易者酒井 易の言葉ブログ -3ページ目

易者酒井 易の言葉ブログ

易経は宝物の言葉がたくさん詰まった書物。
現代にも十分に通用する易の言葉を解りやすくお伝えするブログです。

井(せい)は井戸のこと、

風は陰陽五行では木となりますので、

この卦は、木を水に入れ、水を上げる井戸の卦象にとります。

 

街の様子は変わっても井戸はそこにあり続け、

また、人々を育成する水は清らかでなくてはならない。

井戸のあるべき姿を唱えています。

 

そして、最もやってはならないことは、

「その瓶をやぶる、凶なり」として

瓶(つるべ)を壊し、使えなくしてしまうことだと言っています。

 

 

卦の解釈を拡充させて、

現代に置き換えて日常的にイメージしてみると

教育や福祉のあるべき姿にも通じます。

 

成人式や市民健康診断、

避難所は学区の小学校で行われます。

水風井は、街の小学校とも言えるでしょう。

 

 

「井収(みずく)みて

     ・・・・誰でも自由にこの井戸を利用でき、

幕(おお)うことなかれ。

     ・・・・覆いなどをする必要がない。

孚(まこと)あれば元吉なり。」

     ・・・・人の期待を裏切らぬだけの誠意があれば

         大いに吉である。

 

 

このように水風井は大変徳の高い卦なのですが、

同時に大変骨の折れる卦でもあるのです。

また、末を遂げないのです。

永遠に地道な努力をし続ける必要があります。

それは教育や福祉の真髄を表していると言えましょう。

 

小学校のある街の風景はごくありふれたものですが

携わる方々の長きに亘るご努力がしのばれます。

 

最近世間を騒がせているある小学校は、

水風井の徳からは遠いところにあるのでしょうか。

 

水風井からでした!

 

(易経上下 高田真治 後藤基巳訳 岩波書店より)