「スケジュールを決めずに、世界中を気ままに旅してみたい。」
と思ったことがある人は多いと思います。
でも、諸々の事情で実現出来ない人が大半なはず。
私もその一人です。
本作は、そんな夢のような旅を実現した沢木耕太郎さんの紀行文です。
著者は、インドのデリーからロンドンまで乗り合いバスで行くという無謀な旅を思い立ち、仕事を全て投げ出して、日本と出発しました。本作では、デリーでの滞在の一部と、途中で立ち寄るだけの筈だった香港とマカオにどっぷりはまった日々について描かれています。
ノンフィクションならではの面白さがありました。
気の向くままに各地に長期滞在した著者だからこそ書ける、それぞれの国の魅力が満載の紀行文でした。
私も、人生の中で、こんな旅をしてみたかったです。
もうアラフィフとなった今では、実現する可能性は皆無ですが。
それにしても、沢木さんは、かなり無鉄砲な人ですね。
知り合ったばかりの人をそんなに簡単に信用していいの?と心配になる場面がいくつもありました。
ハードボイルド小説のような雰囲気のある文章も良いです。
本作は、「バックパッカーのバイブル」と呼ばれているそうです。
