隠れた傑作ミステリー~~ジャクリーン・ウィンスピア著「夜明けのメイジ―」 | 非正規独身女の読書日記ときどき手芸etc.

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貧乏暇なし生活の合間に読書するのが生きがいです。面白くない本は最後まで読まないので、面白かった本の書評だけをブログにあげています。だから更新頻度は低いですが、ブログに挙げた本は、お薦めできるものばかりなので、読書好きの方は参考にしていただけると幸いです。

昨日、隠れた傑作ドラマということで「魔法のリノベ」の記事を書いていたら、ずっと前に読んだ「夜明けのメイジ―」を思い出しました。これも隠れた傑作だと思います。

 

第一次世界大戦後の混乱期のイギリスを舞台に、貧しい境遇でメイドから大学生、看護婦を経て、ロンドンに探偵事務所を開いたメイジー。戦争の傷跡が生々しく残る時代に、メイジー自身も戦争の傷が癒えないまま、逞しく自分の人生を切り開いていく・・・というストーリーです。

 

女性の成長物語としても、社会派ミステリーとしても、文学作品としても傑作です。

読み終わった後は、感動の余韻がしばらく続きました。

 

アガサ賞・マカヴィティ賞最優秀新人賞ダブル受賞した作品で、日本語版が2005年に出版されましたが、その後、続編の翻訳本が全く出版されていません。

 

なんで?なんで?なんで?

こんなに面白いのに?

 

英語版では、続編が16作も出版されて人気シリーズになっているみたいなんだけど。

 

いつ続編の翻訳が出版されるんだろう?と思っていたんだけど、全然その気配もなさそうです。

 

語学力があれば、原書で読めるんだけどな。

 

ハヤカワさん、何とか、続編の翻訳本の出版をお願いできないでしょうか?