VICカラーにファレホのプライマーは使えるのか? | ガラクタメモリー

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近年プラモ関連の水性塗料の充実が目覚ましいですが、その中でも私が個人的に特にお気に入りの塗料「VICカラー」があります

 

 

VICカラーの特徴として

筆のハケ目がとにかく出にくい

ニオイがほぼ無い(ファレホのような甘いニオイも無い)

乾くのが思ったよりも早い

色数が豊富

基本6~7割程度ツヤ有り

があげられます

 

実際の乾燥速度で言えばファレホの方が早いですが、比較しても全然遅いということはないです

同系統で乾燥も硬化も一番早いのは原液で塗った時のアクリジョン…というかアクリジョンは乾燥と硬化に関しては数十段レベルが違う。塗膜強度のみで言えば他の塗料は足元どころか全く話にならない。ただそれはあくまでも”塗膜強度のみ”に関してで、他の性能としてはウーンといった感じですが…。

 

アクリジョンに関しては本題ではないので多くは語りませんが、色付きのプライマーとして使うのが今のところ一番有効的に使えるのかなと思っています(ファレホ、VICカラー、アモ、全てに下地として使えました)

 

 

話は戻りまして、VICカラーには専用プライマーがあるのですが、そちらの情報を集めているとどうも”ザラっとしている”とか、やや”モッタリしている”というような、若干ネガティブな要素のある情報もあったので、メーカーさんには悪いですが今まで専用プライマーには手を出していませんでした

 

ファレホのサーフェイスプライマーを入手して、色々とテストした記事を5月に載せましたが、「これってそう言えばVICカラーには使えるのだろうか?」と疑問に感じたので実際に試してみました

 

 

 

 

 

 

 

前回にテストした時に、いくつか他のジャンクパーツもヤスリをかけて、洗浄しておいたので、それを活用します

 

 

 

 

 

 

ファレホのサーフェイスプライマー(ロシアングリーン)を2回ほど筆塗りします

 

何度か試していて感じたのですが、ファレホのメカではないプライマーはやはり水(水道水)は含ませない方が塗りやすいかなと感じます

経年劣化で水分が抜けてきてプラボトルの中身がドロドロの状態なら適宜足した方がいいかもしれませんが、購入して日が浅い場合はいらないかなと個人的には思います

エアブラシシンナーを使った状態では試していないので、その場合はまた使用感が違うかもしれません

 

 

 

 

 

 

VICカラーのジンククロメートを3~4回筆で塗りましたが、特に弾くことも無く普通に塗ることが出来ました

ただ1回目はプライマーがかなりマットな表面なので、やや筆運びが重いです。ただしその後塗り重ねれば問題無いです

 

ファレホプライマーが暗めに設定されているので、戦車系キットであれば普通にこのまま塗り進めていい感じになりそうです(色自体は他のダークグリーンやらダークイエローやらダークグレーに変える必要はありますが)

 

 

 

 

 

 

基本塗装の完了後にVICカラーが筆塗りの水性ホビーカラーに耐えるのかテストしてみました

というか今回の記事はこれが一番のメインだったりしますw

 

 

以前に作っていて結局没になったキット(飛行機)があるのですが、その時コクピットをVICカラーで塗っていて、機体の組立が全て完了したので、洗剤と水でバシャバシャ洗って乾燥させていたところ…乾いてから機体内部を見たら所々VICカラーが剥げていたことがあったのです

 

同様の事故として、デカールを貼る時に軟化剤を使いますが、VICカラーの塗膜に直接軟化剤をたっぷり塗ってデカールを貼ろうとして綿棒や筆でアレコレしていたところ…塗膜が剥がれてしまったことがあるのです

 

原因は特定できていませんが、洗剤の界面活性剤にあまり強くない点、デカール軟化剤(水性溶剤)に強くない点、が挙げられるかなと思います(水性塗料のクリーナーとして有名な?マジックリンも界面活性剤が入っています)

 

飛行機キットを作らないと塗装後には洗浄をしないので、その回数はあまり多くないのですが、デカール軟化剤の事故に関してはすでに5回程度経験があるので、水性の溶剤にはあまり強くないのかなと想像しています

そもそもツールクリーナー兼エアブラシ用シンナーとして売られているVICカラー専用薄め液が他社水性溶剤と同じニオイしますし、それはまあそういうことなのかなと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、やってみました

塗っている時に若干溶けた様な気配がしましたが、見た目にはわからないですし、問題無くいけそうです(下地が透けているのは完全に隠蔽するまで上塗りしていないだけで、隠蔽力とかの問題ではないです)

 

なぜ筆でやっているかと言うと、エアブラシを準備して片づけをするのが大変だからです(常設出来ないので、準備と片づけでアレコレしていたら1時間は余裕でかかる)

エアブラシは使用にハードルが高くて、使った後に吹き忘れがあったりするとそこだけで最低でも1日タイムロスになるので、最後のクリアーやウェザリング以外では筆でなんとか完結できないかと目論んでいます

 

特に飛行機の場合は、コクピットを組んで塗って、その後胴体で挟んで、それ以外を組んで…いった工程があるので、どうしてもコクピットを途中で塗る必要があります

 

その時にコートをしないで、組立後に洗浄すると剥がれたりする可能性があるのでコートしたいのですが、そのためだけにエアブラシを用意するのはすごく面倒!…なので今回筆でVICカラーの上に水性ホビーカラーを塗れるのかを試してみました

 

もちろん若干ツヤムラはありますが、コクピット内部なら全然目立たないので問題ないかと

基本塗装がラッカーなら洗浄したところでまずもって剥がれないし、デカールの保護も適当にクリアー塗ればいいのですが…ラッカーは臭いので500~1000番サフやパテ以外は基本的には使いたくないので(一部金属色を除く)、アッチ行ったりコッチ行ったり試行錯誤の日々です

 

 

 

 

 

 

 

今回使った塗料です。