迷ったら笑っといてください迷ったら笑っといてください感想
盲目の芸人。「R-1ぐらんぷり」で優勝して名が知られるようになった濱田さんのエッセイ。障害者であることがどうかというのではなく、純粋に1人の芸人として皆を笑わせたいという思いが伝わってきた。NSCに入学する前に、マッサージの資格をとって仕事していた時期があり、それはもうやりたくないと(親指が痛くなるのと、疲れている人が来るので自分も元気がなくなる)。視覚障害のある方には手に職を、ということでそういった仕事が勧められることが多いけど、そう単純なものではないなと。
読了日:10月18日 著者:濱田祐太郎


新・教場2新・教場2感想
教場シリーズ。風間教場の門下生も活躍。警察学校にいながら悪いことをしても、風間の目は誤魔化せず。安定して面白く読める。
読了日:10月18日 著者:長岡 弘樹


いまだ悪戦苦闘中いまだ悪戦苦闘中感想
北海道(仕事場)と東京の行き来をしているという著者。60代後半で、この移動にとても疲れるようになったと。海外旅行にもたくさん行きたいと思っていたのに、テレビなどで十分という考え方になるというのは、やっぱり体力が大事。1冊を通して日々の暮らしの話が中心で、地に足ついた生活の様子はみえるけれど、読んでいてわくわくするような感覚はあまりなかった。
読了日:10月18日 著者:垣谷美雨


きみを愛ちゃんきみを愛ちゃん感想
漫画や小説、アニメに登場する32のキャラクターへの愛を語ったエッセイ。私自身がわかるキャラクターは少なめ。そのキャラクターを知らなくても、いかに好きなのかはよく伝わってくるが、どうしてもその部分が流し読みになってしまった。「理解することが愛だと思っている間、その人を本当の意味で愛することはできないのではないか」、ただ「この本は愛することの結晶ではないけど、愛したいという願いの結晶ではあるかもしれない」、「その熱量だけは真実」。熱量は充分伝わってきた。
読了日:10月20日 著者:最果 タヒ


リクと暮らせば レンタル番犬物語リクと暮らせば レンタル番犬物語感想
レンタル番犬の物語。5編収録。軽めのミステリー。アンソロジーで収録のものは既読。月に10万円払って犬を飼うとなると高いように思うけれど、散歩もしてもらえて、しっかり番犬としても働いてるなら安いのかも。
読了日:10月22日 著者:大崎梢


あなたが僕の父あなたが僕の父感想
40歳の富生は、館山に単身で暮らす父が高齢になったことで、生活の様子に不安を感じ、父宅での同居を開始。やらずに後悔するより、できるだけのことをやったといえるのはいいだろうけど、8年交際していた梓美になんの相談もなく住まいを移し、遠距離恋愛からの離別というのはなんとも。
読了日:10月22日 著者:小野寺史宜


詐欺師たち ー 森永卓郎、27のラスト寓話詐欺師たち ー 森永卓郎、27のラスト寓話感想
現代の寓話。故森永卓郎氏の人生訓「いまやる、すぐやる、好きなようにやる」、「夢を持つな。持つべきものはタスク(課題)である」は確かに大事なこと。
読了日:10月23日 著者:森永卓郎


まだ大どろぼうになっていないあなたへまだ大どろぼうになっていないあなたへ感想
日々のうまくいかないことも、それはまだ自分の仮の姿だから。大どろぼうになって自分の望むものを手に入れるのだ!大人になっても夢みることは自由。
読了日:10月23日 著者:ヨシタケシンスケ


介護未満の父に起きたこと (新潮新書 1098)介護未満の父に起きたこと (新潮新書 1098)感想
要介護状態まではいかずとも、単身で暮らす父の生活の様子を見守り、声かけをし、そしてお金(物やサービスを提供する形で)の援助もしている著者の記録。自費のヘルパー費用が、月15万円(著者負担)というのはなかなかできることではないな。著者の父は82歳から87歳まで、年齢なりの低下している部分はあれど、介護認定を受けても要支援2という状態でいられるのはすごい。自分も「介護未満問題」に直面することが出てくるかもしれないので、参考にさせていだたく。
読了日:10月26日 著者:ジェーン・スー


