住み慣れた家、いつかリフォームしようねと姉や兄と夢を語った家…。
狭いアパートに移り、家族が号泣する中わたしはこの家の太陽になろうと思いました。
家族の中で1番子供だったのに、なぜか頑張ることを選択したのです。
そう、わたしは自分でこの道を選択したのに、『こんな事になったから、家族がみんな弱いから、私が頑張らなきゃならなかったんだ、なんて可哀想なんだ、誰かに慰めてもらわなくちゃ』…というように、自分の記憶をすり替えたのです、自動的に。
そして結婚してからは夫の浮気。
わたしは幸せになれない。
愛されず愛す側…それを証明していきました。
夫と離婚して、次のターゲットは…そう、長女だったのです。
もちろんわたしにそんな意識などありません。
でも、わたしの潜在意識はその現実をジリジリと引き寄せて行きました。
わたしがわたしを可哀想にしている事に気付くまで、終わるわけがなかったのです。
頑張らなきゃいけない、学校も行かなきゃならない、行けないなんて恥ずかしい、中卒じゃどこも認めてくれない……その思い込みを長女はベリベリベリベリと剥がしてくれたのです。
剥がれるまでにはものすごく葛藤があり、倒れそうにもなりました。
でも長女が生きてくれているだけで充分だと思えたわたしは、『〜ねばならない』事なんて何もない事に気付けました。
学校に行かなくてもいい、卒業しなくてもいい、しんどいって言っていい、死にたくなっていい、親を責めていい、何も出来なくていい………。
わたしは自分を可哀想に思ってもらわなくて良くなったと同時にそんな事にきづけたのです。
そして長女の拒食も不登校も終わり始めました…