『となりのトトロ』(ジブリ) | 極私的映画と音楽のススメ

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となりのトトロ
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子供にしか見えない風景。


それってなんでしょうね。

この映画で、それはトトロという生き物として登場します。


でも、
それはきっと大人にだって見える風景なんだろうと思います。

大人は、常識というフィルターを通して物事を考え、まわりの風景を見ています。
それは社会性という意味では当たり前のことなんでしょうけど・・

ただ、創造という視点で見るとこれは、時には足かせになってしまいます。


この映画は、
純粋な子供の持つ力がいかにすばらしいものかを
大勢の人々に分からせてくれたような気がしています。


純粋な子供達は、周りにあるものすべてが面白おかしい創造の対象なんでしょう。
それは、夢であり、希望であり、人生を楽しむということにつながっていくんでしょうね。



ふと赤毛のアンのエピソードを思い出してしまいました。

主人公のアンは家の近くの湖や、小道、そして小川に
その溢れんばかりの想像力で、とても魅力的な名前をつけていきます。


彼女は、この創造性をいつまでももつ続けていたからこそ、
つらい目にあっても立ち直ることが出来たんじゃないかなあ。


いつもの通勤途中、いつもの見慣れた散歩道

ちょっと、視点を変えて周りを見渡してみよう。
常識的な視点にはしばらくの間おさらばして。

もしそんな創造力をもつことができたなら、
あなたの心の中に、きっとトトロが顔をだしてくれるはず。


全世界の大人たちがきっとそんな視点を一日のうち数分だけでも
持つことが出来たなら、そんな日がくることがあったなら、
きっと世の中はもっと面白く、魅力に満ち溢れたものになるに違いありません・・


そんな日が来ることを祈りつつ・・



このブログは再録です。

今度はジブリ特集です

(初投稿:2006/04/14、再投稿:2006/6/23)