マリッジ・アンド・ゴースト・ストーリーマリッジ・アンド・ゴースト・ストーリー感想
27歳の春崎とさやかは結婚するも、すぐに離婚届を提出。ただ、同棲していたこともありふたりの生活は続いていた。そこに同級生の幽霊が現れて…。なかなか自分のなかでのテンポが上がらず、ページ数のわりに読了まで時間がかかった。あんまり入り込めず。
読了日:10月27日 著者:大前粟生


暴走正義暴走正義感想
ミステリー短編集。6編収録。SNSの時代だからこそのストーリーが多い。もう少し前の時代では考えられなかったことだなと思う。さらっと読了。
読了日:10月27日 著者:下村 敦史


真夜中に吠えたくなって真夜中に吠えたくなって感想
夕刊フジで連載されたエッセイ(2021年3月から2024年12月)をまとめたもの。コロナ禍の影響を受けた生活のことがよくわかる内容が多いが、読んでいて面白いのはインドや沖縄を旅した時の様子について描かれたもの。
読了日:10月28日 著者:椎名 誠


おまえレベルの話はしてないおまえレベルの話はしてない感想
将棋の世界の話。芝のパートと大島のパートに分かれているが、私は大島のパートに引き込まれた。家族も応援して将棋界のトップを目指していくが、本人が自分の力に限界を感じている場合の辛さは、将棋に限らず、スポーツや芸能の世界でもたくさんありそう。
読了日:10月29日 著者:芦沢 央


ベスト・エッセイ2025ベスト・エッセイ2025感想
井上荒野氏、岸本佐和子氏、河﨑秋子氏、小川洋子氏他、好きな方たちのエッセイはもちろん、上坂あゆみ氏他初めて読む方のエッセイでもいいなと思うものがあった。酒井順子氏の「自分の相撲」についての意見は私も同意。
読了日:10月29日 著者:青山ゆみこ,浅田次郎,浅野忠信,五木寛之,井上荒野,上坂あゆ美,上間陽子,江崎文武,蛭子能収,ERIKO,大川慎太郎,小川洋子,小佐田定雄,小山内恵美子,角田光代,笠井瑠美子,川内有緒,河﨑秋子,川添愛,川村湊,岸本佐知子,鯨庭,齋藤陽道,最果タヒ,柴門ふみ,佐伯一麦,酒井順子,佐々木幹郎,佐佐木陸,沢木耕太郎,市街地ギャオ,柴田一成,鈴木咲子,鈴木涼美,スズキナオ,千宗室,髙樹のぶ子,髙嶋政伸,天童荒太,富田望生,西山繭子,延江浩,信友直子,長谷川宏,蜂飼耳,林真理子,早見和真,原田宗典,平松洋子,平芳

読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:6479
ナイス数:481

災疫の季節災疫の季節感想
反コロナワクチン派と病院との対決。カルトの教祖に従うように反ワクチン派のリーダーの言うことをそのまま信じるのは自分で考えることを放棄して責任を負うこともなく、楽ではある。状況がわからないときはなおさら。でも、自分で自分のこととしてきちんと考えないといけないなと思う。殺人事件は起こるものの、ミステリ色は薄め。
読了日:10月01日 著者:中山 七里


文房具ソムリエの手帳時間文房具ソムリエの手帳時間感想
紙の手帳の使い方本。ただスケジュール管理のためだけに使うのではなく、目標実現のツールにもなるという考え方。仕事では紙の手帳を使っているが、プライベートの方はスマホのスケジュールを使うようになった。やっぱり紙の手帳の方が自分には合っているかも、と読んでいて思った。
読了日:10月03日 著者:石津ヒロシ


誇り高き週末 (集英社文庫)誇り高き週末 (集英社文庫)感想
1991年に単行本、1994年に文庫が出ていて、その改訂版。タイトル作含め、「週末」が作品名につく3作品を収録。会社に家族が電話をかけて呼び出す、緊急連絡をFAXでする…というところに時代を感じるが、今読んでも充分安心して楽しめる。
読了日:10月03日 著者:赤川 次郎


