何年か前にたった数回だけ私はその人に遭遇した

感じのいい人でなぜか印象に残っていたのだ

 

あの人の名前が店のHPから消えているのに気がつき

もう二度と会えない人になってしまったのだなと少し悲しかった

 

もう何年もあの店には行っていなかったし

正直な話忘れていた

 

もっと会えるうちに行っていけばよかったのにと少し後悔している

今はどこか別の場所で頑張っているのかもしれない

 

偶然道端で再会することなんてありえないだろうけど

そんな偶然を願ってしまう

 

もうこの街にはいないかもしれない

それでもあの大切な時間をくれたあの人の幸せを願う

 

 

パソコンのアップデートをしたとき、お気に入りにしていたサイトたちがごっそりまるごと消えてしまった。
しまったと思っても後の祭り。
検索で探したりして見つかったものもあったけど、思い出せなくてたどり着けなくなったサイトもある。

どうしてもまた見たいサイトがあって、そういえばノートにURLを書いてあったかもしれないと思い出した。
探しているとちゃんと出てきて、またそのサイトが見れるようになって心底ホッとしている。
アナログの方が役に立つ場合もあるのだなと実感。

そのどうしても見たかったサイトは個人の人が日常を描き綴っている物で、もう何年も前から見続けている。
一時期管理人の人とメッセージのやり取りもしていた。
その人がどういう人なのかは知らない。
そんな知らない者同士でもやり取りができるのがネットの世界。

あのとき自分は過酷な状況で苦しんでいて、何気ないやり取りに救われていた。
いつかちゃんとお礼を言わなくては。
そのときあの人は何と返してくれるだろうか。



ずっと消息が気になっている人がいた

連絡を取らなくなってからおそらく三年以上がたっていた

会わなくなってからはもっとたっている


もう連絡がつかないと思っていた

おそらく向こうはもう私のことを忘れてしまったのだろう

そうあきらめていたはずなのに


気まぐれに電話をかけている自分がいた

どうぜつながらない

そう思って期待などしていなかった


けれどその人は電話に出た

一瞬混乱した


名前を言うとどうして電話をかけてきたのか聞かれた

ずっと心配していたと伝えるとその人は近況を話し出した


でも話を聞いていくうちに

親友だった楽しかった頃にはもう戻れないという予感が襲った

電話の最後の方にはすっかり打ち解けた口調で話してくれていたというのに


この数年という時間がお互いを遠ざけてしまったのだろうか

そう思うと電話をしたことを少し後悔した

もう元には戻れないという現実がひたすら辛かった


もう向こうから電話をかけてくるようなことはない気がする

でもきっとその方がいい

とにかく生きていてくれたことを確認できただけでよかったのだから


遠いあの日に戻ることはない

でもあの楽しかった日々をあの人は与えてくれたのだ

それだけで十分だ