プジョー308のディーゼル (PEUGEOT 308) | ドイツ、フランス、イタリア、ヨーロッパのクルマが好き

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ヨーロッパでは、ディーゼル車の比率が50%を超えているにも関わらず、日本には排ガス規制や販売戦略の問題があって、なかなか輸入されませんでした。

 

しかし、近年になってメルセデス・ベンツのEクラスを皮切りに、ようやく日本にもディーゼル車が輸入されるようになりました。

 

そしてついにPSAグループ(プジョー・シトロエン・DS)からもディーゼルがラインナップされました。

 

どのようなフィーリングなのか気になっていたのですが、308 BlueHDi の試乗記(ただし、音だけ)が公表されましたので、要点を紹介します。

 

 

 

308 BlueHDi には、ディーゼル特有のガラガラ音はあります。

 

 

これを言ってしまったら、この記事がここで終わってしまうので、もう少し話をします。

 

音に対して不快に感じるかどうかは、音量ではなく、音質だそうです。

 

さらに、「ここでこの音出す?」という、タイミングの悪さもあるそうです。

 

これは納得できます。

例えば、昔のBMWは大きい音を出します。しかしアクセルに対するエンジンの反応がよく(つまり音の出方のタイミングが良く)、音質がいいので、全く気にならないどころか気持ちの良いサウンドでした

 

308についてはその辺がどうかということですが、あまり気にならないようですけど、やはりガラガラしているみたいです。

 

停車時は、特にガラガラ音がするらしいです。

 

しかし、アイドリングストップ機能によりエンジンが止まれば気にならないとのこと。。。。。当たり前です!!

 

でも、308 BlueHDi はアイドリングストップ機能での、エンジンのかかり方が秀逸だそうです。

 

ブルンッ!とかかるのではなく、シュタタタッ!としなやかにかかって、音も気にならないそうです。ホントかな?

 

最近のアイドリングストップ車はリスタート時の振動が少なくなりましたが、今でも音と振動は気になるので、308がどれだけしなやかなのかは自分で確認してみないとわからないですね。

 

さらに308はスポーツモードに切り替える機能があり、これを使えば、ガラガラ音がコロコロ音に変化するそうです。でも、オーディオの力を借りているとか。

ちょっと残念です。

 

 

いろいろ書きましたが、308は308。

「あばたもえくぼ」です。

私にとって魅力のあるクルマに変わりありません。

 

 

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ではなぜ、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも大きな音と振動がするのでしょう。

トラックと乗用車を比較すると違いが分かりますね。

 

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、どちらも霧状の燃料をエンジン内で圧縮した後、爆発させて、それで得られる力をタイヤに伝達しています。

 

 

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとでは、燃料を爆発させる方法が異なります。

 

ガソリンエンジンは「点火」、ディーゼルエンジンは「自然着火」です。

 

 

ガソリンエンジンは、「スパークプラグ」という火花を散らす部品によって圧縮された燃料に点火し、爆発させています。

 

一方、ディーゼルエンジンは、「スパークプラグ」がありません。

軽油は空気と混ぜて加圧すると温度が上がり、自然に着火するので、その現象を利用しています。

自然着火には、かなりの圧力が必要で、ガソリンエンジンの約2倍まで高めなければ自然着火しません。

つまり、ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べてエンジン内の圧力が2倍も高いため、かなり勢いよく爆発しており、振動や音が大きいのです。

 

最近では技術も進歩し、コモンレール方式といって燃料を細かく噴射して爆発をコントロールする技術が開発されたり、エンジンの筐体や遮音材を強化したりして、不快な振動や音が改善されてきました。

 

その甲斐あって、静粛性が求められる乗用車にもディーゼルエンジンが使用されるようになってきました。

 

 

ちなみに、ディーゼルエンジンモデルの車両価格が高いのは、エンジンの振動や騒音を抑えるために、様々なところを強化しており、結果としてガソリンエンジンよりも部品が多くなってしまうからです。

 

 

 

バイバイ