最初に会ったときは若々しく快活な人だと思った

その後も感じがよかったし何の問題もなかった

 

でもある瞬間がきっかけで彼女の違う一面に気づいた

そのときの彼女はまるで怪しく目が光り恍惚の表情を浮かべ

まるで魔女のようだった

 

もう彼女とは一年近く会っていないが

彼女の本性を知ってしまった今

また会おうという気にはなれない

近づかない方がいいに決まっている

 

彼女の怖さを知った今

私ができるのはなるべく彼女から離れること

 

未だにあの魔女のような目が忘れられない

あれはとにかく恐ろしい瞬間だった

 

彼女は以前と変わらずあの場所にいるのだろうか

もう二度と会うことはないけれど

私はときどきあの恐ろしい瞳を思い出す

 

あの人と連絡を取らなくなってからもう二年がたつ

「信用できない」

と言われたことで私は結局あの人から離れることになった

 

今にして思うのは

彼はみずから人を遠ざけてしまっているのだと思う

他人に冷たい言葉を平気で言い

自分の本音を隠そうともしない

人が傷ついても構わないようだった

 

自分から一人になりたがるなんてあまり理解できなかった

彼はこれからどんどん孤独になるだろう

 

巨万の富を得ても孤独は広がるばかり

でももう私には関係のないことだ

 

私は決して彼のようにはならない

人を思いやって心の交流がしたい

おそらく彼には私の心情は理解できないだろう

 

それほどに彼と私は違う人間なのだ

 

 

 

最初は何気ない一言だった

 

「私、女の子の友達がいないんです」

そう言ったその人の瞳は凄く寂しそうでよく印象に残っている

ときどきその悲し気な瞳を思い出す

 

その後彼女の友人が殺されていたことを知った

そんな悲しみを抱えていたのかと驚いた

 

失われた命は戻ってこない

時々その友人のことを思い出し悲しんでいる彼女を想像し胸が痛くなった

 

その後彼女に新しい友達ができたかどうかはわからない

でも一緒に楽しい時間を過ごせる友達ができているといいなと心から思う