雨利終活写真館 (小学館文庫 あ 56-1)雨利終活写真館 (小学館文庫 あ 56-1)感想
遺影専門の「雨利写真館」で働き始めたハナ。残された遺言状や写真の謎を探る連作短編集。突然亡くなってしまったことで残るわだかまりとどう向き合うかがテーマだとあとがきにあったが、まさにその通りの内容。誰かの死は残された人の向き合い方、解釈の仕方の問題となることが多いだろうなと思う。
読了日:10月04日 著者:芦沢 央


ブラフマンの埋葬ブラフマンの埋葬感想
第32回泉鏡花賞受賞作品。かなり前の作品なのに、未読だったので手にした。「創作者の家」に現れたブラフマン。ブラフマンを変にかわいらしいキャラクターとしてではなく、あるがままの生き物の状態として描いているところが、かえって人と生き物の愛情、交流がストレートに伝わってくるところがいいなと感じた。
読了日:10月05日 著者:小川 洋子


おいしい東京ひとり散歩~街の今昔と食を楽しむ (だいわ文庫)おいしい東京ひとり散歩~街の今昔と食を楽しむ (だいわ文庫)感想
手持ちの本を読み終えてしまい、遠征先で購入。東京で時間ができたときの過ごし方のヒントに。
読了日:10月05日 著者:鈴木伸子


教養主義の没落: 変わりゆくエリ-ト学生文化 (中公新書 1704)教養主義の没落: 変わりゆくエリ-ト学生文化 (中公新書 1704)感想
TV「あの本、読みました?」で取り上げられていたのがきっかけで読んだ。教養主義が輝きをもっていた時代から、重視されなくなるまでの流れ。高等教育の裾野が広がり、かつそれほど知識がなくても就ける仕事(グレーカラーとここでは言われている)が増えたことが大きな要因。「現実の政治や官吏としての仕事を相対化し、反省するまなざしが教養だった」、「教養教育を含めて新しい時代の教養を考えることは、人間における矜持と高貴さ、文化における自省と超越機能の回復の道の探索であること」。
読了日:10月08日 著者:竹内洋


翠雨の人翠雨の人感想
科学者・猿橋勝子の生涯。女性が勉強をし、進学すること自体ほとんど許されないような時代に、両親がその選択を応援し、第一線で活躍できる科学者になったのはすごいこと。史実をもとにしたフィクションということだけど、伊与原さんだからこそ、実験の部分など細かなところの記述がいいなと思った。晩年は好きな研究現場ではなく、指導の道に打ち込んでいたようだが、「男性優位の科学界の中で、まずは自分が階段を登る。天井を破る。女性がその地位にいるのが当たり前の世の中が、少しでも早く来るように」という思いから。
読了日:10月13日 著者:伊与原 新


料理と利他 (MSLive!Books)料理と利他 (MSLive!Books

)感想
土井善晴さんと中島岳志さんの2回のオンラインイベントをまとめたもの。直観、心の目でみることの大切さは科学でも料理でも大切なのだと思う。その感覚を鈍らさないようにしたいけど、AI、オンラインでのやりとりなどが増えていって、どんどん人としての感覚が鈍る方に向かっているなとも思う。土井さんの、和食は混ぜるのではなく和える、味にムラがあるのが良いという言葉は意識して調理したい。
読了日:10月13日 著者:土井善晴,中島岳志


本でした (一般書)本でした (一般書)感想
2人の男性がちょっとした手がかりから元の本の形に復元できるという本屋を開いた。その本屋に持ち込まれたタイトル、書き出しの文章などから広がるストーリー。オチはなんとなく読めたけど、想像を広げて読むには楽しい1冊。
読了日:10月13日 著者:又吉 直樹,ヨシタケ シンスケ


やさしいお店で謎解きを お店×ミステリ アンソロジー (双葉文庫 ほ 07-08)やさしいお店で謎解きを お店×ミステリ アンソロジー (双葉文庫 ほ 07-08)感想
お店を舞台にしたミステリーアンソロジー。全体的にあっさりした印象。好みは坂木司「東京、東京」。
読了日:10月14日 著者:大崎梢,岡崎琢磨,今野敏,坂木司,竹吉優輔


