8月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:6747
ナイス数:622
最後の晩餐の感想
「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー。7編収録。どの作品も、わりと著者のカラーが出ていていいなと感じた。金原ひとみ「ラストサマーフォーエバー」、角田光代「最後の鰻」が特に好み。
読了日:08月04日 著者:江國 香織,金原 ひとみ,角田 光代,寺地 はるな,原田 ひ香,藤野 千夜,井上 荒野
美しいインテリアのための片付けの感想
『片付けられない人のための考えない片付け』を改訂・加筆、再編集されたもの。久々に川上さんの片付け本を読んだけど、イラストの雰囲気が好きなのと、トータルではこちらで紹介されている通りに片付けできなくてもポイント的にできそうなところだけでも採り入れてみようと思えるとこらが良い。まずは見える場所のひっかけてるものを取り除くことからやってみよう。
読了日:08月05日 著者:川上ユキ
団地のさんにんの感想
団地のふたりシリーズのなっちゃん、ノエチの子どもの頃の話。当時のもうひとりの友達であるそらちゃんも登場。絵本で、ごくごく短い物語。
読了日:08月05日 著者:藤野 千夜
年とる力 (文春新書 1520)の感想
70代になった阿川さん。高齢になっても初めて経験することはたくさんあって、慌てたり嘆いたりしつつ、楽しもうと思える姿勢が若々しさの秘訣かな。三日坊主になりがちでも、近年学び始めた俳句のことや、年齢の幅のある友人関係のお話が特に楽しかった。
読了日:08月06日 著者:阿川 佐和子
月夜行路 Returnsの感想
バーのママ・ルナの文学謎解き第2弾。夏目漱石の作品をヒントにルナが見事に謎解きしていく。ルナと一緒に動く涼子、バーのキャスト・バブリーちゃんもルナにとっては良い相棒。
読了日:08月08日 著者:秋吉 理香子
プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1)の感想
1987年に単行本で刊行されていたものの文庫化。戦後1回目の交換留学生としてプラハに赴いて以後、古書店に通った著者。社会主義国ならではの古書店との付き合い方等、古書をめぐるエッセイ。その当時の海外の古書店の空気が感じられる(ただ、店頭に並んでいるものをみているだけでは良い古書は入手できない。店主といかにうまくつきあうかがポイント)。
読了日:08月08日 著者:千野 栄一
おはなしの時子の感想
特殊詐欺に騙され多額のお金を渡してしまった時子。娘に固定電話の契約を止めるよう求められ、その契約を終えるまで無料の電話窓口を開設することに。相談というよりも話を聞くだなの電話。みんなの寂しさを感じつつ、時子も子や孫、友人がいながらもその寂しさに共鳴するところがある。みんな寂しさがあるんだな。最後は良い終わり方。気持ちが温かくなった。
読了日:08月10日 著者:朝比奈あすか
隣の畑は青々との感想
十勝の農家である橋本家を中心に、今の農業の問題について考えさせられる物語。橋本家はひとり娘の千沙が農業を継ぐことはないだろうと考えていたが、千沙が頼もしく。昔ながらのやり方ではなく、今の時代に合った形で農業をやっていきたいと思える人が増えたらいいな。
読了日:08月11日 著者:河﨑 秋子
いのち、見つめて 医療小説傑作選 (PHP文芸文庫)の感想
医療小説アンソロジー。6編収録。既読作品であるが、夏川草介「ダリア・ダイアリー」が1番好きな作品。渡辺淳一「十五歳の失踪」は1971年初出の作品で、人工透析が実用化しても実際に使える人が少なかった時代がみえたところが興味深かった。帚木蓬生作品は別のアンソロジー作品でも読んで、きちんと読んでみたいと思いながらまだ読めていなかったことを思い出した。
読了日:08月13日 著者:夏川 草介,渡辺 淳,帚木 蓬生,吉村 昭,唯川 恵,瀬名 秀明
悪い血の感想
第175回芥川賞候補作品。40歳近くになって望まずし妊娠した女性がその事実にどう向き合うか、その戸惑いがメインのストーリー。出産を躊躇するのが自身の風俗業での勤務歴や、過去や現在の周りの女性との関わりが大きく、そのあたりのことが描かれていて、わからなくはないけどストーリーとして面白いかというと微妙なところ。
