「君の国は暖かくて、沢山の花が咲いているんでしょう?」


貴方の出身地はいてつくような寒さだと聞いたことがある

その寒さで人が亡くなることもあるのだと

どこかの本で読んだ


このくらいの寒さでへたっている自分が恥ずかしくなった

人が死んでしまう寒さって

一体どんな感じなのだろう


きっと私の国は貴方にとって暖かくて花が咲き乱れた美しい国なのだろう


その美しい国で私は暮らしている


今度は貴方の国のことをもっと教えてほしい

寒さがどんな感じなのか聞かせてほしい


この国も寒い日が続いている

でも春の訪れはいつかは来る

それまでの辛抱だ





おめでとうと言うべきなのか

誕生日が嬉しくない君にとって

この言葉は皮肉以外の何物でもない


君みたいに望まれて生まれてきた人が

どうして素直に誕生日を喜べないのだろうか

年を取るのがそんなに嫌なのか


この一年私は馬車馬のように動き回った

もうすぐ年が明けてしまう今となってはどれも良い思い出だ


君はいつか

年が多くなれば誕生日は決してめでたくないものなのだと私に説明したね


でも生まれてきた日を喜べないのは少し不幸かもしれない

少なくとも祝ってくれる人がいるうちは誕生日を楽しんだ方がいい

そうに決まっている


クリスマスソングの流れるカフェでこれを書いている自分にとっては

この時期に生まれた人たちはいいなと羨ましく感じる

誕生日とクリスマスが同時にあるなんて楽しそうだ


「でも同時にやるからつまらない、別々の方がいい」

と君は言ったね


別々か

今までそんなことを考えたことはなかった



私は湿気の多い季節に生まれた

その時期になると必ず体調を崩すから大変だ

そんな中で誕生日があると

なんだかホッとする


辛い体調の中でも自分の生まれた日は少し楽しい

周りの人間が優しくなるということも関係しているのかもしれない


人の優しさを求めている自分にとってこんなに素晴らしいイベントはないだろう


そしてクリスマスも少しだけ人が優しくなるような気がする


いや

気のせいか

冬に悲しみをたたえている人たちだっているはずだ


どうか悲しみを一時忘れられる出来事がありますように

一時だけでも気休めにはなるのだから





過去を思い出すことはある意味辛いことになってしまう場合もある。

今回文章を書いてみて、やはり辛い思い出がよみがえってきてしまった。


でも私は書き続けるだろう。

これは義務のようなものだからだ。

ここにそっと綴ることで、自分も浄化されていくのではないかという期待もある。


私は今とても平和な世界にいる。

激動のような日常を過ごしていたあの頃のことを思うとき、今の幸せに純粋に感謝できる。

まあそれも本当に幸せかどうかはわからない。


自分が幸せだったかなんて死ぬときにしかわからないのかもしれない。