3月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:7250
ナイス数:614

るるぶ奈良’25 (るるぶ情報版)るるぶ奈良’25 (るるぶ情報版)感想
先日奈良の寺社の本を読んで奈良に行きたい気持ちが高まって。これまで行ったことのないエリアが気になる。斑鳩町(法隆寺、法起寺)、桜井市の長谷寺、宇陀市の室生寺。吉野の桜や金峯山寺もいいな。
読了日:03月01日 著者:


旅の手帖 2025年3月号旅の手帖 2025年3月号感想
「おいしいお酒のある町へ」という特集タイトルだけでもわくわくしてしまう。特集で取り上げられた土地で特に行ってみたいのは会津、男鹿、能登。
読了日:03月01日 著者:


晴れの日の木馬たち晴れの日の木馬たち感想
明治〜大正の時代。親を助けるために倉敷紡績で働くすてらが小説家になって活動するまでの物語。すてらの成功には努力は当然あるとして、多くの人たちとの縁が良い方向に向かわせたんだろうと思う。すてらは幸運でいて、心持ちが素直なところが魅力的なキャラクター。
読了日:03月02日 著者:原田 マハ


精選日本随筆選集 孤独 (ちくま文庫み-40-2)精選日本随筆選集 孤独 (ちくま文庫み-40-2)感想
孤独をテーマにした随筆アンソロジー。遠藤周作の初期の作品「恋愛とフランス大学生」、「フランスにおける異国の学生たち」は意外におもわれる雰囲気の作品なのが良かった。坂口安吾の「石の思い」、「文学のふるさと」は、坂口の生い立ちが坂口作品の重さに影響しているのだろうと思われる内容。正宗白鳥は初読みだが、明治〜大正時代の岡山の家族の様子が、先日読んだ原田マハ作品『晴れの日の木馬たち』の理解を深められるような、原田作品の時代背景の解像度が上がるようなところがあって、読めたのが良かった。
読了日:03月04日 著者:


サチコサチコ感想
単身生活を送る55歳のサチコが食堂でアルバイトを始める。食堂での人間関係、友達や家族との交流の様子は「れんげ荘物語」シリーズと雰囲気が似ている(主人公が働いているというところが違う点)。
読了日:03月05日 著者:群 ようこ


手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華感想
再度レシピチェック。
読了日:03月07日 著者:酒徒


信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店 (徳間文庫)信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店 (徳間文庫)感想
善光寺の参道から少し外れたところにある「おやすみ処にしさわ商店」。東京からやってきた店主の茜、ここにやってきた客の物語。にしさわ商店に置かれた感想ノートで客同士が交流をしている様子が温かい。お店で提供されるアップルパイやおやき等が美味しそうで、長野の風景や食べ物を思い浮かべながら読んだ。
読了日:03月07日 著者:長月天音


鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! 4鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! 4感想
もう続きは出ないのかと思っていたのに、第4巻が出ていた!相変わらず仲の良くないぽんたとアルフ。切実なトイレや健康の問題。猫のストレスを軽減すべく引っ越ししたり、病院に連れていくために車の購入まで。猫を新たに飼おうという人はこれを読んで覚悟を決めてからにした方が良いかも。
読了日:03月08日 著者:鴻池 剛


世界はきみが思うより世界はきみが思うより感想
ぐっとくるところが多かったのにうまく感想がまとめられない。でも、寺地さんの作品はその人が苦しんでいる状況は苦しいと言っていい、当たり前だとされていることに違和感があればノーと言っていい、と認めてくれるなと感じる。印象的だったのは、「ブウンドケーキ」で冬真の母が子どもに毎日弁当を作らせている吉良さんに、子どもは親が喜ぶ顔をみたくてがんばってしまうが、親がそれに甘えていると咎めるところ。あとは「恋とレモネード」の紗里と水田の関係性。男女がペアだったら恋愛や交際だとかという関係に必ずしもならなくていい。
読了日:03月09日 著者:寺地 はるな


30の短編小説30の短編小説感想
30をテーマにした短編アンソロジー。テーマと同じく30編収録。好きな作品は、朝比奈秋「ネオン魚群」(魚の色鮮やかさ目に浮かぶよう)、河﨑秋子「こひつじメリー」(飼った羊のホラー)、高山羽根子「そこの関節からも曲がるんだ」(時代の変化が短編で表わされた)、山内マリコ「もう三十代ではないことについて」(ジェンダー論的要素)、結城真一郎「やることなすこと」(次々と繰り出される「〜ハラ」)。
読了日:03月10日 著者:


それはそれはよく燃えたそれはそれはよく燃えた感想
メフィストリーダーズクラブのショートショート集第6弾。「それはそれはよく燃えた」の文章から始まる物語。さらっと読める分、印象に残りにくいような。秋吉理香子「ファンの鑑」、五十嵐律人「不完全怨念」は、持ち上げてから落とす(復讐)方向は似ているけど、一方はSNSでの炎上、一方は本当に燃やしてしまうというもっていき方の違いが面白い。皆川博子「ayashii romaji okashii futari(やさしい ろーまじ たのしい ふたり)」は独自路線。いい。
読了日:03月11日 著者:高田 崇史,高田 大介,歌野 晶午,宮西 真冬,風森 章羽,丸木 文華,米澤 穂信,須藤 古都離,篠原 美季,島田 荘司,神林 長平,潮谷 験,古泉 迦十,多崎 礼,市塔 承,黒澤 いづみ,我孫子 武丸,秋吉 理香子,河村 拓哉


きのう何食べた?(25) (モーニング KC)きのう何食べた?(25) (モーニング KC)感想
筧の母が亡くなり、自身も還暦を迎えたところでの、婚姻届と養子縁組届。何かがあったときに家族とはみなされない2人の切実さを感じた。お料理は今回も美味しそうなものがいっぱい。鮎のフライと炊き込みごはんに興味がある。マスタードと白ワインで作ったソースを添えたローストポークが美味しそうで作ってみたい。
読了日:03月14日 著者:よしなが ふみ


本は誰かを連れてくる本は誰かを連れてくる感想
読書エッセイ。読了本も未読本でも紹介されているもので読みたくなる本多数。対談も収録されていて、向田邦子をテーマにした酒井順子との対談と、有吉佐和子をテーマにした原田ひ香との対談が良かった。
読了日:03月15日 著者:平松 洋子


ワカコ酒 (26) (ゼノンコミックス)ワカコ酒 (26) (ゼノンコミックス)感想
今回も美味しそうなものがいっぱい!レアアジフライ、魚の串焼き、里芋あんかけ食べたい!最後の父とピザを食べながら飲む話でちょっとしんみり。でも、まだまだ父もお元気そう。ワカコの食い意地は父譲りだったことが判明。
読了日:03月15日 著者:新久千映


暗闇法廷暗闇法廷感想
障害者施設で暗闇の中起こった殺人事件。容疑者は全盲の女性。証言をする施設利用者も障害があるなかでの謎解き。途中までいろいろ考えていく要素があったなか、最後はそこか!という感じ。最近読んでいた下村作品とまたちょっと雰囲気が違って楽しめた。

読了日:03月17日 著者:下村敦史


北陸本 (LMAGA MOOK)北陸本 (LMAGA MOOK)感想
北陸に行きたいー!という気持ちになる。有名な観光地から少し小さめな町まで紹介されているのがいい。大阪のKITTE内北陸アンテナショップの紹介もあり、こちらも行ってみたい。
読了日:03月18日 著者:


カフェーの帰り道カフェーの帰り道感想
第174回直木賞受賞作。大正から昭和の時代にかけての「カフェー西行」を舞台とした物語。市井の人たち、特に労働している女性の様子がみえて楽しかった。
読了日:03月18日 著者:嶋津 輝


タクジョ! あしたのみちタクジョ! あしたのみち感想
タクジョ第2弾。今回は夏子だけではなく、タクシー会社に勤務する人たち、お客さんの物語が多かった。さらりと読めるが楽しめる1冊。
読了日:03月19日 著者:小野寺 史宜


