90年代初頭のフランス映画に良く合ったような
若者活劇といった趣。
若者特有の悩みを登場人物たちが抱えていて、
何かのきっかけでそれが解消しないまでも、薄まって新しい可能性をつかんでいく
この時期のフランス映画ミニシアター系は、演技もくどくなくて、
役者も演技派がそろっているので、本当に、その辺の雑踏に
たたずんでいる若者達を追っているような気分になります。
エリック・ゾンカってこういう手法がうまかったですね確かに。
『天使が見た夢』はだから、強烈な印象がのこったんだろうなあ
それはさておき、淡々とした流れの中にも
希望を見出せる展開。
この不況の時期に、何かしらの希望を見出せないでいるのであれば
この映画はうってつけかもしれませんね。