昨日、隠れた傑作ドラマということで「魔法のリノベ」の記事を書いていたら、ずっと前に読んだ「夜明けのメイジ―」を思い出しました。これも隠れた傑作だと思います。
第一次世界大戦後の混乱期のイギリスを舞台に、貧しい境遇でメイドから大学生、看護婦を経て、ロンドンに探偵事務所を開いたメイジー。戦争の傷跡が生々しく残る時代に、メイジー自身も戦争の傷が癒えないまま、逞しく自分の人生を切り開いていく・・・というストーリーです。
女性の成長物語としても、社会派ミステリーとしても、文学作品としても傑作です。
読み終わった後は、感動の余韻がしばらく続きました。
アガサ賞・マカヴィティ賞最優秀新人賞をダブル受賞した作品で、日本語版が2005年に出版されましたが、その後、続編の翻訳本が全く出版されていません。
なんで?なんで?なんで?
こんなに面白いのに?
英語版では、続編が16作も出版されて人気シリーズになっているみたいなんだけど。
いつ続編の翻訳が出版されるんだろう?と思っていたんだけど、全然その気配もなさそうです。
語学力があれば、原書で読めるんだけどな。
ハヤカワさん、何とか、続編の翻訳本の出版をお願いできないでしょうか?