50歳からの気ままにゆらゆらひとり旅 (単行本)50歳からの気ままにゆらゆらひとり旅 (単行本)感想
体力低下が気になる著者が自分のペースで行きたいところに出かけた旅コミックエッセイ。名古屋からの日帰り、1泊2日の旅のモデルコースにもできそう。鹿児島の砂蒸し風呂、飛騨のオリジナル七味作り(「ひだの森めぐみ」)に惹かれた。
読了日:03月20日 著者:フカザワナオコ


夜明けのハントレス夜明けのハントレス感想
学生だったマチが彼氏の雑誌でみかけたことをきっかけに狩猟に興味をもち、実際にハンターとなって鹿や熊を追うことに。自然界の厳しさと対峙するのは自分とも対峙することだと感じさせられる。また、マチが若い女性で実家が太いということから、狩猟をやっていることについて良くは思われないところのもどかしさも。女性ハンターの大先輩・アヤばあの存在が大きい。読み応えのある一冊。おすすめ。
読了日:03月20日 著者:河﨑 秋子


愛しの京都〈純喫茶〉愛しの京都〈純喫茶〉感想
京都の純喫茶の紹介本。名前は知っていても行ったことのないお店がたくさん。「喫茶ソワレ」のゼリーポンチを飲んでみたいと以前から思ってはいるのだが、なかなか行く機会がなく。「COFFEEポケット」のミックスサンドとコーヒーも美味しそう。
読了日:03月20日 著者:甲斐みのり


十字架屋の日常 (中公文庫 い 115-4)十字架屋の日常 (中公文庫 い 115-4)感想
著者のデビュー作含む短編・中編集。6編収録。ワードプロセッサー、ビデオ・デッキ等が作品中に登場し、電話は携帯ではなく固定。1989〜1993年の作品であり、時代を感じる。作品としてはあまりハマらず(最近の作品の方が圧倒的に不穏度が高くて好み)。強いて好きな作品をあげるなら、「グラジオラスの耳」。
読了日:03月20日 著者:井上 荒野


うた子と獅子男うた子と獅子男感想
居酒屋で働く獅子男から行動するにあたっての判断「合法か非合法か」を教えられた高校生のうた子。追いかける・追いかけられるという関係や身体を動かすことにうた子は生きる意味やわくわくを感じているのかなと思った。途中、時間の流れがよくわからなくなるところもあったけど面白かった。
読了日:03月21日 著者:古谷田 奈月


満月珈琲店の星詠み ~星遣いたちの夜~ (文春文庫 も 29-27)満月珈琲店の星詠み ~星遣いたちの夜~ (文春文庫 も 29-27)感想
シリーズ第7弾。今回はツアーのプランナーである森下和歌子を中心とした人たちの連作短編集。占星術の部分ではドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、対極星座をキーとしていた。何作か飛ばしていると思うけれど、通しで読まなくても大丈夫なシリーズ作品。
読了日:03月22日 著者:望月 麻衣


満月が欠けている ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと― (叢書クロニック)満月が欠けている ―不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと― (叢書クロニック)感想
初めて手にした「叢書クロニック」。著者の語りを倒して、クロニック(慢性疾患)を中心とした病の意味と健康の多様性をとらえ直すことを目的に創刊されたそう。今作の慢性疾患は著者が診断を受けてから20年ほど経過した緑内障について。こちらについて情報を求めたい方は、著者の主治医である後藤克博Dr.との対談が参考になりそう。私には精神科医である春日武彦Dr.との対談が興味深く。精神科は病気を治すという考えではなく、患者の考える幸福の着地点を一緒にみつける方が重要と。健康すなわちハッピーとはいえない。
読了日:03月23日 著者:穂村弘


叫び叫び感想
第174回芥川賞受賞作。早野の先生から学ぶ銅鐸づくり、聖の生まれるとこ、しおりとの関係、と途中まで面白く読んでいたが、最後の部分だけしっくりこず。こういう作品だといえばそうなのかもしれないが。
読了日:03月24日 著者:畠山丑雄


岩手の大盛弁当屋-こげ店長ともちもちちまき (単行本)岩手の大盛弁当屋-こげ店長ともちもちちまき (単行本)感想
大盛弁当屋を舞台とした連作短編集。美味しい食事は身体にも心にも大切な栄養になる。登場するお弁当がどれも美味しそう。(タジン鍋が登場。すっかり存在を忘れていた。一時はかなり流行ったのに)
読了日:03月26日 著者:髙森 美由紀


どんな いえ? (15) (怪談えほん 15)どんな いえ? (15) (怪談えほん 15)感想
自分の家に帰ろうと思ってもその家がわからない怖さ。絵も重くてしんどい感じ。
読了日:03月28日 著者:藤野 可織


緑十字のエース緑十字のエース感想
大手デベロッパーを退職し、家族にそのことを伏せたまま中堅ゼネコンの契約社員に転職した浜地。そこでは建設工事現場の安全管理を任される。教育係の松本は真面目に業務を遂行するが現場の人たちから嫌がられている。その真面目さには安全に現場の作業を進める以外の目的があるというもの。著者の現場仕事の物語は面白いなと思うし、今回も興味深く読んだ。浜地が家族に転職を伏せて、スーツで家を出て途中で安全服に着替える。「いままで深く意識することはなかったが、世にはあらゆるサービスがあり、(略)それらを駆使すれば仮面生活など→
読了日:03月29日 著者:石田夏穂


5秒日記5秒日記感想
日記エッセイ。しばらく前から気になっていた作品。面白かった。「以前より、過去の自分に他者を感じる。反省せず、自分を恨んでばかりだ」、「“だいたい分かった"という言葉があるが、まさにこれだ(※食品を見ると、高解像度で味を口の中に組み上げることができる)」と、年齢を重ねることである種の図太さや驚きが減ることが書かれていて、わかるなぁと思う一方、著者のお子さんふたり(中高生)の瑞々しい感性がまぶしい。性格や著者との関係性もあると思うが、素直に驚くことが若さでもあるのだな。
読了日:03月29日 著者:古賀 及子


酸いも、甘いも。あの人がいた食卓 1977-2025酸いも、甘いも。あの人がいた食卓 1977-2025感想
祖父が建設会社の創業者。著者はその三代目を期待されながら家業を継がず、旅館やカフェの経営を経て、お弁当ケータリング業を行っている。家族関係では、高齢姉妹の養子になり、現在は男性パートナーと犬が家族に。人にとって良い形の家族のあり方はいろいろ。レシピでは豚の昆布巻きが珍しいもので驚き。
読了日:03月30日 著者:麻生要一郎


時の家時の家感想
第174回芥川賞、第47回野間文芸新人賞受賞作。建物とそこに住んでいた人の生活や移り変わりを描いた作品。建物も人生のようになぞらえているのが面白い。同時受賞の芥川賞『叫び』は最初からテンション高めの面白い印象。こちらは時間をかけて味わう印象の作品。違う雰囲気を楽しめてよかった。
読了日:03月31日 著者:鳥山 まこと

読書メーター


2月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:6356
ナイス数:531

II感想
ゲオスミン、ペトリコールの2つの章から成る物語。どちらから読むかで結末が変わるというもので、私はゲオスミン→ペトリコールの順で。逆に読んだらどうだったのか?あんまりピンときていないが、どちらにしてもあまり良い結末とはいえないような。前作の『N』といい、試みとしては面白いが、読みづらさがマイナス。
読了日:02月01日 著者:道尾 秀介


暁星暁星感想
宗教二世をテーマにしたストーリー。永瀬暁、白金星賀はどちらも親が愛光教会の信者。子どもの人生は親によって望まないものに。暁は愛光教会とつながりのある議員を殺害し、その手記を著す。一方で、星賀は作家となりフィクションとしてそれまでの人生を作品とする。創作、事実の2章立てで実際のところを想像するような作り方。実際に起こった事件を想起させるが、殺害犯の胸のうちはわからない。
読了日:02月01日 著者:湊かなえ


