プロフィギュアスケーター羽生結弦選手の豊かな表現力の背景

羽生選手のこの世にも美しく言葉に尽くせない表現力は

どこから湧き出てくるのだろうか

羽生選手は小さい頃から音楽にのせて表現することが好きな子供だった

そして役になり切るアクターのような力も持っていた

しかしそれだけではない。その土台のうえに

彼の感情表現を大きく揺さぶる出来事があったのだ

 

 

それが16歳で経験した東日本大震災である

DVD「覚醒の時」では

震災の年のシーズンにおける気持ちの変化について

とてもインパクトのある表現をしていた

 

私はその時の真剣な表情が焼き付いていて

彼のことをナルシストなどと

何の考えもなく揶揄する人たちの

愚かさに心底呆れ果て そして哀れに思う

なぜならそのように誹謗中傷する人たちは

実はゴシップ週刊誌に煽られコントロールされているのからだ

 

多くの人に当時16歳の羽生少年の真剣な気持ちを知ってほしい 

その経験が「天と地のレクイエム」や「花は咲く」「ノッテステラータ」などの
名プログラムを舞う情熱になって居るのではないだろうか

 

 

震災後の気持ちの変化を聞かれて

<16歳>
羽生結弦選手の動画で一番人気の『悲愴』を集めてみたよ!: 羽生結弦選手を応援するブログ Kay'sブログトピア さん

「心のもちようが変わった。
大きいのは感情の幅が増えたこと。
たとえば以前のつらさの限界が
10だったとしたら
それが20にも30にも増えた。
そういうところまで、
感情が出せるようになった。

 

ゆづには感情をぶつけるプログラムに挑戦してほしい。だからロミオとジュリエットを選んだ。 | 蒼のMemorandum~羽生結弦選手に出会えたキセキに感謝して~  | ロミオとジュリエット, して, ロミジュリ さん

フリーの方は、
ロミオとジュリエットなので、
会いたい人に会えない気持ち、
震災でそういう思いをされた人がいる
そういうことも込めて滑っていきたい。


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*この時とても真剣で優しい表情で語っていた

感情の幅のたとえが心に刺さる想いがしたが、

この表現と表情が心に沁みた。

 

感情の幅が増えたというこのシーズン

阿部奈々美コーチが選んだプログラムが

「悲愴」と「ロミオとジュリエット」だった。

流石である。

前のシーズンのフリー「ツィゴイネルワイゼン」とは全然違う

激しく切ない表情を彼は見せている。

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2012年5月カナダトロントに拠点を移す

 

トロントの基本情報 | トロント留学センター さん
🔶強靭な心(2012-2013)

カナダトロントにて(2012.8.15)<17歳>
「プルシェンコとかエヴァンとか
こうやって復活している中で
そんなもんじゃ絶対勝てない。
そこそこのレベルじゃなくて
すべてが完成形に近いような選手に
いつかなりたいと思います。
まだまだそれに関しては 全然足りないですし、
10段階だったら 1にもいってないと思うんで、

もっともっと努力して
想像を絶するようなトレーニングを続けて
ソチには出たいなと思います。」

ゆみ on X: "みずばちゃんから♪ 黒パリ散 悲愴 白鳥 #3人指名して自分が好きな羽生結弦の衣装3つを答えていくリレー  次点:バラ1(GPFバージョン) http://t.co/NNewatXNzh" / X さんノートルダム パリ 羽生結弦の画像54点(5ページ目)|完全無料画像検索のプリ画像💓byGMO さん
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*ニースの世界選手権後、夢を追ってカナダに渡った羽生選手には

ニースで負った怪我や言葉の壁も含めて様々な困難が待ち受けていた。

けれど、このインタビューを受けた夏には、

こんなに強い決意を語っている。少し大人びた表情で。
10段階だったら1にも言っていない

羽生選手の自己分析はこんなにも厳しい。

オリンピックで勝つとは、とてつもなく大変なことなのだと改めて気づかされる

その努力の成果は2012年宮城セキスイハイムで行われた

NHK 杯優勝で示されたのだ

 

 

 

NHK文化センター仙台教室

3月24日(日) 10:30~12:00

プロフィギュアスケーター羽生結弦選手の表現力

羽生選手を応援する中でわたしは思いがけない出会いをすることができた

それは心から尊敬できるそして魅力的なカメラマン(フォトグラファー)の方達だ。

そのおひとり貝塚太一さんのお仕事には何度も心打たれた。

その貝塚さんの講座の申し込みが受け付け中です

貝塚太一さん撮影

毎日新聞フォトグラファーの貝塚太一さんは、

2005年からフィギュアスケートを撮影されています。

これまで、ソチ冬季五輪や北京冬季五輪をはじめ

様々な国際大会やアイスショーの報道写真が紙面を飾っています。

今回は、プロ転向後の羽生結弦選手の写真を中心に、

貝塚さんだからこそ語ることができる撮影への思いや現場の秘話、

ファインダーから受け取る表現力をお伝えします。

🔶関連記事 ロンドンつれづれ「祈りの舞」より

 

むかしから、「憑依型」のパフォーマーだとは思っていた

彼の表現を見て、「ナルシスト」などという人もいるが、

それは彼のタイプをわかっていない人たちだろう。

およそ、バレエダンサーにしても、演劇人にしても、

フィギュアスケーターにしても、演奏家にしても、

憑き物がついたように気持ちを入れ込んでパフォームすることができる人こそ、

見ている人の心をつかむことのできる芸術を提供するのである。

それをナルシストというのであれば、ナルシストでなければ

パフォーミングアーティストにはなれない、といってもよいだろう。

何千、何万の人の目が自身に集中し、自分だけを見つめていることを意識しても、

自分が表現したい主体になりきること、憑依されているほどに表現できることが、

彼らが一般人とは一線を画した表現者になりうる才能なのだ。

 

何者かに憑依されたように体を動かすことができること、

そしてそれができるだけの技術を持ち合わせていること、

それが高い芸術性を生み出すのである。

 

 

 

 

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リスペクトをこめて>&「覚醒の時」2011年7月25日                   
  16歳の羽生選手の清らかな微笑の写真が 地上波で流れた事は

大いに喜びたい。一方でその紹介の仕方は篠山氏にとっても羽生選手にとっても

大変失礼なものであったのです。