツの配達員がゴーストレストランのオーナーから指示された高報酬の仕事とその謎解きが続く連作短編集。最初から物語に入り込めず、あまり面白さを感じられないまま読了。
読了日:10月20日 著者:結城 真一郎

黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件黴の生えた病棟で ルポ 神出病院虐待事件感想
閉鎖的な精神科病院内で、抵抗できない、何かされてもそれをうまく訴えられない患者に対して起こった虐待についてのルポ。支援者である病院スタッフからなされた卑劣な行為の数々に苦しくなる。今年から精神科病院での虐待についても通報義務化されたが、まだいろいろな病院のみえていないところで虐待が起こっているのではと感じる。病院と同様、障害者支援の施設でも虐待が起こりやすい要素がたくさんあり、実際にそれらを聞くことも多いので大変勉強になった。
読了日:10月21日 著者:神戸新聞取材班

親の家が空き家になりました親の家が空き家になりました感想
タイトルをみて気になり読んでみた。内容はタイトル通り。親亡き後の空き家となった実家をどうするか、またその話し合いを兄弟3人でどう進めるかというところはリアルに悩んでいる人が多いだろう。今後のことを考えておかないといけないなという気持ちに。
読了日:10月22日 著者:葉山 由季

生殖記生殖記感想
家電メーカーの総務部に勤務する尚成は「普通」を目指さず、周囲の人たちと馴染まずに敢えて距離をとり、同性愛者ではあるが世間のLGBTQの扱われ方にも違和感をもつ。感想は難しいが、尚生が俯瞰して自分をみている様子が面白い。
読了日:10月23日 著者:朝井 リョウ

よむよむかたるよむよむかたる感想
古民家カフェ・喫茶シトロンで行われる読書会「坂の途中で本を読む会」の物語。92歳から78歳までと高齢の会員ばかりのところにシトロンの店長である28歳のやっくんも会員に加わる。読書会という名目であるが、その活動内容より会員が集まること自体に意味があるように見える。長年生きていれば、人間関係、健康等いろいろあるなぁ。
読了日:10月26日 著者:朝倉 かすみ

ロブスターロブスター感想
SFっぽい近未来の世界の話。ジャーナリストの寿美佳が砂漠鉱山に潜入し、生命や幸福について考えを新たにする物語だと理解したが、読んでいて楽しい気持ちにはならず。
読了日:10月26日 著者:篠田 節子

だめになった僕だめになった僕感想
井上荒野さんならではの不穏な空気が漂う一流の恋愛小説。綾と涼の関係が現在から16年前まで遡る形で描かれる。後のエピソードが前のところでこう繋がるのか!とカチカチと嵌まる感覚も楽しい。本当に涼といい綾の夫といい、荒野さんの描くダメ男は最高。
読了日:10月27日 著者:井上 荒野

新しい恋愛新しい恋愛感想
5編収録。読んでいて気持ちがざわざわとする。良かったのは、タイトル作(結婚は純愛か条件か)、「いくつも数える」(年の差婚の周りの受け止め方、結婚したら他の異性と食事はいけないのか問題)、「花束の夜」(職場内恋愛と思っていたけれど、実は恋愛にまで至っていない関係性)。
読了日:10月28日 著者:高瀬 隼子

くらのかみ (講談社文庫 む 81-10)くらのかみ (講談社文庫 む 81-10)感想
耕介が夏休みに親戚の子どもたちと「四人ゲーム」をするとひとり子どもが増える。そんななかで、親戚の大人の怪我やドクゼリ事件等が起こる。すごく怖いというのを聞いていて読んだら、それほどでもなかったかも。
読了日:10月29日 著者:小野 不由美

あしたのことば (新潮文庫 も 48-1)あしたのことば (新潮文庫 も 48-1)感想
2020年に刊行された短編集の文庫化。「遠いまたたき」が1番好きな作品。言葉にならない思い、心の声。
読了日:10月30日 著者:森 絵都

常盤団地の魔人常盤団地の魔人感想
常盤団地で暮らす小学3年生の蓮の、周りの子ども、大人たちとのやりとりを含めた日常生活を描いた物語。魔人については、最後に蓮自身が生み出したものなのだとあったが、最初のきっかけのエピソードをみると、父からの虐待による解離かと解釈した。蓮はどこにでもいるやんちゃで、でも繊細な部分もある小学生というキャラクターで、面白くなりそうなのに、読んでいるときのわくわく感はあまりなく。
読了日:10月31日 著者:佐藤 厚志

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