酒亭DARKNESS酒亭DARKNESS感想
居酒屋を舞台としたホラー13編と旅先のミステリー1編。ひゅっとうすら寒くなるような感覚が私の好みだった。お店の舞台も全国各地に渡っていて、その雰囲気も楽しめる。
読了日:10月15日 著者:恩田 陸


長くなった夜を、長くなった夜を、感想
両親に言われたことを守って生きてきた姉の環、学生時代からずっと自由に生きて結婚出産離婚を経ている妹の由梨。環は38歳になっても実家から出す、給与は親に渡してそこから小遣いをもらう生活。環は妹の子の世話をし、愛情をかけ、自分の子にしたくなるが…。親の言いなりになってきた結果、自分の気持ちがわからないままの人生であったことに気づくのはしんどい。でも、そこから新たな人生がやってくるのでは。
読了日:10月17日 著者:中西 智佐乃


ときめく美術館めぐり 関西版 (ぴあMOOK関西)ときめく美術館めぐり 関西版 (ぴあMOOK関西)感想
関西の美術館紹介。京丹後の安野光雅館とか自然豊かなお庭のあるところがいいな。アールブリュッドというテーマで3館紹介されていて、そのなかでは未訪のみずのき美術館(亀岡)に行ってみたい。美術館カフェもいろいろ気になるけど、中之島の国立国際美術館のオムレツが載っている痺れナポリタンの定食を食べたい!
読了日:10月18日 著者:


ぼく、バカじゃないよぼく、バカじゃないよ感想
かな表記が多いけれど、児童書の扱いではないかな。5歳のとっちゃんが、親や園の先生から指示されることがすんなり受け入れられず、知的障害の疑いをもたれるけれど、おばあちゃんはとっちゃんのことを認めていて「かしこい」と肯定してくれる。親や先生以外に存在をまるっと肯定してくれる人の大きさ。
読了日:09月17日 著者:藤野千夜


ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる (岩波新書 新赤版 2071)ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる (岩波新書 新赤版 2071)感想
駆け足で読んだのでもっとじっくり読んだ方が自分のなかに落とし込めたと思う。結婚、恋愛に価値を置きすぎず、他の関係性も大切に。ケアの関係性。
読了日:09月17日 著者:小川 公代


記憶にありません。記憶力もありません。 (文春文庫 つ 11-30)記憶にありません。記憶力もありません。 (文春文庫 つ 11-30)感想
久々の土屋先生のエッセイ。お年を召されても変わらないユーモアのスタイルに安心。このまま突っ走っていただきたい。
読了日:09月19日 著者:土屋 賢二


義父母の介護 (新潮新書 1052)義父母の介護 (新潮新書 1052)感想
著者の義両親の介護記録。別のエッセイでもよく触れられているので、ある程度は知っていたけれど、介護、仕事、プライベートを全部回していくのは大変。介護はなかなか予定通り、思い通りにはいかないもの。著者は最初から介護はプロに任せると決めていてもこの大変さ。結局、大事なところは家族が判断して動かないといけない場面が多々。でも、支援者側からの立場(私は介護業界ではないのですが)でいうと、いくら費用を払っていたとしても家族が全然協力的ではなく他人任せっていうのはやる気が削がれるし、できる範囲で協力してほしいもの。
読了日:09月22日 著者:村井 理子


心の鎧の下ろし方心の鎧の下ろし方感想
「生きていくために身につけたよごれや鎧を前に出すのではなく、その人が本来持っていた生きていく根本の何か美しいものを、ためらいなく前に出せるようになると、自然とそのよき部分で自らの周囲とつながっていけるのではないか」。上手に周囲と折り合いをつけながら生きていくためのヒント。大学教授として授業をされてきたなかで、コロナ禍をきっかけにオンライン授業が始まり、録画もされるということで「そのとき、その場のみで、そこにいる学生とともに立ち上がる特別な瞬間、としての講義、は、失われたのである」という言葉にハッとした。
読了日:09月23日 著者:三砂ちづる


