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こんなに自分に甘い人間がいるのか!
大江健三郎の表現が面白いという噂を聞いて読み始めた。最初は主人公鳥の潔くない人間として嫌悪感を抱いた。自分と同い年の人間がこんなに逃げに逃げたらこんな風になるのか…と逆に恐怖心を抱いたりした。もしかしたら自分もそうなり得てしまうのか、と思ってしまうのは小説あるあるで、それがとても面白い。
結末はいい結末で終わり、我ながらホッとすると同時に欺瞞に満ちた世界は嫌だなぁって思った。
潔く勇猛果敢に強くありたいけど、一歩間違えれば退廃的に欺瞞に満ちた人間になってしまう。まさに表裏一体。
あと、親になるべく人には読んでほしいかも。