読了日:08月13日 著者:鈴木 涼美
森のバカンス (幻冬舎文庫 お 34-24)の感想
シリーズエッセイ。長野に移住して1年が経過したところ。もうすっかり森での暮らしにも慣れた様子の小川さん。自然が豊かで食材が豊富な土地の豊かさは貴重。生活に車は必須なところが厳しいけれど。
読了日:08月13日 著者:小川糸
観覧車 (光文社文庫 あ 1-203)の感想
ファンクラブの会員から募集したタイトルに著者が書き下ろしたショートショートの作品集。決まったタイトルから多くの作品を生み出されるのがすごい。選ばれたファンの方はさぞかし嬉しいだろう。
読了日:08月16日 著者:赤川 次郎
ホルモー燦燦の感想
『鴨川ホルモー』の続編。ど真剣に読むというより雰囲気を楽しんで。
読了日:08月16日 著者:万城目 学
キッチンとマルシェのあいだ (学芸書・ノンフィクション)の感想
著者の『冷静と情熱のあいだ』をもじったというタイトルの料理エッセイ。自身の調理も外の食事も楽しむ様子で、「口に入れた瞬間、口角が目元まで上がる」といった表現から、その料理が美味しいのだろうなと想像が掻き立てられる。離婚時に10歳だった息子さんにも料理をする姿を見せてきて、1人暮らしをする立派な料理男子に。ひとりと1匹の生活となった今も生活をエンジョイされているようでなにより。
読了日:08月18日 著者:辻仁成
ウロボロスの環の感想
運命の悪戯という言葉が頭に浮かぶ、俊輔と彩和、野々宮の3人をめぐる物語。少しずつ時間をかけて読んでいったが、重量感あり満足度も高い。
読了日:08月18日 著者:小池 真理子
あなたが正しくいられたときの感想
短編集。6編収録。単著未収録短編作品がたくさんあって、単行本にまとめるのが大変とあったが、著者いわく「ごった煮のような」本作を読んでも違和感なし。このなかでは特にタイトル作品が好み。
読了日:08月19日 著者:芦沢 央
切なくそして幸せな、タピオカの夢の感想
再読。距離が縮まり、恋人同士となる関係、そこからさらに進み家族となる関係。そして我が子が生まれてからの子との関係。そういった近さにある関係の人たちと食べる食事の良さ。皆が皆、家族が良いものだとは言い切れないけど、安心できる家族ができることはなによりの財産。
読了日:08月19日 著者:吉本 ばなな
新幹線から見えたすき家へカレーを食べに行く (スタンドブックス)の感想
タイトルから期待でき、実際にこのタイトル通りの内容から始まるエッセイ集。タイパ、コスパ至上主義ではみえない世界が広がっている。山形の食堂系ラーメンが美味しそう。ハヤトさんのすき焼きや、閉店して消えていく風景のことについてはしんみりした気持ちに。
読了日:08月20日 著者:スズキナオ
神さまの貨物の感想
タイトルと表紙からはふわっとした物語にみえるが、おとぎ話のようにみせつつ、ナチスがユダヤ人を貨物で毒ガス室に送り込んだことも描かれている。不寛容が広がる世界で、大切なのは愛だと。
読了日:08月21日 著者:ジャン=クロード・グランベール
片をつける (ポプラ文庫 お 19-1)の感想
阿紗が八重の終活を手伝うことをきっかけに交流を深めていく。物を整理してすっきりすることで過去の、だかまりが解け、これから先の人生でどうしていきたいかが見えてくる。最後に片付けアドバイスが載っているので、片付けのモチベーションアップにも。
読了日:08月21日 著者:越智 月子
短いこの人生でいちばん大事なものの感想
4編収録。あとがきから、ばななさんが割と自由に書けた作品だったのかなと感じた。が、全体的にスピ度高めで(あとがきには「カルト的な意味で名作」と自賛)読み進めるのに時間がかかった。「エンドレスサマー」、「人にやさしく」が好みかな。そして、「人にやさしく」の祐樹くんが1番好きなキャラクター。
読了日:08月22日 著者:吉本 ばなな
サワコと比呂美-女じまい (単行本)の感想
70代の阿川さんと伊藤さんの対談。身体の変化、親の介護、葬儀出席時の服装等がテーマ。伊藤さんのルールに縛られたくない気持ちは相当強い。周りの目が気になってなかなかできないことも平気でやってのけてしまう。1番驚いたのは父、母、飼い犬のお骨を混ぜておいているというエピソード。