こんな世界でギリギリ生きています みらいめがね3こんな世界でギリギリ生きています みらいめがね3感想
『暮しの手帖』の連載をまとめたもの。シリーズ3冊目。食いしばり癖のところは私自身悩んでいるので共感。ヨシタケシンスケさんのイラストも楽しい。
読了日:09月23日 著者:荻上チキ


7人の7年の恋とガチャ7人の7年の恋とガチャ感想
7人が離島で過ごすリアル恋愛バラエティ。そのときにメンバーのひとりであるまつりが途中離脱。7年後に同じメンバーで再度集うが…。恋愛要素と謎解きが一緒に楽しめるかと思いながら読んでいったが、最後までハマりきれずに読了。
読了日:09月25日 著者:大前 粟生


いわずにおれない (集英社文庫)いわずにおれない (集英社文庫)感想
まどさんのエッセイ・詩集。自分の身体や小さき命に対する関心がとても強く、素直に感じられたことを詩とされている。歳を重ねらてきたからこその言葉の重みと、一方で軽やかさも感じられる。エッセイのなかでは「マイナスと思われているいろいろなこと、年をとるとか、忘れるとか、飽きるとか、休むとか、あるいは一番大きなところでは死ぬっちゅうこととか、そういうのも本当はみんな必要なことなんだと思います」の言葉が印象的。
読了日:09月26日 著者:まど・みちお


独り言の多い博物館独り言の多い博物館感想
思い出の品を預かる『別れの博物館』。博物館に思い出がリンクするその物を預けてしまうことで、心残りであった思いをふっきって、持ち主が前に向くことにつながる。博物館に勤めるのは数字が苦手で、スーパーの品出しの仕事がうまくできなかったカケス。
読了日:09月26日 著者:標野 凪


うわべの名画座 顔から見直す13章うわべの名画座 顔から見直す13章感想
映画を中心に芸能人の顔から時代を読む。『顔面放談』の続編的作品だが、今回もあんまり私には刺さらず。ぼちぼち著者の新作小説を読みたい。
読了日:09月27日 著者:姫野 カオルコ


天然生活2025年4月号天然生活2025年4月号感想
最近お弁当づくりにテンションが上がらないので気持ちを上げるために。レシピの紹介も良いのだけど、いろいろな人の自分のために作っているお弁当を見るのが好き。木製おにぎり型紹介も良かった。いつもおにぎりにするときはラップで包んでいるけど、木製型でつくったおにぎりが美味しそう。
読了日:09月27日 著者:


日々、実験中。そして、「すごくなくていい」。 つれづれノート47 (角川文庫)日々、実験中。そして、「すごくなくていい」。 つれづれノート47 (角川文庫)感想
シリーズ47冊目。2024年8月から2025年1月までの日記。「幸せとは、やりたいかとを実行できること。やりがいは、そこへ向かって動いているという実感」、「問いは段階的にわいてくるので、わいてきた時にひとつずつ解決すればいい」、「伏線を知っているのも それを回収できるのも自分だけ 自分にしかわからない だから人の意見を聞きすぎないように」。
読了日:09月29日 著者:銀色 夏生



読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:7164
ナイス数:522

あの子とOあの子とO感想
吸血鬼シリーズ。タイトルのQに続いてOなのはオオカミのこと。気楽に読める一冊。
読了日:09月01日 著者:万城目 学


だいたいしあわせ【アガワ流、日々を楽しく過ごすコツ。】だいたいしあわせ【アガワ流、日々を楽しく過ごすコツ。】感想
新聞で連載されたエッセイ。文章も素敵だが、阿川さんが描いている挿絵も温かみがあって良い。能登の災害について触れられている文章がいくつかあるが、こちらの本の印税は全て能登の被災地の復興のために寄付されるそう。
読了日:09月01日 著者:阿川佐和子


