5月も半ばを過ぎ、満開のつつじに
春風がさわやかな季節もあともう少しでしょうか。
易経57番目に巽為風(そんいふう)という卦があります。
巽は辰巳の方角。季節でいうと4月からちょうど今頃。
象徴は「風」です。
巽順の徳は、スマートで物分りの良い態度です。
その何気ない態度の裏側、現実には、
「何かを手放している」姿があります。
何かを手に入れるためには、何かを手放さなくては
いけないですね。でも、
なかなか上手くできないのが人情。
じたばたせず、欲張りもせず、
大切なものを春風に乗せてそっと手放し、
譲っている姿を巽順と言います。
又、巽は商売の卦でもありますが、営利至上主義は
巽の態度とはいえません。
近江商人哲学の買い手のため、社会のため、が相応しいようです。
しかし、この春は寒かったり、暑かったり、
いろんなものが他国から飛んで来たりで
巽の落ち着きのなさが表面化したようでしたね。
ほんのひとときかもしれませんが、おだやかな春を味わいましょう。
巽為風からでした!
(易経 上下 高田真治・後藤基巳:訳 岩波書店)