推しとともに去りぬ推しとともに去りぬ感想
BL、アイドルなどの推し活をテーマにした連作短編集。好きだったのは、夫を亡くして落ち込んでいた環奈の祖母が孫の影響で、推し活にハマる「水、空気、推し」。望月が虎キチ一家の婚約者の両親に推しを隠し、虎キチに擬態しようと苦戦する「沼のロミオとジュリエット」。
読了日:02月02日 著者:成田 名璃子


かえる生活かえる生活感想
生活にまつわる内容のエッセイ。今作はスマホの機種変更、これまで見向きもしなかったかわいいものへの関心等前向きに受け止められる話も多く、面白かった。一生モノといわれる服について、その服自体は丈夫であったとしても、年齢とともに体型や着心地が変わることで着られなくなることがあるというのは納得。
読了日:02月02日 著者:群 ようこ


うたうおばけ (講談社文庫 く 82-1)うたうおばけ (講談社文庫 く 82-1)感想
2020年単行本で刊行されたエッセイの文庫化。購入して少し読んでから積読になっていたのをやっと読了。積読中に最近の作品を読んでいたからか、本作の方が内容も文章も若いと感じる。最近の作品の方が私には合う感じがした。
読了日:02月03日 著者:くどう れいん


おにたろかっぱ (単行本)おにたろかっぱ (単行本)感想
3歳のタロちゃんと歌うたいの父、デザイナーで稼ぎ頭の母という一家の物語。父のどさまわりツアーにタロも同行し、父子が各地を巡る様子が楽しい。かつてパンチの効いたドラマーだった壮念和尚と、ひたすらタイヤをひっぱり筋肉をつけようとするのぼるくんがいいキャラ。今作は強烈さはあまり目立たず(戌井作品としては)、気持ちが温かくなるもの。これまでの戌井作のなかではダントツに好きな作品。
読了日:02月05日 著者:戌井 昭人


くらやみ小学校くらやみ小学校感想
タイトルと表紙から勝手に怪談かと思い読んでいったが、学校という場や人間関係の不条理さが中心となる物語。4編収録。「プールがいや」で描かれる時代が、男女共用トイレ、更衣室無し、先生の指示は絶対というもの。それらがなくなって本当に良かったと思う。舞台はおそらく滋賀だろうとイメージする作品が多い。
読了日:02月07日 著者:姫野 カオルコ


大阪 カフェ時間 隠れ家お店案内大阪 カフェ時間 隠れ家お店案内感想
大阪のカフェ47店の紹介。コーヒー、紅茶の飲み物はもちろん、スイーツや食事メニューも美味しそう。
読了日:02月08日 著者:あんぐる


まだまだ大人になれませんまだまだ大人になれません感想
平成元年生まれの著者が、大人になりきれていない、他人と比べて不安になってしまうという人に向けて書いたという作品。何歳になっても思い悩むことは尽きないけれど、「おわりに」にあった言葉をヒントに。「自己を見つめ続けること。気持ちや願望を言葉にしてみること。でも、言葉にしたからといってそれに引っ張られすぎず、絶えず手放し続けること。何歳になっても、そんなふうに生きていきましょうね。」
読了日:02月08日 著者:ひらりさ


生きベタさん生きベタさん感想
非定型発達(ASDタイプ)と診断された細川貂々さんが感じてきた生きづらさについて、釈徹宗さんと対話し、少しでも生きづらさを軽くできる方法について考えていくもの。自分のことを他者に開示すること、問題をずらしつつ、他者と過ごすことは大事なんだろうと思う。釈さんからは仏教の教えをヒントに、人生はそもそも思い通りにならないものと捉え、抱えている不具合をすぐに治さなくてもよい、今できることをやるという考え方を提案。生きるのにしんどさを感じている人の考え方や物事の捉え方が少しでも楽になると良いと思う。
読了日:02月09日 著者:釈 徹宗,細川 貂々


spring another season (単行本)spring another season (単行本)感想
『spring』のスピンオフ作品。肝心の『spring』の人物関係を忘れてしまっていたのだが、バレエをテーマにした作品として楽しんだ。
読了日:02月11日 著者:恩田 陸


ごみのはてのごみのはての感想
5人の便利屋が独居老人のゴミ屋敷に集合。社長の佐竹は、この屋敷で100万円を入れた赤い封筒をなくし、皆でそれを探そうとする。それぞれの人物視点からの物語に場面ごとに切り替わるが、だんだんごちゃっとしてきてあまり頭に入ってこず。後半になるにつれて、ゴミ屋敷がさらにひどい状況に。ぞっとする光景が広がっていそう。
読了日:02月12日 著者:佐佐木 陸


別冊暮しの手帖 あの人の読書案内 (臨時増刊号)別冊暮しの手帖 あの人の読書案内 (臨時増刊号)感想
本好きな方の本棚、おすすめ本がたくさん紹介されていて楽しい。5人の文庫本交換会、朝井リョウ氏のシェア型書店訪問などの特集もあって読み応えあり。
読了日:02月14日 著者:暮しの手帖編集部


ヤモリさんとご褒美 れんげ荘物語ヤモリさんとご褒美 れんげ荘物語感想
れんげ荘シリーズ第10弾。今回は義姉の娘レイナや友人マユの困りごとがメインに。彼女たちのお悩みを聞きつつ、キョウコの生活は変わらず。最後にまさかのぶっちゃん登場。次巻が楽しみ。(p180に読点2つ続きの誤植あり)
読了日:02月14日 著者:群 ようこ


世界はうつくしいと (ハルキ文庫 お 9-7)世界はうつくしいと (ハルキ文庫 お 9-7)感想
2009年に単行本で刊行されたものの文庫化。季節のうつろい、命がずっと繋がっているということを感じさせる詩が多かった。
読了日:02月15日 著者:長田 弘


障害者入所施設を人・社・会の道しるべに。障害者入所施設を人・社・会の道しるべに。感想
田村一二の息子である著者。子どもの頃は父が働く近江学園の家族舎で障害のある人と一緒に生活をしていた。著者自身は一般企業で勤めながら、退職後に大木会(一麦寮から始まった社福法人)の理事や顧問を務めたという経歴。その著者による施設での生活や支援、大木会で取り組まれている「遊戯(ゆげ)アート」についての文章がとても興味深く面白かった。知的障害者の入所施設はただ介護を行う場ではなく、教育的目的をもった生活支援の場と明確に打ち出されている。また、アールブリュッドは一部の才能ある人の芸術的作品だけが→
読了日:02月19日 著者:田村 俊樹


生きとるわ生きとるわ感想
公認会計士の岡田は高校時代の友人・横田に500万円を貸したことで人生が狂う。横田はいろいろな人から借金を重ねていてそれ自体に腹が立つが、岡田にもイライラ。妻が家を購入したいとわかっているのに、判断が甘い場面が多々。岡田の「僕は金だけではなく、時間も心も想い出さえも搾取されている」が辛い。この小説のようにお金を取り戻そうとすることでどんどん状況悪化するのをみていると、お金を貸すというのはあげたつもりで、と言われることにも納得。
読了日:02月20日 著者:又吉直樹


ときには恋への招待状: 詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。ときには恋への招待状: 詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。感想
宝塚歌劇団が大好きな著者が11人の作家や漫画家等に宝塚の魅力を伝え、実際に舞台を観てもらい、勧められた人がその魅力を伝える。私は宝塚を観たことがないので想像するしかないが、自分の好きなジャンルに置き換えてみるとわかるなぁと思うところも。「宝塚は人生の中にいつでも設置できる"祭り"の時間だと思っています。宝塚を好きな限り、人はいつでも祭りが開催できる!」、「最愛は人の数だけあるんだなということを、宝塚を好きになって、それからのめり込んでから、実感するようになりました。愛とは自分の歴史であり、→
読了日:02月22日 著者:最果 タヒ