へびつかい座の見えない夜へびつかい座の見えない夜感想
身近な人と壁を感じたり周囲とうまくやっていけないと思っていたりする人たちの物語。5編収録。「きみは湖」は既読。最後の肩透かし感が面白いなと思ったのは「梅雨が来る前に」。次点で「きみは湖」、「トカゲのいる闇」。
読了日:09月02日 著者:砂村 かいり


マザーアウトロウ (100min.NOVELLA)マザーアウトロウ (100min.NOVELLA)感想
若い蹴人と再婚した40歳の波那。蹴人が会わせたがらなかった53歳の義母・張子はとにかくエネルギッシュ。波那と張子は「マブ」な関係となり、張子に引っ張られていろいろな経験をしていく。型にはまらないぶっとんだ義母と過ごし、波那は自身の出産もなるようになると身を任せることに。明確なライフプランニングをもって生きなくても、こうしたいという欲求をもっていれば良い方向にいくのでは、と思わせてくれた。
読了日:09月05日 著者:金原 ひとみ


一橋桐子(79)の相談日記一橋桐子(79)の相談日記感想
『一橋桐子の犯罪日記』続編。桐子は雪菜とともに高齢化した団地の管理人となって団地を良くしていく活動に奔走。住民の状況を把握できない、地域の管理をする人の不在、身寄りのない人の亡き後等、多くの地域で同じような課題が出てきているだろうなと思う。活動に反対する人がいながらもパワフルに活動する桐子が力強い。
読了日:09月06日 著者:原田ひ香


ダークネスダークネス感想
『ダーク』の続編。読んだのかどうかもはっきり覚えていないので、こちらを単体で読んだような感じ。ミロと20歳の息子ハルオの逃亡劇。ずっとハラハラしながら読んでいたが、最後がスプラッタな感じであっけなく終わった印象。
読了日:09月06日 著者:桐野 夏生


青の純度青の純度感想
バブル期にブームとなった画家ジャンピエール・ヴァレーズの原画展が開催されるという話から、美術系編集者であるゆ真由子は、今の時代になぜヴァレーズなのか、謎が多いヴァレーズに迫る本を出そうと事実を追っていくなかでいろいろな闇がみえてくる。マリンアートで昔ブームになったというところで思い出すのか○ッセン…勝手にそれを想像しながら読んでいた。読み応えのあるミステリーで満足。
読了日:09月07日 著者:篠田 節子


しふく弁当ききみみ堂しふく弁当ききみみ堂感想
お弁当屋「ききみみ堂」が、依頼者の思いをのせて、届ける相手のためだけに作る「しふく弁当」。その人のためだけに作られるお弁当は気持ちに寄り添うもの。あたたかな気持ちになれるけれど、インパクトは弱め。
読了日:09月07日 著者:冬森灯


ネバーランドの向こう側ネバーランドの向こう側感想
30歳まで親の庇護の元暮らしていたが、親の死去により自分で生きていくことになった実日子。生活力がなく、周りに馬鹿にされていたが、徐々に自分で人間関係を築き、生活を組み立てていく。お見合い相手である椎名さんと結婚・交際をするわけでもなくゆるゆると繋がっているのも面白い。内容にぴったりのタイトルも良い。
読了日:09月08日 著者:佐原 ひかり


踊れ、愛より痛いほうへ踊れ、愛より痛いほうへ感想
家族からも周りの人からも距離をとって生きるアンノ。思いと言葉が必ずしも一致するわけではないということを感じさせられる。家族だから通じて当然ということもないし、アンナが家の敷地内にテントを張って生活するというのもおかしなことだと思うけれど、似たような生活をしているケースを知っているだけに、その人にとっては必然のことなんだろうなとも思う。あーちゃん(付き合っていた相手の祖母)がパンチが効いていて「(子どもは)つくんないほうがいいわよ、あなたみたいな性悪女は」、「あなたは、なんでも自分の好きにできるから。→
読了日:09月09日 著者:向坂くじら


一撃のお姫さま一撃のお姫さま感想
6編収録。どれもぶっとんでそうな感じにみえるけど、現実にありそうでもあるなぁと思って読んでいた。どれも面白い!が、特に面白かったのはタイトル作と、「最悪よりは平凡」、「家出の庭」。
読了日:09月10日 著者:島本 理生


