手の届かない夢を見た日に・・・・・こんなことも | mighty blue 碧のブログ

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好きに話して、好きに聞いて、好きに眠って

 

 

思い出せるかな あのころのように 何も考えずに 信じることができた

もちろん自分のこと そして愛する人のこと 手を差し伸べても 

もう届かない 長い時間の その彼方へ もう一度会いたいと

もう一度会いたいと 自分と愛した人と 今の愛が苦しいのでは無く

今の自分が惨めなわけでも無く 今愛する人が苦しいのでは無く

ただ無邪気に 好きだったあのころへ 愛ということばの意味も

知らなかったあのころへ 好きだということだけが愛だと思えたあのころへ

君の頬を伝う涙の訳も 君が風を受けて立っていることも

小さな僕が君の膝で眠りにつくころ

君は静かに旅立って行く 新しい未来へそして過去へ

君の感触が 空気の粒にように 時間に溶けてゆき やがて

やわらかく記憶から遠ざかろうとするだろう

でも僕の心は背一杯背伸びして 抵抗する

僕があの時決めたこと 君だけのヒーローになると 決めたこと

でも本当は 君が僕のヒーローだったのかもしれない

少しあたたくなった海を渡る風が 海から草原を吹き鳴らし

草が揺れる 少しあたたかく 少し恥ずかしいそうな 君の髪の

匂いがした そんな昼下がりの浅い夢・・・・・・・・・・・