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易者酒井 易の言葉ブログ

易経は宝物の言葉がたくさん詰まった書物。
現代にも十分に通用する易の言葉を解りやすくお伝えするブログです。

お仕事をほっぽりだして、出家しちゃったあの子の現実を想像しながら立卦

 

「天雷无妄(てんらいむもう)九四」

  “それ正にあらざる時はわざわいあり”

 

 

残念ながら社会人としての現実は正しいことではないみたい。

でも、彼女の主観的な現実としては、

きっとものすごく正しいことなのでしょうね。

 

易は現実的な占いと言われますが、

そもそも人はそれぞれの主観の中で生きており、

人によって現実は違います。

 

まず、易のいう現実について考えてみましょう。

 

周易説卦伝に、昔の聖人が易を作った目的が記してあります。

「天地神明のはたらきを深く探り、これを賛助する」

天地神明・・・はっきりとわからないけれども創造主、

神のような存在のことでしょう。

我々人間は、そのはたらきを深く知り、

そしてそのはたらきに従い尽くして生きる、

その目的のために易を作ったと記されています。

 

世界全体を表すものを天地人(三才)と呼び

天の刻、地の利、人の和その三つが合致すると

良いはたらきが生まれるとする。

それが易の現実です。

 

そして人が容易に知ることができないその塩梅を

易占いに求めるのです。

 

さて、彼女の現実、天雷无妄 九四に戻ります。

 

この卦から読み取れることは

どうしようもない閉塞感(天地否)を

金銭的利益(風雷益)を手放して打破したと言う

現実でしょう。

 

正しい、正しくないは、一概には言えません。

 

また “貞にすべし 咎なし”と

芸能界に戻ることを、易は薦めてはいません。

しばらく彼女は、応じる者がなく寂しい思いをしそうですが。

 

天雷无妄、説卦伝からでした!

 

(易経上下 高田真治・後藤基巳訳 岩波書店より)