たえまない光の足し算たえまない光の足し算感想
第173回芥川賞候補作。ナンパ師、異食者、フリーハグの人。どれも現実感のないようにみえる若者たちの物語。ページ数のわりに読むのに時間がかかった。物語に入り込めないまま読了。
読了日:09月13日 著者:日比野 コレコ


妻はりんごを食べない妻はりんごを食べない感想
突如所在がわからなくなった妻を探す暁生。連絡はとれるのに、居場所が掴めない妻の縁のある地をめぐるところがロードノベル的ミステリー感があって面白かったが、それにしては終結が無難というか面白みに欠けた感じがした。タイトルのりんごもそれほどキーになるとは思えず。
読了日:09月13日 著者:瀧羽 麻子


父が牛飼いになった理由 (集英社新書)父が牛飼いになった理由 (集英社新書)感想
公務員を退職して牧場を始めた著者の父。なぜそのような選択をしたのかというところから始まり、家系図を追っていく。父のやってきたことに興味をもち、今となっては本人から話を聞くことが叶わない状態(高次脳機能障害で要介護状態)で、このように本にまとめてもらえるのは今のお父さんには理解は難しいだろうけど、幸せなことだなと思った。
読了日:09月15日 著者:河﨑 秋子


スノードームの捨てかたスノードームの捨てかた感想
著者初の小説集。人間関係のなかで、ひやっとしたり、ぞっとした瞬間の肌感覚を思い出させるところがあって好み。6編中、タイトル作、「背」、「いくつもの窓」が特に好み。
読了日:09月15日 著者:くどう れいん


蛍たちの祈り蛍たちの祈り感想
家庭環境に恵まれなかった幸恵と隆之。そのふたりの再会によって、ふたりが関係する人たちが救われていくという連作短編集。親がいくらしんどい状況にあっても子に責任はないのに、子を大切に育てることなく、むしろ親がケアを求めるもしくは子が捌け口になるケースが現実にも多く、それを思い出してげんなり。親に求められない分、救ってくれる第三者に出会えると良いのだが、それも偶然の要素が大きいしな…といろいろ考えることになった読書体験。
読了日:09月16日 著者:町田 そのこ


帰れない探偵帰れない探偵感想
探偵が自分の事務所のありかがわからなくなってしまうという物語。事務所がなくなるというのは、社会的なアイデンティティの喪失、居場所がないことでの足下の不確かさにつながると思うのだが、それを苦にするようにもみえず、ふわふわとしている。私もこちらを読んでいて、ふわふわとしていて手応えがないように思うが、この小説の場合はそれで良いのかも。
読了日:08月17日 著者:柴崎 友香

午前三時の化粧水午前三時の化粧水感想
40代で体重が130キロ近くあった著者が、化粧水をつけて肌が変わったことをきっかけに、美容に目覚め、食生活を見直した。結果、30キロ近く体重を落とすことに成功。炭酸飲料が好きで、毎日リットル単位で飲んでいたが、ルイボス茶に置き換えるようにもなった。そのきっかけをつくった女性とは結婚。40代になっても人生変えられるという勇気がわく。
読了日:08月18日 著者:爪 切男

歳月 (岩波現代文庫 文芸369)歳月 (岩波現代文庫 文芸369)感想
2007年に刊行された詩集の文庫化。著者の没後に甥が発見した詩を編んだもの。夫・三浦安信氏は1975年に亡くなり、その後31年間1人で過ごした著者。夫のことが大きな存在であったことがわかる。
読了日:08月19日 著者:茨木 のり子

酒を主食とする人々: エチオピアの科学的秘境を旅する酒を主食とする人々: エチオピアの科学的秘境を旅する感想
「クレイジージャーニー」というテレビ番組のためのロケで、著者がエチオピア南部へ行った時の話。番組ではたった1時間の放送だったのが、かなり中身の濃い1冊に。コンソとデラシャという村に滞在して、酒をメインとした生活について迫る。食生活も不思議だが、デラシャでは家を焼いたり焼かれたりが頻繁にあるというのが怖すぎる。
読了日:08月21日 著者:高野秀行

