価値観というものは
それが自分とあまりにもかけ離れている人物に出会うときに
揺らいでしまうものなのかもしれません。
それを強固に持ち続けようと思えば思うほど、
その揺らぎは大きくなっていってしまう。
揺らぎの渦中にいるときは、
その揺らぎによって、眩暈を引き起こされたような
状態になり、それが落ち着いた後の世界を想像することは
困難なのかもしれないが、ひとたび、その揺らぎが収まってみると
自分が元々いた位置から大分離れた場所に立ってしまっていることにきづいたりする。
そんなときに、人は旅に出るのだろうか。
映画の中の最後の旅立ちは、
はたからみると不幸な旅立ちなのかもしれないが、
本人にとっては、そうではないのかもしれない。
もちろん幸せでもない。
そんな感覚を持ったまま、彼は旅を続けるんでしょう。
Sandpiper・・
良いタイトルの映画ですね。