裁判官が見た人間の本性 (ちくま新書 1897)裁判官が見た人間の本性 (ちくま新書 1897)感想
33年間裁判官を務めた著者が、法廷で表れる人間性について語るものだろうと思って読み始めたが、現場からみえる人間性というところがあまりピンとこず。インターネットが現れてから、依存性の問題、人の感じ方や考え方に深みが失われていったというところはわかるが、これは著者ではなくても指摘されているところだろう。最終的に何を訴えたかったのか???
読了日:02月23日 著者:瀬木 比呂志


歩いて旅する、ひとり京都歩いて旅する、ひとり京都感想
ひとりで京都を旅するときのガイド本。具体的なホテルや食事処、観光場所が紹介されている。併せて、大阪、大津〜近江八幡、明石の旅についても紹介あり。
読了日:02月23日 著者:山脇 りこ


きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫 む 16-2)きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫 む 16-2)感想
再読。著者が30代半ばで連載していたエッセイ。産むか産まないか問題が1番この年代では悩む人が多いところ。年齢に見合った服装や化粧に悩むのはずっと変わらないテーマか。文庫版のあとがきでは著者が39歳になった自身のことを、きちんとしたアラフォーになってはいないけれど、これからも新たな経験をしていくと結んでいる。いま著者は40代半ばを過ぎて、自身の年齢のことをどのように捉えているだろうか尋ねてみたい。
読了日:02月23日 著者:村田 沙耶香


【新装版】あれも嫌い これも好き (朝日文庫)【新装版】あれも嫌い これも好き (朝日文庫)感想
著者が還暦を迎える頃、2000年に朝日新聞で連載されていたもの他をまとめたもの。25年も経てば当時と考え方が大きく変わっていて、親を施設に預けることを親を捨てるかのように著者は考えているところがある。一方でさらに当時より深刻になっているのではと思うのが、「現代人の孤独」。「この時代をそれぞれが孤独に生きねばならぬ恐ろしさに身がすくんだ」。誰もが話を切実にきいてほしい時代と書いた著者。もっと人間関係が希薄になって、でも寂しさを抱えた人が増えたと思う。三浦しをんの解説も良かった。
読了日:02月24日 著者:佐野 洋子


おとなの奈良 心を澄ます旅おとなの奈良 心を澄ます旅感想
奈良の寺社、植物や滝などが紹介されている。名前は聞いたことがあっても未訪の地が多く、ぜひ訪れたいと思う場所が多かった。「僧侶に聞く法要の流れ」、「神官に聞く祭祀の流れ」も勉強になった。
読了日:02月26日 著者:堀内みさ


今日もぼーっと行ってきます今日もぼーっと行ってきます感想
帯には「極上お散歩エッセイ」とあり、ぼーっとする小さな旅に出るという企画。11の旅のうち、私が行ったことあるのは鎌倉だけ。興味がわいたのは池上梅園、伊能忠敬記念館、葛西臨海水族園。かっちり予定を詰めず、ぼんやりゆったりした旅もいいな。
読了日:02月27日 著者:中島 京子


今日の小幸せ (ちくま文庫 か 56-2)今日の小幸せ (ちくま文庫 か 56-2)感想
しんどい、余裕がないというときにも毎日何かしらの小さな幸せ(小幸せ)がある。それを意識的に見つけて前向きな心持ちでやっていこうというもの。いつも混んでいるお店にたまたま空きがあった、片付けしてすっきりして気分が上がる、人からの言葉がけで気持ちが和んだ等。日々の些細なことでも感謝、ラッキーとプラスに捉えたい。
読了日:02月28日 著者:上大岡 トメ


美輪明宏が語る寺山修司 私のこだわり人物伝 (角川文庫 わ 11-4 私のこだわり人物伝)美輪明宏が語る寺山修司 私のこだわり人物伝 (角川文庫 わ 11-4 私のこだわり人物伝)感想
美輪明宏による寺山修司論を目当てに読んだ。寺山の母がエキセントリック。母は寺山が九條との結婚を認めなかったのに、離婚して元妻となった九條に、寺山が亡くなってから寺山姓に戻すように求めたというのも怖い(九條は戸籍上では寺山の妹となった)。後半には寺山作品収録。(「毛皮のマリー」、「サド伯爵」、「フェチシズムの宇宙誌」)
読了日:02月28日 著者:美輪 明宏


ワカコ酒 (23) (ゼノンコミックス)ワカコ酒 (23) (ゼノンコミックス)感想
再読。平目のあん肝和え、タコの唐揚げ、アジノ活け造り、冷製ウニホーレン、酒粕おでん…と今食べたいものがたくさん。QRコードからスマホで注文するお店も登場。(実際にこの手のお店は増えてるが、私は好きじゃない)
読了日:02月28日 著者:新久千映

読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:5888
ナイス数:613

彼女たちに守られてきた (単行本)彼女たちに守られてきた (単行本)感想
2026年読了1冊目。2015年から2024年にかけて書かれたものをまとめたエッセイ集。当たり前のように押し付けられる性的役割に疑問をもつ著者。子育てでも、名付けのところ(男性向け、女性向けの名前の漢字)から社会的な目線にさらされるところに気づく。昔は良かったという男性の声もあるが、裏を返せば苦しんでいた立場の人がいるということ。昔より少しずつ状況が変わってきているのだから、声をあげることは大事なんだと感じた。
読了日:01月02日 著者:松田 青子


私労働小説 負債の重力にあらがって私労働小説 負債の重力にあらがって感想
著者が経験してきたシット・ジョブ(=くそみたいに報われない仕事)が元になっているであろう、スーパーや飲食店店員等の仕事について描かれた短編集。6編収録。クラブの擬似家族的関係を描いた「ママの呪縛」、借金返済の督促電話の仕事について描いた「督促ガールの手記」が特に好み。サブタイトルにある「負債」について、あとがきでの「負債によって苦しめられた人間が、負債を抱える他者を責め、脅し、返済を迫るようになる。これは負債を回しているのではない。負債にまつわる道徳(借金は絶対に返さなければならないもの、返さない者は→
読了日:01月03日 著者:ブレイディ みかこ


絶縁病棟 (小学館文庫 か 46-4)絶縁病棟 (小学館文庫 か 46-4)感想
病棟シリーズ4作目。今回は桐ヶ谷キワミ医師が、患者の心が読める聴診器を使い、その人にとって必要な処方箋を出し、原因不明の不調を治していく。3編収録。他者からは理解されず、時としてわがままとも捉えられるようなことがあっても、やはり本当のしんどさはその人にしかわからないのだろうなと思う。
読了日:01月05日 著者:垣谷 美雨


家族家族感想
実際にあった事件を思い出した。擬似家族をつくり、その家族から搾取し続ける瑠璃子。瑠璃子は直接手を下さず、擬似家族同士で躾という名の暴力をふるわせ、殺害させる。恐ろしいけれど、一度この網に捕らえられたら逃げられない。恐怖。瑠璃子のことを、瑠璃子が作る甘い料理というモチーフで表しているのが巧いなと思った。「いつまでも後を引き酒をどんどん進ませるような、悪い甘さが、瑠璃子さんの甘い料理にはあった」。
読了日:01月07日 著者:葉真中 顕


遊びの詩 (ちくま文庫た-2-7)遊びの詩 (ちくま文庫た-2-7)感想
1981年刊行『詩のおくりもの 6-遊びの詩』を底本として文庫化されたもの。遊びとしてとらえられる詩の紹介。谷川氏は詩を4分類している。遊びを主題とした詩、詩自体が遊びを作り出す詩(わらべうた等)、ことば遊びの詩、遊びをもった詩。いまは子どもの遊びも視覚重視のゲームやSNSが大きな度合いを占めてると思うけれど、わらべうたとか言葉の音そのもの、リズムを大切にして楽しめる遊びがもっと大事にされてもいいのになと思う。
読了日:01月09日 著者:


もうしばらくは早歩きもうしばらくは早歩き感想
移動がテーマのエッセイ集。移動自体より、その速度の感じ方を表現しているところが多く、面白く読んだ。佐渡旅行の様子を読んで、佐渡にも行ってみたくなった。
読了日:01月11日 著者:くどうれいん


ブーズたち鳥たちわたしたちブーズたち鳥たちわたしたち感想
カバー、装丁が好み。内容がイメージとは違っていた。タイトルのブーズ=河童。江國さん流の河童や天狗が登場する幻想的な(でも一部は妙にリアルな)小説。
読了日:01月12日 著者:江國 香織


飼い犬に腹を噛まれる飼い犬に腹を噛まれる感想


なかなか衝撃的なタイトルのエッセイ集。京都新聞、朝日新聞で連載されていたもの。彬子女王について、ある編集者が言ったという「楽しいことが好きで、おいしいものが好きで、旅が好きで、人が好きな方なのだということは、書かれた文章を読めばわかる」のがよくわかる。皇族の方だからこそ書ける内容もありつつ、ひとりの生活する人としての目線もあって、読んでいて楽しかった。彬子女王リクエストのほしよりこ氏のイラストもよい味を出している。
読了日:01月12日 著者:彬子女王


とどけチャイコフスキーとどけチャイコフスキー感想
岬洋介シリーズ。今回はモスクワ音楽院で学部長の殺害事件が起こる。それにはロシアとウクライナの政治的な関係も影響している。音楽で食べていきたくても、現実的に軍事産業に従事する選択をせざるを得ない人もたくさんいるのだろう。シリアスで切ない結末。
読了日:01月12日 著者:中山 七里


オーロラが見られなくてもオーロラが見られなくても感想
世界を旅する物語。5編収録。旅することで気持ちが切り替えられるのは旅の醍醐味。あわせてグルメのお楽しみも。今作ではフライドポテト、フィッシュアンドチップスがとても美味しそうに感じられた。
読了日:01月14日 著者:近藤 史恵


わたしの言ってること、わかりますか。わたしの言ってること、わかりますか。感想
日本人と黒人の親をもつ著者。演劇のオーディションに参加したときに「普通の人」の役であって、出自にエピソードがある役ではないという理由で選ばれなかったという話が印象的。見た目で日本人ではないという判断をされると、その時点で「普通ではない」と思われる社会。いくつか出てきた祖母のエピソードで嫌な人だなと思ってしまったが、そうすることで祖母が自身のことを守ってきたのではと著者が考えているところは優しいなと思った(そばにいたら私ならそんな風に思いやれない気が)。
読了日:01月15日 著者:伊藤亜和


職場の断捨離 空間から始める、意思決定の整流術職場の断捨離 空間から

始める、意思決定の整流術感想
職場で断捨離を進めようと思うと、メンバーの同意がないとなかなか進めにくいが、うまく進められた例が紹介されている。「一人ひとりのやる気や創造性を引き出して、個を活かすためには、やはり何でもスペースが必要だと思います。空間的、物理的な意味合いだけでなく、時間的、精神的な余裕としてのスペースも必要でしょう」。
読了日:01月16日 著者:やました ひでこ


ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけどねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど感想
美STで連載されたエッセイをまとめたもの。そのため今作は美容に関する内容が多め。若い時は自意識過剰で周りからの視線を気にしすぎて病みそうになるけど、年齢を重ねてそれから解放されて楽になる。が、清潔感はなくさないように、というところは私も気をつけていかなくては。50代が楽しい、大切なのは見た目より好奇心の連続や健康というのを心に留めて、この先やってくる50代に備えたい。
読了日:01月17日 著者:ジェーン・スー


女王様の電話番女王様の電話番感想
第174回直木賞候補作。仕事を辞めた志川はアルバイトでデリバリー風俗店の電話受付を始める。そこで出会った嬢・美織と親しくなろうとしたところで美織が行方不明に。志川は美織の行方を追い、志川の知らなかった美織の情報を知ることに。性的志向がマジョリティでもマイノリティでもそれぞれの地獄があるというところか。志川が美織にえらく執着して、法的にアウトな行動をとっているところがもやっとした。美織が嘘をつきながら周りの人からうまくお金を得ているところも(それを知っても志川が美織を良く思っているところ含め)。
読了日:01月17日 著者:渡辺 優


ぼくには笑いがわからないぼくには笑いがわからない感想
京都の大学生・耕助が、百合子に好きになってもらいためにお笑いで、M-1優勝を目指そうとする物語。この作品を読んでいても吉本興業の影響の大きさを感じさせられたが、物語自体は学生の青春ものかなという感じ。
読了日:01月18日 著者:上村 裕香


しっぽのカルテしっぽのカルテ感想
動物病院が舞台の連作集。やってくる動物は犬、インコ、うさぎとさまざま。それぞれの動物と飼い主のストーリーがありつつ、親元から離れて動物病院で働き出した深雪の成長もみられる物語。
読了日:01月20日 著者:村山 由佳


わたしのおとうさんのりゅうわたしのおとうさんのりゅう感想
文学の話題もあるが、著者の父親のエピソードが中心。父親は元ヤクザ、母は元芸者。後に印刷会社などで仕事をしていたようだが、著者が子どもの頃にみた父のことを思いだし、聞いていた話から父や家族の状況について探っていく。父親のことが大好きだったのだろうというのが伝わってくる。一方で母親については、最後に少しのエピソードが出てくるくらい。若い頃の摂食障害のエピソードから、母親との関係は何かしらひっかかるものがあったのではと推測。
読了日:01月22日 著者:伊藤比呂美


踊りつかれて踊りつかれて感想
第173回直木賞候補作(候補は6作品で賞の該当作なし)。かつてのアイドルで芸能界から去った美月と、自死した芸人・天童。その繋がりをもつ瀬尾の弁護を、天童の同級生である弁護士の久代が担う。いろいろな繋がりが前半はみえてこなかったが、最後にはしっかりまとまった。インターネット上での私刑、ネット警察等と呼ばれるものの恐ろしさ、家族によって人生が左右されてしまう恐ろしさを感じてやりきれない思いに。久代の存在が救い。
読了日:01月23日 著者:塩田 武士


目立った傷や汚れなし目立った傷や汚れなし感想
フリマアプリで不用品を売っていた翠。せどりサークルへの参加に誘われて活動に参加する。凝り性で物を増やす、休職中の夫へのイライラを物を処分することですっきりしていた前半部は面白かったが、後半やや失速。夫との関係はどうなっただろうか。フリマアプリで利益を得ようと時間や手間をかける労力って割に合わないなという印象。
読了日:01月24日 著者:児玉 雨子


細長い場所細長い場所感想
9章から成る物語。あまりにさっと読んでしまって、もうひとつ自分のなかに落とし込むことができていないから再度読んでみようと思う。
読了日:01月25日 著者:絲山 秋子


自閉症の僕が、今も跳びはねる理由自閉症の僕が、今も跳びはねる理由感想
Q&A形式で自閉症の方の内面について解説している。が、あくまで「著者の場合は」であることが大前提。「自閉症だからといって、みんな同じではない」、「支援される人も、支援する人も"一緒に過ごせて楽しかった"と思うような支援が、僕の考える理想の支援です」。
読了日:01月26日 著者:東田 直樹


細長い場所細長い場所感想
再読。この作品を読むと、生きてきたこと、その過程、思い出、人とのつながり…そういったものが愛おしく感じられるようになるのでは。「命を借りて生まれ、命を返した、それだけのことだ。何かのために生きた、などということはない。因果もなければ続きもない。」(「過去は夢」より)
読了日:01月27日 著者:絲山 秋子


