メカカラープライマー(以降、メカプライマー)のブラックを購入して度々使っていたのですが、メカカラーブランドよりも前から発売されているサーフェイスプライマー(以降、通常プライマー)とは何が違うのか気になったので、ひとつお試しで購入してみました
レッドブラウンのプライマーを本当は買うつもりでしたが、60lmサイズが売り切れで無かったので、ダークイエロー等の他の色と迷いながら、最終的にロシアングリーンにしました
ラベルを確認したところ、メカカラーには"サテン風仕上げ、24時間後には傷や衝撃に強い塗膜になる"と記載が有り、通常プライマーには"速乾性、良く振る、薄く塗る"という記載があります
ロットなどで説明書きに違いがある様で、店頭には他に"水性ポリウレタウン塗料、エアブラシ塗料"ということが書いてあった通常プライマーのボトルもありましたが、メカプライマーのように傷に強いとかそういった記載は全く無い様子でした
ジャンクのフィギュアにひとまず塗装してみて、塗料としての違いを見ることに
どちらもウェットパレットを使用して水道水で希釈しながら筆塗りで使用しました
メカプライマーは何度か使っているのである程度慣れているのもありますが、いつ使っても"何か今回はちょっと違うぞ"といったことは起こらず安定して使えますね
当然ながら薄めすぎると塗料がムラになったりしてしっかりと乗らないですが、それ以外は変に違和感があるとかそういったことは無いですね
通常プライマーはどんな使用感だ?…と筆に塗料を取るまえに、パレットに出す段階で若干メカプライマーより重いのかなと感じる粘性
筆で早速塗ってみますが…メカプライマーよりも塗料がやはり重い印象で、塗り進めていくとメカプライマーだと塗り始めの部分は乾いていそうな時間でも通常プライマーはまだ完全には乾いていなかった
昔のホビーカラーとミスターカラーの様な差があるわけではないものの、メカプライマーよりもだいぶ乾燥に時間がかかるようです(それでも遅いわけではなかった)
通常プライマーの方は乾燥したら、モデルカラーと同程度のつや消し加減になりました
ディティールのことを考えたら原液よりもいくらか希釈したいところですが、色々とやっていて通常プライマーの方はほぼ希釈無しの方が乾燥も早かったような気がするし、そっちの方がいいのかなと感じました(今回は水で希釈したので、エアブラシシンナーで希釈するとまた違うかもしれませんが)
せっかくなのでフィギュア以外にも、ジャンクパーツで塗装テストすることに
転輪の方は48のジャンクで、薄茶色はガンプラの旧キット
旧キットの方だけ接着して、小さいヒケは瞬間接着剤で埋めて適当にヤスリ掛け
フィギュア同様に筆で塗っていますが、ディテールが埋まるとかダルくなるとかそういったことは無いようです(3回程度塗りました)
これがアクリジョンだと大抵はボテボテした仕上がりになって、見た目にだいぶ厳しいことになりがちなので同系統でニオイも控えめな塗料でこういう結果が出るのはうれしいですね
ロシアングリーンプライマー
モデルカラーのダークイエローを基本色にベース塗り
ゲームウォッシュのセピアである程度奥まったディテール付近を中心にウォッシュ
ウォッシュが付きすぎるので再度ベース塗り&凸部に明るくしたダークイエローを塗装してメカカラーウェザリングのデザートダストウォッシュで砂っぽさを
パンツァーエースの暗いサビ色でスポンジチッピングをかけた後にベースのダークイエローでチッピング…の作業順
2段階でチッピングをかけた理由としては暗めの色だけだと不自然に見えることがあるので、ベースのカラーで少し調整する感じ
さらに水性ウェザリングペイントのアンバーでスミ入れを強調して、乾燥後にVICカラーのつや消し添加剤を筆塗りして終了としました
VICカラーの「つや消し添加剤」は日本語では添加剤の表記ですが、英語表記がマットクリアーになっているので仕上げとして使っても多分問題無しです
いい具合のマット感のある表面になるので、戦車の装備品の小物とか完成サイズが小さいプラモであれば筆で塗ってそのまま仕上げても良さそうです(弱点としてラッカーやホビーカラーに比べたら塗料の強度が弱いので、好みに応じて最終的なコートをする必要はあるかも)
手法としては転輪にしたのとほぼ同じで(若干違う)、サビ色とサビ汚れをVICカラーと水性ウェザリングペイントで追加してあります
最終的にこちらもVICカラーのつや消し添加剤を筆塗りして表面の質感を整えました
オール水性筆塗りでウェザリングまで塗装実験しましたが、質感は割とありだなと個人的には感じる
わざわざ筆塗りで全ての作業を行ったのは、エアブラシをなるべく準備したくないので
デカールを貼る場合はクリアーを塗装した方が絶対にいい結果を得られるのでエアブラシを使うべきだと思いますが、デカール貼らないキットとか、手書きでマーキングを入れる場合なら筆で全ての作業を完結できる可能性が少しだけですが見えたかも
水性塗料でなるべくニオイを出さずに済む塗装をこれからも謎の目線で研究していくつもり。これからの季節は当分暖かいけど、冬は窓を開けるのが本当に辛いからね。