「飛び立つ白鳥」の画像検索結果

名作は何度見ても良いものだ。 (佐野稔)

 四大陸選手権 2020 

会場 韓国ソウル

日程(日本時間)

2/4(火)公式練習

2/5(水)滑走順抽選

2/6(木)女子SP

2/7(金)男子SP

2/8(土)女子FS

2/9(日)男子FS

SPARKを見てあるいは雑誌のインタを見て

私がある種の違和感を感じるのは

「羽生結弦を生んだ男都築章一郎の道程」を繰り返し読んで

恩師の功績の偉大さと共に

「羽生結弦は希望である」という事実を改めて思い知ったからと思う。

 

羽生よ胸を張れ自信を持てと言いたい。だが

アスリートは一流であればあるほど悩みは深いものだ

内村さんのコメントにもそう感じた。

けれど彼らは立ち止まらない

(この場面はMOIについて話していた。試合ではない)

編集の方向性

羽生選手の心に刺さるような言葉がTVでも雑誌でも目に留まった。

しかしそれは”心身共に回復しなかった

あまりに不運な全日本”での言葉だった

そんな思いをしなければならなかった事自体がおかしいのである

さらにTVの場合問題なのはその編集の方向性と質である。

彼の言葉には葛藤がある。話しながら考えている。

だがそこに留まっているのではない。

あの時はそうだったんだね

私は過去形として受け取っている。

その証が生き生きとしたMOIのSEIMEI だった。

不安があっても勇気を出してあれほどの演技をやり遂げたのだ

彼はその後四大陸に向け練習を積んできたのである。

オーサーによれば回復には時間がかかったようだが

しかしメディアはインパクトのある言葉やシーンを

ある方向にドラマティックに編集する。

勝手に言葉を創り出す。

これはずっと続いてきた手法である

Nスペもそうだった。王者は苦しんでいると強調していた。

 

これは今季の記録である。
🔶322.59点をマークしたスケカナ
異次元のiフリー
フリーだけで212.99 TES116.59PCS 96.40

プログラム変更からの印象操作

今季プログラムを途中変更するのには

よほどの理由があってのことだろう

だがまだ本人のコメントは出ていない。

そのメディア報道は変更理由に2位という結果を上げている。

主要大会世界選手権2019、GPF、全日本でいずれも2位だった(優勝を逃し続けた

このくしくも2位だった試合結果が強調されているのだ

 

ちょっと待ってほしい。世界選手縁は10か月も前のことだが

今季羽生の輝きと強さと収穫

🔶スケカナやNHK杯での大躍進はどうなった?

彼はそこでどちらも300点越えの素晴らしい結果を出したのだ。

全日本の結果は当時

過酷なコンディションによる疲れのためだったと

大半のメディアが報じていたし

TVでも佐野さんが丁寧に解説されていたのである。

勿論ファイナルの負けは負けだが

それでもその戦いは点差を感じないほど

立派だったと報じられていた。

 

🔶それがこのプログラム変更の報道で

驚くべき強さを見せた彼の凄さを

あたかもなかったことのように扱っている。

フジのアナウンサーは今季を不調なシーズンであったかのように

語っていた。とんでもないことだ

イタリアのファン、アレッサンドラさんは

トリノファイナルをこう分析していた

「この戦いの主要キャラクターは

誰と誰なのだろう。ユヅとネイサン?

むしろ、ユヅとジャッジなのかもしれない。」と。

新ルールにおける採点への苦悩

本論に入ろう。ここからが大切なことだ

🔶羽生結弦が今季苦悩しているのは

単なる勝ち負けではない。

ひとつは4Aの壁のこと。もう一つは、、、。

スケカナの後彼は採点についてずっと悩んできたことを

明かしていた。そしてスケカナでは

トランジションを大切にする自分の道が評価して頂けた

自信を取り戻していたのだ。

322,59

オーサーコーチもその演技のクオリティーの高さに

感動していた。それはその時点で今季の世界最高得点だった。

NHK杯でもSPとFSを揃えて300点越え。

史上初の快挙もいくつもあった。

それでもPCSは抑えられていた。

 

🔶次のファイナルでこの流れが変わったのはご存知の通りである。

それは本人には全く関係のないジスランコーチの

パスポート紛失事件から始まった。

突然のコーチ不在の中想定外のことが次々に起きた。

しかし多くのメディアは伝えたではないか。

「限界を超える挑戦の素晴らしさ」を。

ファイナルで羽生は輝いたのだ。

4種5本を跳ぶ強さを見せつけたのだ。

🔶しかしGOE や PCSの評価は

自分の道を評価したスケカナとは違っていた。

その上アクシデントの影響は大きく

彼は心身共にギリギリまでその力を使い果たしてしまったのだ

🔶そしてその矛盾した採点は全日本まで続いたのである。

一ファンの私でさえ新ルール後の採点について

そのあまりの不公平さ理不尽さに絶望感を抱くことがある。

本人の悔しさは想像もできない。それを乗り越えるための

プログラム変更なのか。本人の言葉を待ちたいと思う

っこれは全日本のこと

🔶TVで流されるコメントも

雑誌に掲載されたコメントも

カナダで輝き自信を得た時の彼の声ではなく

想定外の不運に見舞われ

ギリギリまで力を使い切ったその後

覆い重なった全日本の悲劇の後の苦悩のコメントである。

 

🔶だがカナダの成果は単なる過去のことではない

それは今後の糧となる収穫であり希望である

 

🔶今季羽生結弦は凄い進化を遂げた

それなのに繰り返される映像は

あの過酷なスケジュールやアクシデントが生み出した

全日本の悲劇のシーンのものだった。

全日本のフリーの場面など彼本来の姿とは無縁なのに

映像はインパクトが有るほど残っていくのである。

🔶もちろん結論は彼の強い闘争心を表す言葉が並ぶ。

ワンパターンの煽りでもあるが。

 

🔶オリジンにはオリジンの美しさがあった。

だから名残惜しい気持ちもある。

憧れの2人へのトリビュートのプログラム

それはそれで素晴らしかったのだ。

でもSEIMEIは特別だ。和の文化の香り

そして4種のクワドが並ぶSEIMEIが実現したら! 

四大陸で羽生結弦らしさ全開のSEIMEIの世界を満喫したい。

そして公正な採点を切望する。

羽生の壁

五輪連覇という大偉業の後にも

羽生の前に立ちはだかるのは4Aの壁である。

ネイサンチェンは4Aのことなど悩まない。決して。

4Aは羽生の夢でありプライドなのだ。この件はまた後で。

 

前記事🔶SEIMEIは僕のスケート

https://ameblo.jp/bluedragonaz/entry-12572241194.html