成瀬は都を駆け抜ける成瀬は都を駆け抜ける感想
成瀬あかりシリーズ第3弾にして完結編。成瀬が京大に入学してからの物語。大学で成瀬と出会った人たち視点の物語が多く、特に前半は森見登美彦の作品のことも出ていたように、京都の土地や文化の話が中心。後半になって滋賀らしさが出ていたように思う。完結編ということだが、もう少し先の成瀬も読んでみたいと感じた。
読了日:01月29日 著者:宮島未奈


曾根崎心中 新装版曾根崎心中 新装版感想
角田光代氏による現代語訳というので興味をもち、初めて『曾根崎心中』に挑戦。読みやすく、すんなり物語に入り込めた。悲しい結末については、人生の選択肢が少なく、そこから外れると心中せざるを得ない時代だったんだろうなと思いながら読んだ。
読了日:01月31日 著者:角田 光代,近松 門左衛門

読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:5707
ナイス数:519

ジジイの片づけ (集英社文庫)ジジイの片づけ (集英社文庫)感想
片付け指南がメインであるが、それが生き方にもつながることを考えさせられるエッセイ。大槻ケンヂの解説も良かった。沢野さんの娘さんがオーケンファンでもあったとのエピソードも。
読了日:12月01日 著者:沢野 ひとし


春の星を一緒に春の星を一緒に感想
シングルマザーで看護師として働く奈緒。離婚後実家に戻り勤務していたが、父の死、息子・涼介の進路の悩みがあり、医師の三上の誘いを受けて東京の緩和ケア病棟で働くことに。最後は良い結末。この終わり方でほっとした。
読了日:12月02日 著者:藤岡 陽子


こどものころにみた夢 (講談社文庫 か 88-13)こどものころにみた夢 (講談社文庫 か 88-13)感想
ショートショートアンソロジー。12編収録。好きだったのは角田光代「男」、西加奈子「ヘビ」、長野まゆみ「衣がえ」。
読了日:12月03日 著者:角田 光代,石田 衣良,島本 理生,阿川 弘之,辻村 深月,西 加奈子,市川 拓司,堀江 敏幸,柴崎 友香,長野 まゆみ,穂村 弘,高橋 源一郎


踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君感想
2004〜2025年に各種媒体で発表されたエッセイと掌編をまとめたもの。とにかく濃い。子ども時代から生きづらさを感じていた著者。父親に理解があったこと、読書に救われたこと、自分で書いていた作品を元彼氏に勧められ文学賞に応募したこと。これらのことが重なったからこそ、今著者が生きていられて、素晴らしい作品を読者が読むことができているのだなと感じた。インパクトがあった文章は、靴に例えて、「一緒にいて楽な人というのは必ずしも一番のお気に入りにはならず、時として歩けなくなるくらい私を傷つける人ほど人生を→
読了日:12月06日 著者:金原 ひとみ


Jミステリー2025FALL (光文社文庫 こ 1-32)Jミステリー2025FALL (光文社文庫 こ 1-32)感想
6人の作家によるミステリーアンソロジー。中山七里の「秋山善吉工務店 昭和編」が善吉工務店をすでに読んでいたので入り込みやすかった。他の作品はあまり入り込めず。
読了日:12月08日 著者:光文社文庫編集部


総理にされた男 第二次内閣総理にされた男 第二次内閣感想
内閣総理大臣・真垣が病に倒れ、売れない舞台俳優の慎策が替え玉として総理の立場に。その第2弾。実際にあった出来事をモチーフに描かれているのがすぐにわかる。ずっと後になって読んだ時に、事実として似たようなことがあったとは思いもしないかもしれない。替え玉だけど、慎策総理はなかなか頼もしい。
読了日:12月11日 著者:中山 七里


世界はハラスメントでできている 辛酸なめ子の「大人の処世術」 (光文社新書 1384)世界はハラスメントでできている 辛酸なめ子の「大人の処世術」 (光文社新書 1384)感想
前半はタイトル通りハラスメントに絡めたテーマの話が多かったが、後半はいつものなめ子さん節炸裂。その後半の方が面白かった。前半ではちょこザップ体験記が興味深かった。普段着なのはもちろん、ブーツを履いてマシンを使う人もいるのが衝撃。
読了日:12月12日 著者:辛酸 なめ子


ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記感想
著者が大阪の古本店「ブンブン堂」で学生時代にアルバイトをしていた経験を元にしたコミックエッセイ。そのアルバイトをされていたのが1980年代半ばということで、時代を感じる内容もちらほら。店主や店員、客も個性的な様子。古書店の仕入れルートのひとつである古書入札市会の入札の仕組みやその駆け引きの様子が面白いなと思った。
読了日:12月13日 著者:グレゴリ青山


今を春べと今を春べと感想
特段期待をもたずに読み始めたが、予想以上に面白く一気読み。幼稚園児の息子がかるたに興味をもち、かるた教室について行った希海。一緒に体験するが、息子より希海の方がかるたへの熱が強くなる。趣味をもつことに夫から許可を得なくてはいけないのか、家事や子育ては母が責任をもたなくてはいけないのか。葛藤しつつも、希海は目標を諦めずにかるたを続ける。最後に息子の大学入学時の話がアナザーストーリー的に挿入されているのも良かった。
読了日:12月14日 著者:奥田亜希子


小説のように家を建てる小説のように家を建てる感想
著者が夫とふたり暮らしの家を建てるまでの経過と、建てることになってからのあれこれ。予算を大幅にオーバーしても夫名義のローン一本でいけるのがすごい。理想を形にすれば価格が上がっていくのは仕方ないのだろうけど、たっぷりの本棚と素晴らしい音響システムを導入されたのは羨ましい限り。
読了日:12月14日 著者:吉川トリコ


くまのむちゃうま日記(2) (ワイドKC)くまのむちゃうま日記(2) (ワイドKC)感想
第2弾の食べものコミックエッセイ。ナガノさんのイラストは個人的にはちいかわよりこのクマがお気に入り。ジャンクもの多め。食べることがお好きなんだろうなというのが想像できる。
読了日:12月14日 著者:ナガノ


暮らしのヒント集 今日はなにを暮らしのヒント集 今日はなにを感想
ちょっとした暮らしのヒント集。一気に読むよりも、いつでも取り出せるところに置いておき、気になったときに開いたページの事柄を意識して過ごすと良いのかも。今開いたところには…「"してあげたこと"は早く忘れて、"してもらったこと"を覚えておきましょう。感謝の多い日々は、それだけで幸せです。」と。意識したいこと。
読了日:12月16日 著者:暮しの手帖編集部


潜入取材、全手法 調査、記録、ファクトチェック、執筆に訴訟対策まで (角川新書)潜入取材、全手法 調査、記録、ファクトチェック、執筆に訴訟対策まで (角川新書)感想
たまたまXで紹介されているポストを見かけて手にしてみた。かなり面白い。著者はユニクロに潜入取材(実際に勤務)をして著した文章をユニクロ側に訴えられるが、原告のユニクロが全面敗訴。訴えられそうな内容を書く時には相手への取材を尽くすこと、書く内容としては公共性、公益性があることに加え、真実性を担保するための記録(メールやメモ、写真や音源)を保存しておくことが身を守ることというのがジャーナリストとして長くやってこられた方の教訓。ジャーナリスト以外の仕事でも、身を守るという意味で記録は大切だと感じた。
読了日:12月17日 著者:横田 増生


彼の左手は蛇彼の左手は蛇感想
ご本人があとがきで書かれているようにまさに中村文則さんという作品。途中まで集中して読めていたのだが、間が空いてしまい自分のなかのテンションが下がってしまったのが勿体なかった。ヘビと信仰がキーとなるテロのストーリー(雑なまとめ)。
読了日:12月19日 著者:中村 文則


