今日、ふと何年か前に、私の先生に立てていただいた年筮を思い出していました。
年筮というのは、冬至の時期(12月22日ごろ)に新年の運勢を占うものです。
地山謙 六四(ちざんけん)
この卦は、一言で表現すると謙譲の徳について顕されたもので
徳の高い良い卦です。
しかし、これを実践するのはそれはそれは難しい。
なぜなら、彖辞に“君子は終わりあり”
君子にして最後までコトを全うする、と書かれているからです。
・・・私、君子ちゃうし~(汗)
やはり私にとってとても大変な一年となりました。
私の身に次々に訪れた試練は
君子のあるべき姿“謙”について、
痛いほど教えてくれたと思います。
一見ヨサゲな卦ですが、
それを受けた問占者の社会的立場によって
解釈はとても深いものとなります。
また、爻辞の六四が、現象を的確に言い当てていました。
“謙をさしまねく”すなわち、謙がわかっている人材を
登用しなさいってことです。
実際に謙徳を備えたある人物にずいぶんと助けられまして
今日の私があるといえます。
易を知らなければ、この時期の一連の試練は
「まったくひどい目に遭った!私は運が悪かった」
で終わっていたかもしれません。
数年経過した後にも
改めて振り返ることのできる深い精神世界が
たった一行の卦のなかに込められています。
地山謙からでした!
(易経 上下 高田真治・後藤基巳:訳 岩波書店)