読了日:08月22日 著者:阿川 佐和子,伊藤 比呂美
村井さんちのお取り寄せの感想
仕事をがんばるためにガンガン買い物をする村井さん。お勧めの商品、お店が気になる。表紙にもあるマルニ竹内商店のカニも美味しそうだし、大津にある嶋屋「バナナとくるみの大福」、うたの珈琲焙煎所のコーヒーも試してみたい。08COFFEEのアイスコーヒーも秋田犬やなまはげが描かれたパッケージが素敵。いづうのお寿司は昔からの憧れ。
読了日:08月23日 著者:村井 理子
掌より愛をこめて:阿刀田高さいごの小説集の感想
ショートショート。「怪しい贈り物」の章の作品が好みだった。91歳の阿刀田さん、ショートショートの作品集はこちらが最後になるのだろうが、これからもお元気でいらっしゃればいいな。
読了日:08月26日 著者:阿刀田 高
女の子未満の感想
作家になる以前の、学生時代くらいまでのエッセイ。おそらく裕福であろう家庭に生まれ育ち、お金に困っているわけではなさそうなのに高校生のときなら性を売りにして収入を得ていたのが不思議。純粋に割りの良い収入源を選んだ結果なのか。そのあたりのエピソードが読みたいけれど、きっと事実らしきものは書かれたとしても、事実は出されないのではと思ったり。
読了日:08月27日 著者:鈴木 涼美
アクリルの感想
読み始めのところでは、推し活の話で、タイトルはアクスタからきてるのか〜と思っていたのだけれど、そこは流石の荒野さん。ただの推し活話では終わらない。妻・美幸の推し方がどんどんエスカレートしていき、困る夫・卓郎。ただ、卓郎は美幸の推し活に困りながらも、不妊の原因が自身にあることを引け目に感じ、推し活を容認している。美幸はどんどん奇妙な行動をとるが、だからこそ美幸を愛せる卓郎。エピローグも恐しかった。
読了日:08月28日 著者:井上 荒野
第3弾の日記エッセイ。長い介護生活は、義父母が施設入所したことで一旦終わり(とはいえまだ義父とのやりとりは大変そう)。お疲れさまでした。2025年9月の講演会は行きたかったのに日程があわず、参加できなかったのが残念。お仕事量がとてつもなく、翻訳、エッセイ、リーディング(出版社が翻訳を検討している下読み)とひたすら文章と向き合っている村井さん。時折でてくる「できる、俺なら」の言葉が好きだけど、お身体を大切にしてほしい。良かったというお買い物、本も試してみたいものはチェック。
読了日:08月29日 著者:村井理子
きよくしぶとくやかましくの感想
九州の田舎、白日町を舞台にした物語。町内会がまだ力をもっていて、それぞれ役割を果たすことが求められる。これまでの寺地さんの作品のなかではコミカルな印象。それでも、慣習として求められる役割ばかりを重視するのではなく、それぞれの思いを大事にすることが大事だと考えているのだろうと感じた。「あれが欲しいとか、これをやってみたいとかを否定され続けると、心がすり減っていくんだって」、「我慢強いって、あんまりいいことではないなかもしれないね」、(故人の思いを無視しても良い)「だって、淑子さんはまだこの町で生きて→
読了日:08月29日 著者:寺地 はるな
オレンジページ 2026年 9/2号の感想
久しぶりに読んだオレンジページ。特集の1行レシピをみて、今は工程が簡単なレシピが重宝されるのだなと感じた。ゴーヤと鮭を合わせた味噌炒めが美味しそう。
読了日:08月29日 著者:
本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件の感想
小さいサイズで100ページ弱。さらりと読める。これなら、何かの短編集のなかの一編として出したらいいのに、と思って読んでいたが、最後の最後でこのようにした意味合いがわかった。なるほど。
読了日:08月30日 著者:白井智之
読書メーター






















































































