お悩み相談 そんなこともアラーナ (MOE BOOKS)お悩み相談 そんなこともアラーナ (MOE BOOKS)感想
小さなことでクヨクヨし、元気がない人間だと自身のことを認識されているヨシタケさんのお悩み相談。最悪を想定してそれよりどれだけ良かったか、美しい逃げ方や楽しい諦め方を示すというスタンス。なかにはお悩みに対して「ネガティブさがまだちょっと足りない」とまで書かれる始末。このネガティブさはわりと好き。想像力が強すぎると楽には生きられない、何かの楽しさを充分享受するためには苦しさの感度も上がる、なので悩みや苦しみがちょっと楽になっただけで儲けものと思っておくことというアドバイスは私にも助けになりそうな言葉。

読了日:12月20日 著者:ヨシタケ シンスケ


追憶の鑑定人追憶の鑑定人感想
シリーズであることを知らずに読んだ。元科捜研で、民間の鑑定業を行う士門による謎解きもの。こちらだけでも問題なく読めるが、シリーズ最初から読んだ方が楽しめそうな印象。
読了日:12月23日 著者:岩井 圭也


さよならジャバウォックさよならジャバウォック感想
久々の伊坂作品。途中まではなかなかペースが上がらなかったけれど、だんだん楽しめるようになった。展開が途中でなんとなく見えたところと、読めなかったところ(20年経過していたところ)があり。SFっぽくもあり、それが私自身が伊坂作品にハマりきれないところかも。
読了日:12月24日 著者:伊坂幸太郎


ちゃぶ台ぐるぐるちゃぶ台ぐるぐる感想
食エッセイ。昨今のグルメトレンドの移り変わり、料理番組での食材や調理器具の扱い方などには厳しい見方をされているので、読んでいてテンションが上がるタイプのエッセイではない。納得できるところも多いが。料理や食事ってもっと大切なものなのに、という思いは同じ。
読了日:12月27日 著者:群 ようこ


アフター・ユーアフター・ユー感想
同棲していた多実が突如行方不明になり、青吾は多実を追う。が、多実は男性と一緒にいてボートで事故死となった可能性が高くなる。その男性の妻・沙都子と現地に行き、謎を解き明かそうとする。突然多実と繋がり電話で話ができるテレホンカードが出てきて、ファンタジー要素があり。ちょっと馴染みにくいところもあったが、田舎の家柄問題も絡む非常に重い内容。
読了日:12月27日 著者:一穂 ミチ


陽ちゃんからのそよ風陽ちゃんからのそよ風感想
アマネはノンバイナリーで、どんな関係でも友情を育むことを目指す。ナオコーラさんの考えが反映された「らしい」作品。だが、面白いかというと微妙なところ。
読了日:12月28日 著者:山崎 ナオコーラ


火星の女王火星の女王感想
火星と地球をめぐる人間ドラマSF。早川書房創立80周年記念作品ということだが、あまり入り込めず流し読み。火星に住んでいて目が見えないリリが地球にやってきたときに白状を使っているのが面白いなぁと本筋とは関係ない感想。
読了日:12月29日 著者:小川 哲


90歳、男のひとり暮らし (新潮選書)90歳、男のひとり暮らし (新潮選書)感想
奥様は施設入所、単身で生活を送る90歳の著者による日々の生活やこれまでの人生についてのエッセイ。「結果として運にも恵まれ、うまくいったから言うのではなく、"人は本当に好きなこと、やりたいことを選んで生きるのがいい。どんなに苦労しても、それが人生だ"と老爺は思ったりする」。
読了日:12月30日 著者:阿刀田 高


女王さまの休日-マカン・マラン ボヤージュ (単行本)女王さまの休日-マカン・マラン ボヤージュ (単行本)感想
2025年ラストに読んだ。シャールさんとその周りの人達の物語。今回はシャールさんin台湾。いつもと少し雰囲気は違うけれど、今回もシャールさんの包み込むような懐の深さを感じた。エピローグで年末の様子が描かれていて、良いタイミングで読めた。
読了日:12月30日 著者:古内 一絵

読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:7404
ナイス数:534

コメンテーター (文春文庫 お 38-8)コメンテーター (文春文庫 お 38-8)感想
精神科医・伊良部シリーズ第4弾。伊良部と看護師マユミが自由すぎて破茶滅茶で面白い。自分が患者になるのは御免だけど!
読了日:11月29日 著者:奥田 英朗


みちゆくひとみちゆくひと感想
燈子の家族への思い、母の幼くして事故で命を失った息子への思い。それぞれの気持ちはわかるが、自分のなかに落ちてこずに苦戦。最後までストーリーに入りきれなかった。
読了日:11月27日 著者:彩瀬 まる


『ババヤガの夜』日本人初受賞 世界最高峰のミステリー文学賞 英国推理作家協会賞(ダガー賞) (河出文庫 お 46-1)『ババヤガの夜』日本人初受賞 世界最高峰のミステリー文学賞 英国推理作家協会賞(ダガー賞) (河出文庫 お 46-1)感想
ダガー賞受賞作。バイオレンスものの作品は得意ではないが、本作は面白く読めた。暴力を趣味とする新道依子がその腕を買われ、暴力団のの会長の娘である尚子の護衛を任される。そのふたりの関係性が興味深い。他の著作もチャレンジしたい。
読了日:11月25日 著者:王谷 晶


神さまショッピング神さまショッピング感想
神様探しがテーマの短編集。8編収録。角田さんの作品にしてはあまり私の中でノッてくる感じがなく。「聖なる濁った川」、「絶望退治」がこの作品のなかではお気に入り。
読了日:11月24日 著者:角田 光代


オーラル・ヒストリー入門 (ちくま新書 1879)オーラル・ヒストリー入門 (ちくま新書 1879)感想
オーラル・ヒストリーについての解説。話し手の口述により、歴史的事実を残していくもの。聞き取りの仕方の参考に。
読了日:11月23日 著者:


今日も私は、ひとつの菓子を今日も私は、ひとつの菓子を感想
第4回京都文学賞受賞作品。病院の跡継ぎを期待された雄司。親に反抗し、車関係の仕事に就くも、未知の和菓子作りの世界に飛び込む。無謀とも思えるチャレンジ。京都の和菓子屋で昔気質の大将の指導にも耐えてめきめき成長していく雄司が頼もしい。美味しい和菓子を食べたくなる。
読了日:11月22日 著者:髙田 充


エピクロスの処方箋エピクロスの処方箋感想
雄町先生シリーズ第二弾。地域医療に奔走する雄町先生のもとに、かつて勤務していた大学病院の教授の父の治療の依頼がくる。大学病院の権力闘争とは関係なく、目の前の患者を救うことだけを考える雄町先生。医療の限界を感じつつ、だからこそ医療に向き合うために哲学が大切だというのは、医療に限らず他の支援の分野でも同じことだなと感じる。ハッとする文章も多々あり、私自身が支援の仕事にあたるときに忘れないようにしたいなと思った。
読了日:11月22日 著者:夏川草介


続 遠慮深いうたた寝続 遠慮深いうたた寝感想
エッセイ集。あとがきにあったが、何気ない日常の一瞬の場面も「言葉のない場所に言葉を植えてゆくと、いつの間にか予想もしなかった生命が生き生きと芽吹いてくる」のが小川さんならではだなと思う。どの文章も素敵だが、赤染晶子さんとの対談後のやりとりを描いた「赤染晶子という名前」、フィギュアスケーター高橋大輔の素晴らしさについて「滑るのではなく踊る」が特に印象的だった。
読了日:11月22日 著者:小川 洋子


みんな大きくなったよみんな大きくなったよ感想
2010年以後に発表されたエッセイをまとめたもの。京都に移住されてからの家族や暮らしについてのテーマが多く、本上さんの暮らしがみえてくるのが楽しい。京都の暮らしを満喫されているようで良かった。
読了日:11月20日 著者:本上まなみ