どうせ世界は終わるけどどうせ世界は終わるけど感想
帯には「"ノン・パニック"終末小説」とある連作短編集。今の私の気分とはあまり合わず流し読み的に読了。以前読んだ著者の作品とは印象が変わった。
読了日:08月21日 著者:結城 真一郎

私たちが轢かなかった鹿私たちが轢かなかった鹿感想
同じ出来事を登場人物のふたりがそれぞれの視点から描いた物語。5編収録。どれも不穏な空気なのが荒野さんの作品だなと感じられて私の好みであった。タイトル作品と「犬の名前」が特に好きな作品。
読了日:08月22日 著者:井上 荒野

クロエとオオエクロエとオオエ感想
最近の有川作品のなかでは特別好み!3代続いた宝石商の家庭で育った大江頼任と、彫金の職人の娘・黒江彩とのお仕事ラブコメ。大江は宝石を価値で評価するが、黒江はあくまで自分が気に入った石に好きなデザインを施すことに意味を見出す。宝石に対する見方の違いが面白い。でも、実際に使うのは女性の方が多いのに、男性が値打ちを決めるのはおかしなことという指摘もあって、多くの女性は同意するのでは。読んでいてとても楽しかった。
読了日:08月23日 著者:有川 ひろ

関係のないこと関係のないこと感想
日常の風景で、何か引っ掛かりのある気持ちや場面を物語にしたもの。5編収録。全体的にさらっとしていて、印象には残りづらい印象。好みは「片翅の蝶」、「おそらくは、たぶん」。
読了日:08月23日 著者:上田 岳弘

初子さん初子さん感想
2007年に刊行された『うつつ・うつら』に1編を加えて刊行された作品。3編収録。会話の流れや言葉づかいで京都だなと感じる。タイトル作と「まっ茶小路旅行店」が特にいいなと思った。早逝されたことが惜しまれる。
読了日:08月25日 著者:赤染晶子

孤独の時間。孤独の時間。感想
孤独をテーマに書かれたエッセイ集。44人の書き手それぞれの孤独があるなか、奈倉有里氏「孤独の扇動」が興味深い。孤独の定義から始まり、「"孤独"とは人の購買意欲を煽るためにずいぶん都合のいい概念だなあ」、「その"孤独"は、商品を売るための扇動にすぎないんじゃないか」。皆川博子氏「孤独-その二つの貌-」の文章も凛としていて素敵。solitudeとlonlinessについて。
読了日:08月27日 著者:

若葉荘の暮らし (小学館文庫 は 24-3)若葉荘の暮らし (小学館文庫 は 24-3)感想
洋食屋でアルバイト生活を送る独身のミチル。コロナ禍でアルバイト収入が減り、支出を抑えるために40歳以上の女性だけが入居できる共同生活の住まい、若葉荘に移る。コロナ禍は特に多くの人が生活に不安を抱えていたが、特に単身で仕事が不安定だとその不安も大きい。ミチルが最後に「自分自身を信頼できるようになりたい」と言えるようになったのが良かったなと思った。
読了日:08月28日 著者:畑野 智美

エレベーターのボタンを全部押さないでくださいエレベーターのボタンを全部押さないでください感想
国連を退職し、ノンフィクション作家となった著者がさまざまな媒体で発表したエッセイをまとめたもの。内容も多岐にわたりおもしろいが、亡父について書かれたものがいくつかあり、印象に残った。著者が母、妹と運営しているというギャラリーも珍しい展示や発表をされているようで興味深い。
読了日:08月29日 著者:川内 有緒

私と街たち(ほぼ自伝) (河出文庫 よ 24-1)私と街たち(ほぼ自伝) (河出文庫 よ 24-1)感想
単行本は既読。文庫には新たに書き下ろしエッセイを収録。ばななさんのこれまでの人生について。5歳から自分は作家で、それを社会に認めてもらうためにデビューしたというのがすごいけど、ばななさんらしい気もする。
読了日:08月30日 著者:吉本 ばなな

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