暴力的で、肉欲的な描写が多い作品。ただそれだけでこの作品を逃してはいけないのだと思う。
宗教とは何なのか?をテーマにある宗教集落の中での出来事を題材にしている。読んで想像すると辛くなってくる描写もあるんだけど、そういう見てはいけないものを見てしまう感覚が先行してしまう。人間ってこういう側面を持ち合わせているのだなと思ったりもする。
特に告解のシーンはとても面白かった。未来の罪を赦してもらい、赦しを免罪符にして、それを実行に移す。宗教のシステムをうまく利用した行動に、主人公が宗教を客観視して捉えていることがわかった。そうなると自分と立場同じく、宗教の在り方を俯瞰してみれるようになり、この小説の描写も読めるようになった。
シリーズ物として8巻まで出ている本作品。まだまだ読みたい作品である。