三頭の蝶の道三頭の蝶の道感想
女性作家が女流といわれた時代の作家3名を描いた物語。帯で引用された「作家は、脳内で人を死なせてこそ、花。そう思わない?」の台詞からかっこいい。「健全なんて、作家にとっては一番どうでも良いんじゃない?でもね、健全そうに見せてるだけで、内面にどす黒いものが渦巻いてる人もいるのよ」といった文章もぐっとくる。作家の業。
読了日:11月19日 著者:山田 詠美


ネバーランド (新潮文庫 ふ 34-2)ネバーランド (新潮文庫 ふ 34-2)感想
30歳のミサと、ミサの家に頻繁に来る隆文。ただ、隆文には同棲中の恋人がいる。関係をはっきりさせたいが、のらりくらりとしたままの隆文。終始ふたりにイライラしながら読み続けた。最後はこれでいいの…?そんなにうまくいく?
読了日:11月16日 著者:藤野 千夜


ナモナキ生活はつづくナモナキ生活はつづく感想
エッセイ集。お子さんとのエピソードがとても良い。きっと良い関係の親子なんだなと思う。そしてお子さんに考えを押し付けるのではなく、あくまで別人格で、お子さんから学ぶところが多いというスタンスもいいなと。あと、寺地さんが子どもの頃から、周りができて当然とされることでできないことが多かったというエピソードもあった。ご本人は辛いことも多かったと思うが、だからこそ作品のなかで弱い立場の人やマイノリティなあり方にも優しい目が向けられているのを感じられるのだなと納得ができるところもあった。
読了日:11月12日 著者:寺地 はるな


バンクハザードにようこそバンクハザードにようこそ感想
自身を詐欺師という東雲。箱根銀行に勤務していた友人の燎原が行内の不祥事の濡れ衣を被せられ自殺したことから、東雲は箱根銀行を潰しにかかる。東雲の動きは流石だが、最後のどんでん返しが特に鮮やか。
読了日:11月12日 著者:中山 七里


ほくほくおいも党ほくほくおいも党感想
父が何度も選挙に立候補する左翼政党員で、その娘は父の活動に左右される生活を送るという活動家二世の物語。宗教二世と一緒で、親の都合に振り回される子どもが不憫。途中で集中が切れてしまい、後半は流し読みになってしまった。
読了日:11月09日 著者:上村 裕香


水は動かず芹の中水は動かず芹の中感想
スランプに陥った作家が旅に出るところから始まるが、すぐに水神の伝承の話に。歴史とファンタジーがミックスされた物語だったが、言葉が滑っていき、ストーリーに入り込めず。
読了日:11月08日 著者:中島 京子


宙色のハレルヤ宙色のハレルヤ感想
恋愛ものの短編集。6編収録。どれもビター感のある物語で、気持ちがキュッとなるところが好み。どれも良いが、特に好きだったのが「パスピエ」、「風は西から」。
読了日:11月07日 著者:窪 美澄


魔法律学校の麗人執事 1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー魔法律学校の麗人執事 1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー感想
ファンタジーものはどちらかというと苦手だけれど、挑戦のつもりで。途中までペースを掴めなかったけど、だんだん楽しめるように。椿は女性だが男性としてマリスに仕えることになった。最初酷かったマリスの扱いが途中から変わっていき、後半のマリスのセリフ「俺は知っている。自分が価値のある人間だと。俺は、お前の価値も知っている。自信を持てよ。俺たちは何でもできる。条ヶ崎家に不可能はない」で、かっこいいー!となった。現実ではないからこそのイケメンキャラ、素敵。
読了日:11月06日 著者:新川 帆立


宇宙の片すみで眠る方法 (一般書)宇宙の片すみで眠る方法 (一般書)感想
寝具店で働く依里は、学生時代からつきあっていて婚約もしていた直樹を事故で亡くす。そのときに女性と一緒だったことがわかったが、その女性の夫・髙橋が依里の店を訪れる。被害者の関係のあった者として、その事故をどのように整理するかは人によると思う。が、被害者同士が一瞬でも恋愛関係になりそうな展開になり(結果そうはならないが)、私にはあまりしっくりこないなぁと思いながら読了。
読了日:11月05日 著者:畑野 智美


白魔の檻白魔の檻感想
『禁忌の子』にも登場した城崎医師が登場するミステリー。殺人事件が起こったことの背景には、過疎化する地域の医療体制の問題がある。そして、それは創作だけの話ではなく、リアルな課題でもある。夜勤もこなし地域医療を支える医療従事者の待遇がもっと良くなると良いのだが。(最初から美容整形医を目指す人も多くなってるといいますもんね…)
読了日:11月05日 著者:山口未桜


「いきり」の構造「いきり」の構造感想
「いきり」をキーワードにしたエッセイ。丁寧な対応よりも、妙に自信ありげな態度の方が良いと思われるような時代。見た目重視で、切り取りしたわずかな部分でジャッジされるSNSとも重なる。最近の政治家(「政治屋」と書かれているが)の嫌な対応を思い浮かべて、どよんとした気分に。
読了日:11月04日 著者:武田 砂鉄


365  僕のたべもの日記365  僕のたべもの日記感想
建設会社の3代目として働いていたところが、料理の道へと進み、現在はケータリング弁当の仕事をしている著者のごはん記録。自身で調えた食卓も、外食も、とても美味しそうなお料理いっぱいの写真。お弁当で残った卵焼きの端を、お味噌汁やおすましの具材にしているのが面白いなと思った。
読了日:11月04日 著者:麻生要一郎


キャベツ炒めに捧ぐ リターンズキャベツ炒めに捧ぐ リターンズ感想
『キャベツ炒めに捧ぐ』の続編。江子、麻津子、郁子の3人が開くお惣菜店「ここ家」を舞台とした物語。登場する女性たちがエネルギッシュな一方、男性は辛気臭い。荒野さんの作品に登場するお料理がとにかく美味しそう!
読了日:11月03日 著者:井上 荒野


ザ・エッセイ万博 (一般書)ザ・エッセイ万博 (一般書)感想
エッセイ集。今作では、著者がひとりで立ち上げた出版社「万筆舎」の活動の様子が面白かった。最初の作品は文学フリマでの売出しから始まり、自身で営業をかけて大阪の書店に置いてもらうようになるまでの過程。
読了日:11月03日 著者:万城目 学


昭和 女たちの食随筆 (中公文庫 き 47-2)昭和 女たちの食随筆 (中公文庫 き 47-2)感想
戦前〜戦後にかけての食にまつわるエッセイアンソロジー。27名の作品収録。最初の豊田正子「にわとり」では、鶏を「ねじる」様が生々しく描かれていてショッキングに思うけれど、昔は当たり前のことで、そうだったからこそ命をいただいていることが直接感じられたのだろうと思う。
読了日:11月02日 著者:木村 衣有子


イン・ザ・メガチャーチイン・ザ・メガチャーチ感想
何かしらの「推し」がある人には挑戦的にも思える(ショックを受ける人もいるかもしれない)作品。アイドルグループの売り出し、運営に関わる久保田、その娘で現実がうまくいかずにアイドルグループを推すことに生きがいを見出す澄香、推しの舞台俳優に課金をするために副業を行う絢子。三者の立場からストーリーが展開する。ファンダム経済で儲ける立場の久保田が、その駒でもあるアイドルと個人的な接点ができたことで、そのアイドルを人としてみるようになるが、それは同僚からダメ出しされることにもつながる。
読了日:11月01日 著者:朝井リョウ


痛いところから見えるもの痛いところから見えるもの感想
難病を抱える著者による痛みについての考察。あとがきには世の中に「絶望」についての本はあるのに、それが立ち直るためのものばかりで、絶望したままどのように生きるかを指南した本はないからこそ、このような本を書かれたとあった。痛みの感覚を、専門職に「わかるよ」といわれることより、何気なく入院患者の人と話をしたときにお互いがぽろぽろ涙をこぼし、その感覚を理解したといういうエピソードが印象的だった。
読了日:11月01日 著者:頭木 弘樹

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